レトロゲーマーがFF13をクリアしてレビュー

たまゆら

磯野ー、腕相撲しようぜー

ずっとプレイしてみたいと思っていたFF13。

発売からもう10年以上経っているのですね。

我が家にはプレステ3が無いので、「FF13のためにプレステ3買うかぁ…?」と悩んでいたのですが、Steamでプレイ出来る事を知ったので早速プレイしてみました。

4日間くらいでクリア。

最終メンバーはこんな感じ。

ラスボス強かったー…

プレイ時間44時間。

寄り道は終わっていないのでこんなものでしょう。

使用キャラはライトニングさん、ファング、ヴァニラで固定でした。

いや女の子キャラだから使っていたというわけではなくてですね、剣とか槍とか杖とかそういう王道武器が好きなのですね。ホントデスヨ

結果的にプロテス・シェル・ヘイスト無しの縛りプレイに…

しかしなんというか “変わったゲーム” でした。

最後までずーっとチュートリアルしていたような印象を受けました。

分かりやすいストーリー、迷いようのない()ダンジョンマップ、やりごたえのあるバトル。美麗なグラフィックに荘厳な楽曲はさすがFINAL FANTASYといったところ。

目次

ストーリー、良かったです

FF13を語る上でよく見かける単語、”パルスのファルシのルシがコクーンでパージ”。

「専門用語多すぎて訳分からん」という皮肉を込めたこの単語ですが、プレイしてみると本当に “パルスのファルシのルシがコクーンでパージ” でした。

最初こそ「???」となりますが、すぐにそんなに難しい話をしているわけではない事に気付けます。馬鹿にしているわけではなく本当にそうなのですって。

ストーリーとしては歴代シリーズの中でもむしろスッキリサッパリしている方だと思いました。

予想外のどんでん返しもなく、割と最初の方から「悪い奴をやっつけに行くぞー!オー!」でお話が進んでいき、悪い奴をやっつけてお話が終わります。

ツッコミどころはありますが、ご都合主義なのはいつもの事なので。

済んだストーリーはオートクリップと呼ばれる機能で常に読み返す事が出来て、しかも劇中だと分かりづらかったキャラクターの心情や何が起きたのかなどを補完してくれます。

この機能もストーリーの理解を助ける上で気が利いています。

何でもかんでも劇中で説明するわけにはいかないですからね。

バトルシステム、良かったです

自分で直接操作するというより、指示を与えて戦うのがメインです。

FF12と似ています。

FF12の方が戦略性は高いですが、FF13は爽快感がありますね。

FF13では「アタッカー」や「ヒーラー」といったおおまかな役割でしか指示を出せないので、それを踏まえて戦略を立てる必要があります。

敵にはそれぞれ明確な弱点、有利になる戦い方、つまり「こうやって倒してね」という特徴が付けられています

雑魚戦であろうと、適当にレベルを上げて物理で殴ってもどうにもならない事が多いです。

敵に合わせてピッタリな戦略を組み立てる、これがFF13の醍醐味だと思います。

戦闘毎にHPが全回復、全滅しても何のペナルティもなくその戦闘に入る前からやり直せる、経験値は控えメンバーにも入る、これらのシステムも一戦一戦に明確なコンセプトが設けられている故でしょう。

特に経験値が控えメンバーにも入るのは、倒せない敵にもあの手この手を試す事が出来るのでとても良いと思いました。(FF10も見習ってどうぞ)

その他システムも良かったです

Loadingがめちゃんこ速いです。

Loadingの長さはドラマチックなストーリーや美麗なグラフィックと同じくらいゲームの評価を左右するって分かっていたのですね。意外でした。

しかしFF15はLoadingが長かった…(PS4をSSD化すれば多少マシになりますけど)

また、ダンジョンマップは目的地アイコンが常に表示されており、迷う事はありません。

ギミックも多少ありますが、向かうべきギミックに目的地アイコンが付いています。

いいのかそれで…と思わない事もないですが、親切は親切です。

残念な点もチラホラ

結局やる事は、“ダンジョンを進んでボスを倒してイベントムービー → ダンジョンを進んでボスを倒してイベントムービー” の繰り返し。終盤になるまで終始このノリです。

自由に歩けるフィールドマップも無し。

頭空っぽにして楽しめると言えばそうなのですが、冒険している感は皆無です。

そのメインコンテンツとも言えるダンジョンも冗長と言わざるを得なく、似たような景色のダンジョンをかなり長い時間歩かされます。

世界観もイマイチのめり込めず、そこら中に浮いているセーブポイント兼ショップ兼改造屋のあの球体は何なの?(何でそんなところにあるの?)とか、宝箱のあの球体は何なの?とか。

世界地図が無い、街の探索が無いというのもかなり辛いところです。

一般人NPCとの絡みは “一方的に罵られるだけ” なので、コクーンの人たちがどんな暮らしをしているのか全く想像出来ません。

コクーンの規模も不明です。

他に国家とか無いのでしょうか。

バトルシステムの不満としては、いきなり敵が強すぎる、戦わなくてもいい強敵が多い。

見えている敵シンボルに接触すると戦闘が始まるシンボルエンカウントシステムなので、強敵との戦いは避けて進んでねという事なのでしょうが、それにしてもそんな感じの敵が多すぎます。

いや、うまく戦略を組み立てれば勝てる相手がほとんどなのでしょうけど、ストーリーを早く進めたいのに雑魚戦でトライ&エラーの繰り返しは結構ストレスになります。

開始5秒で何も出来ずに全滅する事とかありますからね、雑魚戦で。

敵は強いのに取得経験値が少なく、レベル上げや武器強化のためのギル稼ぎもしんどいです。(クリア後にググったら効率の良い稼ぎ場所はあるみたいですが)

もっと細かい点を挙げると、曲は良いのにSEが大きい。音量調整したかった。

あとはストーリーに笑いどころが無さすぎる。笑ったのはスノウが毎回ダイスリーのバリアに吹っ飛ばされるところくらい(笑う所ではない)。ずっと暗い。常にピリピリ。

んでもって強化素材の種類が多すぎてどれが優れたアイテムなのか分かりづらく、敵DROPや宝箱で入手してもテンションが上がらない。

こんなところでしょうか。

所感

よく言えば、いわゆる意欲作。

万人受けするとは思えませんが、個人的には思っていた以上には面白かったです。

バトルシステムにハマれる人はとことん楽しめると思います。

縛りプレイとかも幅広そう。

ストーリーもキャラクターもバトルシステムも好きですが、世界観の見せ方が惜しいかなぁと。

イヴァリースを見習ってどうぞ。

聖府軍の兵士が、ルシである主人公たちより強いのはどういう了見なのでしょうか。

あの格闘技使ってくる女(?)兵士、ほんとトラウマです。

個人的には、「楽しかったけど今はもういいかな」という感じです。

作品の価値としては、メインストーリーをクリアするまでだとまだ50%、クリア後のバトルのやり込みが残り50%でしょうね。

それは分かりますし楽しそうなのも分かるのですが、積みゲーがいっぱいあるのでメインストーリーも無いやり込みプレイに時間を割けないという個人的な事情からです。

時間があればもちろんトロフィーを集めたりもしてみたいですが、プライオリティはだいぶ低いです。

Steamで1,000円でしたが、間違いなく1,000円以上の価値はありました。

ただ定価8,000円?9,000円?だとちょっと悲しい気持ちになるかなぁ…

動画

「おまえたちはどうする 宴をともに楽しむか? それとも始まりの地で すべてを終えるか?」

でお馴染みのバルトアンデルスさん。

なかなか強かったです。

この後初めてレベル上げしました。

かの有名な「人に聞くんじゃねえ!てめぇで考えろ!」のシーンです。

サッズさんかっこよすですなぁ。


これでFFのオフラインシリーズは全てクリアとなりました。(細かい派生作品はやっていないものもありますが)

レトロゲーマーおっさんの私ですが、最近のFFだと15や零式はかなり好きです。

FF15は冒険している感、FF零式は世界観が作り込まれています。

FF13にはどちらも足りなかったのかなと。

次はSteamで一緒に購入したFF13-2とライトニングリターンズをやってみたいと思います。

Steamって何じゃらほいという記事はこちら。

FF15レビュー記事はこちら。


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