レトロゲーマーが世界で2番目に売れたゲーム GTA5 をクリアしてレビュー

たまゆら

That’s All I Waaaaaaant. Yeah, yeah, yeah, yeah, yeah!!

GTA(グランド・セフト・オート)シリーズって未プレイだったのですが、たまたまPS Storeで最新作のGTA5を見かけたので勢いとノリで購入しました。

グラセフってやつですよね。えぇ、名前は存じております。

なんかギャングが大暴れするゲームだという事もほんのり知っています、程度の予備知識でレッツプレイ。

いやぁ面白かったですよ。

というわけで紹介させていただきます。

あ、GTA5はオンラインモードで遊ぶ事も出来ますが今回はオフラインモードのお話だけです。

目次

GTA(グランド・セフト・オート)とは

アメリカのゲームメーカー「ロックスター・ゲームス」から発売されている大人気アクションゲームシリーズ。

初代は1997年に、最新作のGTA5は2013年に発売。

最新作でも10年前なのですね。

度重なる移植を経て、現在ではPS3/PS4/PS5/Xbox360/Xbox One/Windowsでプレイ可能。

で、GTA5は歴代のコンピューターゲームの中で世界で2番目に売れたゲームだそうです。その数なんと1億7,000万本。ドえらいこっちゃ。

一番売れたドラクエが9で世界で500万本ちょい?とか、一番売れたFFが7で世界で1,300万本ちょい?とかそんなレベルですから、1億7,000万とかもう意味が分かりません。

ちなみに1位マイクラ、3位テトリス(EA版)、4位Wii Sports、5位PUBG、6位マリオカート8ですって。

1位ってテトリスじゃないの?と思われる方もいるかと思いますが、テトリスは様々なバージョンや派生作品があるため比較が難しいのですね。確かにテトリスは全部ひっくるめると5億本近いのだとか。

話を戻しましてGTAです。

グランド・セフト・オートとは「自動車強盗」という意味があり、その名の通りその辺に停まっている車のウィンドウを叩き割って乗り込めるわ、走っている車の前に仁王立ちして停車させてドライバーを引き摺り下ろして乗り込めるわ、かなり過激なゲームです。

車を奪おうが、車を奪った後に人を轢き殺そうが、特にペナルティもありません。

警察に追われる場合もありますが、殺人や強盗が日常茶飯事的な街なので警察は割とすぐに追跡を諦めがち。

警官を撃ち殺してパトカーを奪う事も出来ますし、タクシーを電話で呼びつけてそのタクシーを奪う事だって出来ます。

そんなクレイジーな街でギャングの主人公が成り上がるサクセスストーリーが展開される、というのがGTAシリーズの定番のようです。

シリーズは外伝的な作品も含めて全部で11作品ほど出ているそうですが、特にお話が縦にガッツリ繋がっているわけではなさそうなのでどこから始めても大丈夫かと。

現に私はシリーズ初見でいきなりGTA5からでしたが違和感無く楽しめました。

とは言ってもそれぞれが全く別次元の話というわけではなく、登場人物や登場団体や街は被っているところもあるようなので過去作品をプレイしていれば更にニヤリと出来る場面もあるのかもしれませんね。

GTA5のゲームシステム

「ギャング」「元強盗」「麻薬密売企業の社長(ヤク中)」の3主人公が織りなすハートフルラブロマンスストーリーです。

ちなみに3人ともGTA5が初登場なのでシリーズ初見でも安心。

フィールド移動と戦闘はメタルギアソリッド、ノリは龍が如くとクレイジータクシーを足して2で割らずに2を掛けた、ってな感じのゲームとなっております。

ゲーム進行は、ストーリーが進むメインミッションと自由時間を交互に消化していくというシンプルなものです。

メインミッションは銀行強盗だったり要人暗殺だったり政府機密物の奪取だったり、いかにもといったところ。

敵に見つからないように侵入するステルスミッションあり、真正面からドンパチやる派手な戦闘あり、車やバイクどころか飛行機やら潜水艦やらを操縦する機会もあります。

ストーリーは現実ではまず有り得ないようなブッ飛んだお話なのですが、この街だと有り得そうと素直に納得してのめり込んでしまう世界観作りとバランス感覚は圧巻の一言。

ミッションの合間の自由時間ではオープンワールド感を存分に楽しめます。

特徴的なのが、いつでも好きなタイミングで3人の主人公の中から操作キャラを変更出来る点。

生まれも境遇も思想も生き様も異なる3人が同じ街でどのように行動するのか。

自宅でテレビを観ながら寛ぐも良し、服を買いに行くも良し、散髪に行くも良し、ペットと散歩するも良し、テニスやらスカイダイビングやらカーレースやらダーツやらハンティングやら様々なアクティビティに精を出すも良し、ストリップクラブでお酒を飲むも良し、スマホでネットサーフィンするも良し、株の売買で資産運用するも良し、車を買ったり物件を買ったりするも良し、他の主人公や仲間を誘ってデートするも良し、単純に車で街をカッ飛ばすも良し、興味が無ければすぐに次のメインミッションを開始するも良し。

自由時間では各主人公それぞれに任意のサブミッションが大量に用意されており、そこではまたクレイジーすぎる(マジでクレイジーすぎる)サブキャラたちと親睦を深める事も出来ます。

更にはランダムでNPC同士の誘拐イベントや路上強盗イベントが発生したり、様々な収集イベントがあったりと、広いフィールドを散策する楽しみが散りばめられています。市民同士が車で事故って警察が来ているのを見かけた時は感心してしまいました。

超高級スポーツカーも買える
ストリップクラブでも遊べる
トライアスロン?
ゲーム内にSNSまである

このように、重厚でさながら映画のようなド迫力のメインストーリーと、生きた街を生き抜くフリーダムな(非)日常を同時に楽しめる2度美味しい作品と言えます。

登場人物紹介

結構な数の登場人物がいますのでここでは主人公の3人、フランクリンとマイケルとトレバーのみの紹介にします。

続きはキミの目で確かめてみてくれ!

フランクリン

主人公の一人で、野心と希望に溢れる若きギャング。

3主人公の中では最年少。

最初に操作する主人公で「あ、いきなりヤベーやつ出てきたわ」という感想を抱くも、すぐに彼が作中で一番の常識人だと気付かされます。

それくらい登場人物が全員ヤベーやつだらけ。こいつら10秒に1回マザファッカって言ってんな。

フランクリンは正統派主人公らしく義理堅く仲間想いで情に厚く、またセリフの端々には知性を感じさせるユーモアも見られます。ほとんどブラックジョークですけど。

マイケルとトレバーのやり取りを見て一言、「あんたらを見てると中年になるのが怖くなるぜ」は名台詞。

マイケル

主人公の一人で、過去には全米最重要指名手配犯にまで上り詰めた元腕利き強盗。

トレバーとは元強盗仲間。

現在は引退して家族と豪邸でセレブな生活を送っているも、家族仲は決して良好とは言えず。

その家族構成は、不倫を繰り返す妻アマンダ、無職でドラッグをキメながらネットで煽り散らかすのが趣味の息子ジミー、枕営業も簡単に受け入れるポルノ女優の娘トレイシーとなかなかハード。

マイケル自身も常識人かと思いきや皮肉屋の煽り屋で精神状態もかなり不安定と、ある意味トレバーよりトラブルメーカー。

マイケルがしっかりしていればこんな事にはならなかったのでは…と思う場面がチラホラ。

家族を想うがあまりトレバーと険悪な関係になってしまったりもしますが、では引き換えに家族を大切にしているかというと顔を合わせば秒で喧嘩を始める。大丈夫かこのおっちゃん。

トレバー

主人公の一人で、元アメリカ空軍、元強盗、現麻薬密売人と豊富な人生経験の持ち主で、自身もアル中のヤク中。

マイケルとは元強盗仲間。

Wikipediaに唯一個人ページがあるほどの人気者。

そのキャラクター性は「狂気」の一言で、マイケル曰く「この世の地獄」。

知人の親戚の恋人(もちろん初対面)の家に勝手に住み着き、その家のぬいぐるみを眼孔姦するという狂いっぷり。眼孔姦て。

殺人を含めてありとあらゆる犯罪に手を染める事をものともせず、自分の信じる正義のためなら手段を選びません。

反面、自身の認めた人間に対しては非常に友好的に接したり、要所要所で常人のレベルを超えた頭の冴えを見せたりと、属性てんこ盛り。

渦巻く狂気の中にも一本芯があり、やる時はやる。GTA5の登場キャラの中で一番クレイジーで一番魅力的なキャラクターだと感じました。

ここが凄いぞGTA5

  • 2023年現在でも違和感の無い美麗なグラフィック
  • 凄まじいオープンワールドの自由度
  • エグいブラックジョーク&アメリカンジョークの応酬
  • 圧倒的なやり込み要素の数
  • エイムが苦手な人も安心の自動照準アシスト
  • ゲームが苦手な人も安心のミッションスキップ

元々は2013年発売のゲームですが、PS4以降の次世代機であれば今でも十分見れるレベルのグラフィックです。

そりゃあ最新ゲームと比べるとキャラクターの表情は硬いですが。

洋ゲーらしく終始繰り広げられるブラックジョーク&アメリカンジョークも見所。

日本とは全く違ったノリで笑わせてくれます。勉強になるなぁ。

個人的にはFPSが大変苦手なので、銃を構えると自動で敵をロックオンしてくれる照準アシスト機能があったのは本当に助かりました。

構えて発砲、また構えて発砲、とするだけで自分で照準を合わせなくても複数の相手と戦えます。

もちろんアシストをオフにも出来ます。

また、そもそもゲーム自体が苦手という方向けに、同ミッションを3回失敗するとそのミッションのアクション部分をスキップする事が可能です。

ストーリーは楽しみたいけど難しいゲームはちょっとなぁという人には気の利いた機能だと思います。

ここが残念GTA5

  • カメラ操作の左右リバースが無い(PS4)
  • 強盗仲間の成長要素があるのに強盗ミッション自体が少ない
  • スタッフロールが長すぎる
  • ダッシュと通話切るボタンが一緒(PS4)
  • アプリケーションエラーで落ちる事が何度かあった(PS4)

とにかくカメラ操作の左右リバースが無いのはビックリしました。

イマドキそんなゲームありますか…

最終的には何とか慣れましたけど、もし照準アシスト機能が無かったら…すみません序盤で投げていたと思います。

ちなみに上下リバースはあります。

あとPS5は本体の設定で左右リバース出来るそうです。へぇー。

強盗ミッションでは任意のサブキャラを参加させる事が出来るのですが、参加させるとそのキャラが成長するという要素が有ります。

初期能力値は低いけど育つと頼りになるとかそういう育成的なものを期待していたのですが、そもそも強盗ミッションが片手で数えられるほどしか無いので実感も愛着も湧かずそこは残念だったかなと。

あとはスタッフロールですね。まさかの1時間超えです。

最初こそ美しい街並みが背景に映されますが途中からは真っ黒の画面に延々とスタッフの名前が流れるだけ。

飛ばしたらなんか面白シーンまで飛ばしてしまうかもしれないという強迫観念から飛ばせず(そもそも飛ばせるのかどうかも分かりませんが)、ある意味このゲームで一番ダメなところだと個人的には思いました。

いつ終わるんだいつ終わるんだで気付いたら1時間ですからね…

PS4限定かもしれませんが、ダッシュと通話を切る操作が同じ×ボタンなのも気になりました。キーコンフィグ出来たのかもしれませんけど。

走っている際に電話がかかってきたら問答無用で着信拒否してしまってそのまま2度と電話かかってこないのですよ。

電話でストーリーが進む場面も多いので見逃した会話が結構発生してしまいましたねぇ。悔しい。

アプリケーションエラーで落ちるのはまぁ仕方ないですかね…オートセーブがあるのでまだマシです。

所感

冒頭の通りGTAはシリーズ初プレイでしたが、寝食忘れてぶっ通しで遊んでしまいました。

ストーリーも良いのですが、それ以上にキャラクターが良いですね。

そしてフランクリン、マイケル、トレバーの謎の友情というか信頼感。尊い。

この3人のやり取りをずっと見ていたくなります。

マイケルとトレバーでデートしてBARでベロンベロンに酔っ払って明け方に入り口で喧嘩するの好き。

トレバーがフランクリンにデレデレなの好き。

PS4のゴッドオブウォーをプレイした時にも思いましたけど、やはり売れている作品はそれだけの熱量があるなと。

あ、ちなみにCERO:Z(18歳以上対象)作品ではありますが、絵面的にグロシーンや残虐シーンはほぼありませんのでご安心を。トレバーが最初にジョニーを踏み潰したところくらいか。

前述の照準アシストやミッションスキップがあるお陰で難易度は低くしようと思えば相当低くなるので、アクションゲームが苦手だけど気になるという方にも手を取ってもらいやすいかと思います。

世界で2番目に売れたゲーム、機会があれば是非。

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