【FFTイヴァクロ】この世で最も愛するゲームをトロコンしてレビュー

たまゆら

オルランドゥは「オルランドー」と発音するらしいです

ミンサガと並ぶほど愛するゲーム、様々な縛りで20周はクリアしたであろうゲーム、FFTのリメイク?リマスター?版「ファイナルファンタジータクティクス – イヴァリース クロニクルズ」が2025年9月30日に発売されました。

PS4/PS5/Switch/Switch2/Xbox/Steamで遊べます。

発売日の0時から開始し、寝ずにプレイして10月1日の朝5時にとりあえず1周目クリア。先ほどディープダンジョンまでクリアしてトロコンしたので簡単なレビューです。

レビューと言っても原作との違いがメインのお話になります。どんなゲームだとかって話はいいですよね?語りだすと長くなるので。

本作は原作を忠実に再現した「クラシックモード」と、作り直した「エンハンスドモード」があります。良いね。

本記事はエンハンスドモードの紹介です。

目次

大まかな違い

まずは分かりやすい大まかな変更点をザックリと。

  • UIの刷新
  • 難易度選択追加
  • ユニット枠増加 (50枠)
  • 移動確定後に移動キャンセル可能に
  • 戦闘/イベントの早送り機能
  • ランダムバトルの回避/強制発生
  • フルボイス
  • オープニング/エンディングムービーをフルリメイク
  • セリフの追加/変更
  • イベントシーン回想機能追加

  • 新規イベント/キャラクター/ジョブ/アビリティは無し
  • 獅子戦争版で追加された要素は削除
  • BGMアレンジは無し

とにかく無印原作版を小綺麗にして、声付けて、プレイしやすくして、セリフを追加/変更した感じです。プレイした感覚は違和感まったくありません。本当にそのまんま。

クリア後の要素とかもありません。辞典に少し内容が追加されるのと、タイトル画面にサウンドモードが追加されるくらい。

PSPリマスターである「FFタクティクス獅子戦争」で追加された要素については、新キャラ、新イベント、道中の追加バトル(ディリータサイドのストーリー)、道中の新規ムービー、共同戦線、コロシアム等がありましたが、全て無くなっています。獅子戦争で追加された道中のムービー好きだったのですけどねぇ。

獅子戦争版ではムービーだった場面も先祖返り

まぁムービーよりこっちの絵の方がいいじゃんというのも分かります。

と思ったのですが、「ブレイブストーリー」の「紀行」に「ムービーで回想」というボタンが…!

獅子戦争版のムービーあったんかい!しかもフルボイスですよ!うっはぁ。

しかしこのセリフって獅子戦争だと真っ黒の画面にセリフだけ出るのですけど、微妙なアレンジが。

ムービーのセリフ自体も変わっていますね。ディリータとオヴェリアがイチャイチャするムービーで「スタートラインうんぬん」なんてセリフ無かったと思います。

細かな違い

ここから先はプレイして気付いた細かな違いです。

機能追加・変更系
  • ラムザの名前変更不可
  • ブレイブストーリーから年齢表記削除
  • 4章からラムザ固有ジョブが見習い天騎士になる (性能は原作の見習い戦士と変わらない)
  • 倒された時に「アァー」って言わない (地味に凄く悲しい)
  • 汎用ユニットの詠唱削除
  • ネームドキャラも汎用キャラもヘルプメッセージ変更
  • ゲストのジョブチェンジ不可
  • イベントシーンスキップ可能
  • サブイベント発生時に次に進むべき場所表示
  • 戦闘中にリトライ可能(即戦闘開始時に戻る、もしくはワールドマップに戻る)
  • 連戦を途中で止めてワールドマップに帰還可能
  • 毛皮骨肉店の微妙な仕様変更 (密猟成功時に素材をアイテムに加工して購入するか素材のまま売却するか選べる、アイテムの売却は出来なくなった)
  • 「密猟」をセットしていなくても毛皮骨肉店に入れる
  • 毛皮骨肉店バグ、水深2密猟バグ、JPバグは使えない
  • バッグの名前変更 (Hのバッグがヘリオネのバッグになったり)
  • 魔法銃の名前修正 (グレイシャルガンが氷属性になったり正しい英語に)
  • アビリティ名の変更 (例 : Speedセーブ→反動スピードアップ)
  • ラーニング成功時にメッセージ表示
  • 敵専用ジョブのジョブ特性がステータス画面から確認可能に
  • アラズラム・J・デュライのJはジェノミスだった事が判明
バランス調整系
  • 星座相性の同性最悪が無くなって同性も最高になっている (対モンスターだと悪になる)
  • 序盤のモンスターがモンスターのくせにカウンターを持っていない
  • 男性でも香水系やリボン系を装備可能に
  • 敵のHPが全体的に増えている (例 : ラスダンオーボンヌ4FのナイトがHP400台→600台に、LVやその他ステータスは変わらず)
  • アイテム士のジョブ特性にアイテム発見移動追加
  • アビリティの性能調整 (例 : ヘイスジャのSPが15→20、召喚魔法も軒並み速く)
  • アビリティの取得Jp調整 (例 : テレポが650→3000)
  • 正式加入ネームドキャラの初期所持アビリティ増加 (例 : ベイオウーフが最初から移動+3を持っている)
  • クラウドの加入可能タイミングが早くなっている (獅子戦争版と同様)
  • クラウドの加入LVが1ではなくパーティ依存
  • クラウドが最初からマテリアブレイドを持っている
  • ベルべニア活火山の頂上にマテリアブレイド改が落ちている
  • 真言/裏真言の性能強化 (獅子戦争版と同様、回数が増えて中心が狙われやすく)
  • 剛剣の性能強化 (獅子戦争版よりは弱体)
  • ベスラ要塞水門で敵全滅でもクリアになる (獅子戦争版と同様)
  • ディープダンジョンENDの2回目以降にアルテマデーモンが出現
  • ディープダンジョンENDの2回目以降にゾディアーク持ちの汎用召喚士が出現
  • エルムドア版アークナイトのジョブ特性からメンテナンス削除 (装備が盗めるように)

ずらーーっと並べましたが、前述の通りプレイングに影響を与えるような変更は多くはありません。

原作ではここはブレイズガン(氷銃なのは同じ)

カメレオンローブを装備しているとウィーグラフが聖剣技を使ってこないという不具合も残っています。聖剣技って聖属性とは限らないのに。(装備武器の属性依存)

男性が香水装備可能になったのは、うん。時代ですしね。しかし踊り子と吟遊詩人は相変わらず性別限定で、女性はMove+3が取れないです。なんでや。

アルテマとゾディアークは共に特定タイミングでのラーニングを逃すと2度とラーニング出来なくなる取り返しが付かない要素でしたが、本作ではディープダンジョンENDのザコからラーニング可能になっています。全ジョブマスターのトロフィーがあるからでしょうか。

ディープダンジョンでアルテマがラーニング可能
ゾディアーク持ちの汎用召喚士が何度でも出現

それと武器が1つだけ増えています。イヴァリースクロニクルズ唯一の新規追加要素とも言えるかもしれません。

その名もマテリアブレイド改。性能は攻撃力16/魔法攻撃力+4で、原作最強のルーンブレイド(攻撃力14/魔法攻撃力+2)を越える最強の剣です。誰でも装備可能。

つ、強すぎる

ちなみにマテリアブレイド改は高レベル忍者からのキャッチは不可です。残念。

セリフの追加/変更について

原作から大きく変わっている点としてセリフの追加や変更が挙げられます。

特に戦闘中の敵との掛け合いが大量増加。

世界観や人間関係を更に掘り下げるものになっていますが、反面、回りくどいというか舞台口調というか説明口調に感じる場面も。

あとなんか──全体的に──プロっぽい──

ヴォルマルフさんは昨今の物価上昇を考慮して10倍に値上げ。

くるりんぱ

かの名セリフは変わっていません。

賛否両論、解釈違いが発生しそうなセリフ変更も。

原作では正式加入後に全く喋らなくなるネームドキャラたちですが、今作は戦闘中にラムザや敵とバリバリ喋ります。

兄弟喧嘩のバトルではダイスダーグ兄とザルバッグ兄とラムザが延々と罵り合います。更にオルランドゥまで舌戦に加わる始末。実際の戦闘時間より口喧嘩の方が長い。

熱い手のひら返し

FFT屈指の名シーン、今さら疑うものか!も加筆されていましたが、流れ的にはアリかなぁ。わざわざ変える必要ないという意見も分かりますけど。

この一枚だけ切り取ると「えぇ…」って感じですけど、全体見ればまぁ

かと思えば全く変わっていない名シーンもあります。

タクティカルモードについて (後日追記)

もう一つの目玉、タクティカルモード(ハードモード)でもクリアしました。こちらは敵レベルや装備やステータス等は変化無しで、与ダメージ計算式と被ダメージ計算式が変更されているのみのように感じました。大体与ダメージは2/3くらいに、被ダメージは4/3くらいになるイメージ。

あ、あとはルカヴィのHP増えてるかも?特にラスボスは硬く感じました。

あとAIもほんの少し賢くなってる?死都ミュロンドで開幕クレティアンが突っ込んでこなかったです。

戦闘以外だと儲け話の大成功率が下がっているような気がしない事もありません。何回か失敗しましたし。

FFTの難易度は自分で調整するものですし、自軍を強くしようと思えばいくらでも強く出来てしまいます。なのでタクティカルモードだからと言ってプレイングが変わるようなものでもありませんね。オマケ的な要素だと思います。遊びの幅が広がったという意味では大歓迎ですが。

動画

初プレイ時のオープニングから適当なところまでです。

所感

私、いわゆる信者です。原作もPSP獅子戦争版もPS vitaのDL版もiOS版もiPad版も購入して散々プレイしてきました。

さてさて、発売発表からネタバレを避け続けてワクワクドキドキいざ宝石箱を開けてみたら、思ったより堅実な出来のエンハンスドモードと、原作に忠実なクラシックモードが出てまいりました。

クラシックモードがあるのならエンハンスドモードはもうちょっと冒険しても良かったのではないかなぁというのが正直な感想です。

難しい問題ですね。FFTファンは特にアツいプレイヤーが多そうですし、ヘタに弄るよりはそのままの方が喜ばれるだろうという考えも理解できます。

しかし私個人としては今作の出来はどうでもいいと言えばどうでもよくて。

原作まんまであろうと、大幅な仕様変更があろうと、キャラの魔改造があろうと、一つのFFTとして愛するだけですから。

テレビ画面でコントローラーでFFTが出来るというだけで5万円までならノータイムで出せます。(それ以上は家族と要相談)

とにもかくにも本作を発売してくれた事に感謝しかありません。

というわけで総評は「評価不能。私にとっては人生の一部」です。

あ、でもBGMアレンジというかBGMリテイクはちょっとだけ期待していました。ほんのちょっとだけね。無かったかー。そっかー。オリジナルのサントラはしょっちゅう家で流しているのでねぇ。

さぁさぁ本格的に縛りプレイで遊び倒すぞ。まずは手始めに最短日数プレイとラムザ一人旅からですね。

初心者~中級者向けの攻略 虎の巻はこちらです。

トロフィーコンプリートガイドはこちらです。

その他、FFT関連記事は下記にまとまっています。

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