たまゆらアルマ!!!!
凄いゲームを見つけてしまいました。
「Our Adventurer Guild」というSteamのゲームです。
この画面を見てください。



なんか見た事あるキャラがいますね。
これは2026年たまゆらGOTY(Game Of The Year)受賞も有り得ますよ。
120時間ほどプレイしてDLCも購入して実績(トロフィー的なやつ)もコンプリートした上で4周クリアしたのでレビューを投稿したいと思います。
Our Adventurer Guildとは
2024年にSteamで発売され、2026年3月時点でXboxやPS5にも移植されています。
価格は機種にもよりますが2,000円前後。私が買った時はSteamセールで1,190円でした。
なんとドイツ人が一人で作ったゲームらしいです。
ドイツ人に親近感が湧きまくりです。こういうゲーム好きなのって日本のおっちゃんだけではなかったのですね。
元々日本語化はされていなかったのですが、その日本人に刺さりすぎるゲーム性や世界観から熱烈な支持を集めてしまい、日本語化も対応される事に。
Steamでのレビューは約3,000件、そのうちの95%が高評価というまさしく「非常に好評」を誇るゲームです。ちなみにモンハンワイルズの日本語レビューは好評率29%。まぁ母数も期待値も違いますけど。
ゲームシステム
ギルド運営、戦闘準備、フィールド探索、SLGタイプのバトル、これらを繰り返して行います。
ギルド運営
限られた資金を使って、メンバーの勧誘やメンバーのご機嫌取りなんぞを行います。


戦闘準備
装備を整えたり、ジョブを変えたり、スキルを覚えさせたり。


フィールド探索
準備が終わったら依頼を受けてミッションスタート。
マス目で区切られたフィールドを探索して依頼目的をこなします。
フィールドには宝箱やランダムイベントが配置されており、また敵も徘徊しています。
敵にぶつかると専用フィールドに移行してバトルスタート。


SLGタイプのバトル
戦闘はFFTライクなというかTOライクなオーソドックスSLG。
素早さ順にターンが回ってきて、移動と行動が分かれています。
高さの概念はありますが、向きの概念はありません。
ダメージに乱数幅があるのと、命中率が5%~95%の間しか取らないのとで、ガチガチの戦略シミュレーションというよりその場のノリで進む感が強いです。

独自要素として、スパロボの精神コマンドのようなもの、隣接した味方が追撃する連鎖攻撃、自分のターンを後に回すコマンド等があり、これらがしっかりゲームとして機能しています。
また、レベルアップ時のステータス成長はファイアーエムブレム方式で、各キャラに成長率が決められています。
ステータスアップ抽選は一度だけやり直しが効くのでwkbを避ける事も可能、かもしれません。

で、ミッションクリアしたらギルド運営画面に戻る、これの繰り返し。
ミッションはストーリーが進む固有のものと、稼ぎに使えて何度でも受けられるランダム発生ミッションの2つ。よくあるシステムです。
ストーリー

ギルドマスターとしてギルドを運営していた友人が亡くなったのでその意思を引き継いでてんやわんやあくせくしていたら、いつの間にか世界を救う事になっていたという王道ファンタジー。
ストーリーはかなり分かりやすく、また出現する敵もゴブリンやゾンビやトロールから始まり、リリスやらリッチやらドラゴンといった慣れ親しんだモンスターたちがメインです。
登場人物紹介
ギルドマスター (主人公)
元冒険者、現新米ギルドマスター。
戦闘には参加しません。
ふた昔前のギャルゲーの主人公のような、ツッコミ&やれやれ系。
フィオラ

元ギルドマスターの奥様。つまり未亡人。
主人公と元ギルドマスターとフィオラは旧知の仲で、主人公とフィオラは犬猿の仲。
ファルケン

ギルドの指南役で主人公の相談役的な気のイイあんちゃん。
アストリッド

ギルドの指南役で怖いねーちゃん。
メカン

胡散臭さ爆発の行商人。
ここが凄いぞ Our Adventurer Guild
- メンバーのキャラメイクが可能
- なんでもかんでもマウスオーバーで説明が表示される
- 妄想捗るメンバー間の人間関係
- 名無しキャラを彩る特性システム
- 細かすぎる難易度調整が可能
メンバーのキャラメイクが可能
「で、なんでラムザとかがおんねん」という話なのですが、キャラメイクが可能なのです。
顔アイコンは手持ちのPNG画像読み込み、バトル中の2D立ち姿(顔や髪型や髪色)は選択方式、プロフィール紹介文も好きに入力可能と、こだわりのキャラメイク機能を搭載。服装はクラス次第ですけど。

そしてクラスは下記23(DLCで+4)種類。いつでもクラスチェンジは可能。
- 戦士
- 盾騎士
- 司祭
- 弓使い
- 短剣使い
- 魔術師
- 槍兵 (DLC)
- 騎士
- 守護者
- 司教
- 狩人
- 暗殺者
- 大魔術師
- 穿槍兵 (DLC)
- 吟遊詩人
- 忍者 (DLC)
- 拳士
- 聖騎士
- 魔法戦士
- 聖人
- 銀騎士
- 剣豪
- 雷槍兵 (DLC)
- 竜騎士
- 黒魔術師
- 死神
- 獣使い
つまり聖騎士アグリアスや吟遊詩人オーランや黒魔術師バルマウフラや司教ザルモゥや死神ラムザで遊べちまうんだ。
こんなの盛り上がるに決まっておる。
正直、聖騎士は中級職なのでそこまで強くないのですけどね、それでもアグリアスは聖騎士でクリアしました。当たり前だよなぁ。

妄想捗るメンバー間の人間関係
同じパーティーで依頼をこなしたり食事をしたり、更にはランダムイベントでケンカをしたり合同訓練で事故って逆恨みしたりと、とにかく様々な要因で人間関係が目まぐるしく変化していきます。





大変捗ります。
ギルド内のメンバー全員でこんなイベントが大量に発生するので、たとえキャラメイクをしておらずランダム生成のデフォルトキャラを使っていたとしても次第に愛着が湧く事間違いありません。
キャラを彩る特性システム
各キャラは先天的に「特性」というステータスを持っています。

「タフ」であれば耐久力の成長率+30%が付いたり、「美形」であれば恋愛関係に発展しやすくなったり、「病弱」であれば毒耐性にマイナス補正がかかったり。
オーランに「指揮の才」とか、オヴェリアに「教養」と「謙虚」とかね。これでまた妄想が捗るというものです。
また特性は先天的に持っているものと、イベント等で後天的に授かるものがあります。
ランダムイベントの成否に特性が関わる事も多々あって、例えば「親切」を持っているキャラがいると傷ついたオオカミを助ける事が出来て「忠実なる友」の特性を得る、的な。

キャラに合った特性を狙ってニヤニヤする楽しみ方もあれば、お気に入りのキャラに強特性を付けまくってウハウハするという楽しみ方もあります。
なんでもかんでもマウスオーバーで説明が表示される
パラメータの意味、アイコンの意味、スキルの効果、状態異常の影響等々、マウスオーバーで説明が全て表示されます。
凄く親切。全ゲームで実装すべき機能。
細かすぎるほどの難易度調整が可能
難易度は「低」「通常」「高」「最高」の4段階に加えて、「カスタム」が存在。
カスタムではとんでもない量のパラメータを細かく弄る事が可能なため、どこまでもやり込もうと思えばやり込めます。

ここが残念 Our Adventurer Guild
- ロードが長いし動作も重め
- 絵柄も会話のノリも同人臭が凄い
- “ギルド運営ゲーム” として期待してはいけない
- オートAIがアホすぎる
- 95%はそりゃ外すよ
ロードが長いし動作も重め
残念ながらロードは長めです。
またキーレスポンスも快適とは言えず、マウスクリックやキー入力に対してやけにタイムラグがあります。
確かにゲーミングPCではありませんが、それにしたってこのグラでこんなに重いのはちょっと残念。
絵柄も会話のノリも同人臭が凄い


中学生がペイントで描いたような絵柄ですが、これは慣れます。
会話のノリはストーリーやネームドキャラを重視するゲームではないので、これもまぁ。
いずれもゲーム性にハマれる人であれば気にならなくなるかと。
“ギルド運営ゲーム” として期待してはいけない
自分の理想のパーティーを育成してミッションをこなしていくというのは良いのですが、ギルドマスターとしてギルドを運営するというゲーム性はあまり感じられません。
と言うのも、メンバーは30人以上加入させる事が出来るのですが、ミッションに参加出来るのは6人までのため。
同じキャラを何度もミッションに参加させると疲労度が上がっていってしまいそのまま対処しないと最悪離反してしまうのですが、休ませる事にほとんどペナルティが無いため、スタメン6人でミッション→疲れたら休ませてまたスタメン6人でミッション、という進行が成り立ってしまうのです。成り立ってしまうというかこれがゲーム攻略のためには最適解。
気に入った少数精鋭だけ使っていればそれで良いという点では面倒が少なくて良いとも言えますが、ギルド運営ゲームとしてはやや疑問符が付きます。
オートAIがアホすぎる
戦闘はオートにする事も可能なので超格下相手であれば放置で稼ぎも可能。
なのですが、味方一人のHPを回復させるためだけに範囲回復魔法を使って敵もろとも回復させたりとか、炎属性吸収の敵にわざわざ炎魔法で攻撃したりとか、もうちょっとどうにかならんのかと思います。
敵AIはそこそこ賢いので、わざわざ味方用のアホAIを作ったのでしょうか。その努力、要る…?
95%はそりゃ外すよ
デフォルトだと基本的に最低命中率が5%、最大命中率が95%です。まぁ当たりますし外します。
この上限影響を受けず100%命中するスキル等もありますのでゲーム性に一役買っているとも言えますが、大多数の95%上限のスキルは大事なところで外します。残念点というより賛否両論といったところでしょうか。
気になって仕方ないという人向けに、難易度カスタムでこの下限上限を撤廃出来るようになっているのは親切です。
動画
ラストバトル~エンディングまで。
まぁここだけ見てもストーリーなんてワケワカランと思うので、致命的なネタバレにはならないと思います。
ネタバレは避けたいけどどんな雰囲気か見たい方はこちらをどうぞ。DLCで追加される裏ダンジョン(?)の攻略の様子です。
総評

豊富なTRPG的ランダムイベント + 血の通ったキャラ達が紡ぎ出す人間関係 + FFT的な育成 + 王道クラスで王道モンスターと戦うSLGバトル。面白くないわけがない。
ランダム生成キャラでメンバーがどのような人間関係を築き上げていくのか見守るのも良し、キャラメイクして二次創作的な楽しみ方をするも良し。
SLGバトル部分もよく出来ており、過去レビューした洋インディーSLG「Tears of Avia」よりはかなり作り込まれていると感じました。
本作はこういう人が向いています。
- 妄想が得意な人
- こだわりのパーティを育成してニヤニヤするのが好きな人
- テキストを読む事が苦ではない人
- じっくり時間を使って世界観に浸れる人
- めんどくさいゲームが好きな人
総評は「古のゲーマーおじさん歓喜の要素がこれでもかと詰め込まれた傑作」です。オススメ。
実績(トロフィー)コンプリートガイドは準備中です。
洋インディーSLG「Tears of Avia」のレビュー記事はこちらです。


