【風来のシレン5】 令和に1,000時間プレイしてレビュー

たまゆら

シレンとは運命を切り開く賭けの連続…

ゲームのレビュー記事は実に3か月振りです。前回はFF4の3Dリメイク版のレビューでしたね。

この3か月間ゲームをやっていなかったのか?それともゲームは色々やっていたけどレビュー記事を書いていなかったのか?

どちらでもありません。ずーーーーーーっとSteamで「風来のシレン5plus フォーチュンタワーと運命のダイス」をやっていました。

お値段2,980円がセールの80%オフで596円也。

GB月影村以来のシレンシリーズ、堪能しましたねぇ。

ようやく全ダンジョンを2回以上クリアして全実績(トロフィー)をコンプリートしたのでレビュー記事が書けるってもんです。

初代発売時のキャッチコピー「1,000回遊べるRPG」が印象的な本シリーズですが、今回私は1,452回も遊んでしまいました。コスパえぐいて。

ちなみにメインストーリーのダンジョンは一度も死なず一発クリアでプレイ時間は8時間ほど。クリアしてからが本番にも程がある。

目次

風来のシレン5とは

2010年にDSで発売されました。初見で「思ったよりビジュアルしょぼいな?」と思いましたがそらそうだ。

その後、細かいアップデートや新規ダンジョンが追加された「風来のシレン5plus」がPS Vitaで発売。

そして更にダンジョンが追加された最終版が2020年以降にSwitch/Steam/スマホアプリにて発売されました。今回遊んだものはこちらです。

売り上げは全バージョンあわせて50万本を突破。ローグライクというニッチな(?)ジャンルにしてはかなりの売り上げです。

2010年当時の初週売り上げこそ10万本以下と振るわなかったものの、アップデートを重ねた結果ジワ売れを続けました。ジワ売れは名作の証左。

ゲームシステム

ローグライクとはなんぞや?という話はもういいですかね。一応ザックリと。

ローグライクって何?
  • マス目で区切られたダンジョン探索ゲーム
  • ランダムでダンジョンMAP生成
  • 手に入るアイテムもランダム
  • ターン制行動
  • 毎ターンオートセーブ
  • スタミナ制限有り
  • 死んだらアイテムロスト & レベル1

こう並べたってローグライクをプレイした事のある人には言うまでもない事ですし、ローグライクをプレイした事のない人はピンと来ないでしょうけど。まぁいっか。

「初代シレンはやったけど最近のやつは分からん」という人の方が多いかもしれませんね。大きな違いはこの辺です。

初代シレンとの大きな違い
  • タグシステム
  • 装備の成長
  • シレンのスーパー状態
  • 夜システム

タグシステムは、事前にお店でタグ付けした装備はロストしても戻ってくるという救済措置です。死んでも戻ってくるしケンゴウに弾き飛ばされて別モンスターに当たっても戻ってくる。凄い。

装備の成長システムは、その装備を使い込むと名前が変化して性能がアップしていくというもの。もちろん死んだらタグ付けしていない限りロストです。成長はその冒険限り。

例えばどうたぬきだとこんな感じ

スーパー状態とは、敵を倒した際にランダムで発生する有利な状態変化です。戦闘力が大幅に強化されますが罠を踏んだり瀕死になると解除されてしまうので、如何にスーパー状態を維持するかが攻略のカギに。

そして最後に夜システム。シレン5というゲームの評価を真っ二つにしている罪深いシステムです。視界が極端に狭くなる、こちらの殴り与ダメージが1固定になる、敵からの殴りダメージが即死級になる、代わりに回数制限のある専用技を駆使して進むという、もはや別ゲーが始まります。

その他にもちょこちょこと追加要素はありますが、初代トルネコやシレンをプレイ済みの人であれば秒で入っていけるはずです。

ストーリー

砂漠の魔城で邪神の復活を食い止めた後、シレンとコッパは新たな冒険を求めて旅を続けていた。
そんなある日、彼らは『イノリの里』と呼ばれる小さな村に迷い込む。

―仙境にそびえたつフォーチュンタワーに登って、運命神リーバに会えば、運命を変えてくれる―

『イノリの里』には、そんな言い伝えが残されていた。
そして、恋人の運命を変えるためフォーチュンタワーに挑むジロきちとの出会い―
幾多の不思議な伝説をその目で確かめてきたシレンとコッパの、新たな冒険が幕を開ける。

本当に運命を変えることが出来るのだろうか?
果たして、タワーに向かったシレンたちが目にするものは……

公式より

ナンバリング作品ですがストーリーは一作完結方式ですので、シリーズ初プレイが本作からでも全く問題はありません。

登場人物紹介

NPCとして一緒に戦ってくれるキャラクターたちを紹介。

ジロきち

不治の病に冒された恋人を救うため、運命神を目指す若者。

オーソドックスな性能で、倒されても回復アイテムを投げつけると復活するという特性を持つ。

小次郎太さま

金持ちのボンボン。だが意外とアツい一面も。

NPCキャラで唯一敵に向かって勝手に特攻していく脳味噌筋肉。遠距離攻撃も備えており戦闘力は随一。

タオ

守銭奴キャラに悲しき過去有り的な中華娘。

困った時に話しかけるとアイテムを売ってくれる事もある。売ってくれない事もある。かわいい。

おコン

狐型獣人の姉の方。

敵モンスターに変化し、変化したモンスターの特殊能力を使用可能。かわいい。

コハル

狐型獣人の妹の方。

武器か盾に変化し、シレンが装備可能。要するに戸愚呂兄。かわいい。

ゲンさん

ツンデレ猫型獣人マタギ。

夜モンスターも一撃で葬る猟銃をぶっ放す。かわいい。

ここが凄いぞ シレン5

  • 幅広いユーザに対応した大量のダンジョン
  • ライブ探索表示機能
  • 図鑑でアイテムの買値/売値が確認可能
  • やればやるほど上達するレベルデザイン

◎幅広いユーザに対応した大量のダンジョン

メインストーリーのダンジョンとは別に、様々なコンセプトダンジョンが用意されています。その数なんと30種。

アイテム持ち込みの可否、昼のみ/夜のみ/昼夜あり、敵が強くて多い、回復アイテム入手不可、床落ちアイテムが少ない、直接攻撃のダメージが1になる、スーパー化しやすい、罠を利用する、モンスターを利用する、その他諸々諸々。

難易度も幅広く、バカじゃねーのと言いたくなる難しさのダンジョンから、半分寝ていてもクリア出来るくらい簡単なダンジョンまで。

これらのダンジョンをクリアしても特にストーリーが展開したりするわけではないため、好きなダンジョンだけを好きなだけプレイするも良しです。

夜システム自体には賛否ありますが、夜自体が存在しないダンジョンも多いです。素晴らしい気遣い。

殆どのダンジョンが無条件で挑戦可能(一部は解放条件有り)

◎ライブ探索表示機能

設定変更により、某RTAシステムのようにプレイ時間と各種情報を画面内に表示する事が可能です。

親の顔より見たシステム

RTAを走りたいとか配信をしたいという人はもちろん、普通に遊ぶ上でもかなり便利な機能だと思います。

◎図鑑でアイテムの買値/売値が確認可能

高難易度ダンジョンではアイテムが未識別状態で手に入るため、えいやで使ってみるか識別用アイテムを使うまで効果が分かりません。

それ以外だと店の売買価格である程度は絞れるため、この売買価格をゲーム内図鑑で調べられるのが非常に助かります。1,000時間もプレイすればさすがに全アイテムの価格を暗記しますけど。

買値200/売値70の草はいやし草しか存在しない、とかね

◎やればやるほど上達するレベルデザイン

風来のシレンとは、突き詰めるとリソース管理の最適化です。

スライム相手にメラゾーマを使う人はいません。低レベルでマンドリルと戦うならラリホーを使った方がMPを節約出来ますが、はがねのつるぎを買う頃にはそのまま殴り倒した方が良いでしょう。HPが減っていても町が近ければ薬草は使わずに宿に泊まるはずです。

このように私たちは過去の経験と照らし合わせて無意識のうちに最適解を選んでいます。シレンも同じです。

この敵はこのレベルと装備で一発で殴り倒せるのか、倒せないのであれば反撃ダメージはリカバリが効く範囲なのか、遠距離攻撃が有効なのか状態異常が有効なのか、逃げてしまった方がいいのか。

何度も何度も何度も何度も死にながら、最適解を頭に染みこませていきます。

これこそがローグライクの醍醐味。

まぁ結局アイテムの引きが悪かったり、95%の攻撃を4連続で外したり、どうにもならない事もありますが。

95%を4連続で外す確率は0.0006%(16万分の1)

ここが残念 シレン5

  • くっさいフレーバーテキスト
  • 突発型モンスターハウスはいかんでしょ
  • 上達するまで時間がかかる
  • 全要素をコンプリートしようとすると作業感がエグイ

×くっさいフレーバーテキスト

プレイングに関わる部分ではないのでどうでもいいと言えばどうでもいいのですが、図鑑のコメントがなかなか臭います。香ばしいというやつです。

まぁシレンって昔からそういうところはあったかなとも思いますけど。

×突発型モンスターハウスはいかんでしょ

一見ただの何も無い部屋なのに、部屋の中まで移動すると突然モンスターハウス化する場合があります。

これはちょっとどうかと思いますやね。

打開方法はありますが限られます。部屋全体のモンスターに状態異常をばら撒く巻物があればまだ打開の可能性はありますが、状態異常を回復するモンスターがいたりするとかなり危険です。

あとは別の部屋にワープするアイテムを持っていれば逃げられますか。無ければまぁ死ぬ。

×上達するまで時間がかかる

高難易度ダンジョンがクリア出来るようなレベルまで上達するには、覚えなければいけない事は少なくありません。

各モンスターの対処方法、各アイテムの有効な使い方、未識別アイテムの識別方法、各階層に出現するモンスターの把握、マゼルン合成の種類、稼ぎ階/即降り階の判断etcetc…

やればやるほど上達を感じられるという事は、裏を返せばそういう事です。タイパ重視の人には辛いかも。

×全要素をコンプリートしようとすると作業感がエグイ

全ダンジョンクリアと全実績コンプリートを達成しないと気が済まないという人はかなり作業を強いられます。

特に銀行カンストの実績はヤバい。所持金の限界が999,999なのに銀行には99,999,999まで預けられてしまいます。999,999を100回預けなければいけない。ヤバい。ヤバ虚無。

あとパズルを解く専門のダンジョン(初代で言うフェイの問題)があるのですが、全部で150問近くもあります。さすがに多いて。あと最後の問題難しすぎるて。

やらなければいいじゃんはその通り。なので一概に残念な点とは言えませんが。

動画

オープニングから適当なところまで。

総評

上達が実感出来るレベルデザインが凄い。

どんなレベルのプレイヤーでも楽しめる懐の深さが凄い。

やり込もうと思えば何百時間でも楽しめてしまうボリュームが凄い。

実はこれらはローグライク全般に当てはまる特徴ですが、シレン5は特に難易度のバランスが優れています。

運が良いだけではクリア出来ない、知識があるだけではクリア出来ない、両方が揃った時にクリア出来るというゲームバランスになっています。

なのでいつまでも楽しめてしまう。何回死んでも挑戦してしまう。一度クリアしたダンジョンをまた遊んでしまう。寝るタイミングが無くなってしまう。

総評は「ビギナーからベテランまで万人に勧められる、覇道を征くローグライク」です。

過去作はプレイしていなくても問題ありません & スマホアプリでも配信されていますので、気になった方は是非。おすすめです。

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