【幻想水滸伝1リマスター】 2周プレイ&トロコンしてレビュー

たまゆら

プレイステーションよ。これがRPGだ!

かの有名な幻想水滸伝シリーズ、実は未履修でして。

最近ソシャゲがリリースされたり、舞台化されたり、テレビアニメ&映画化されたりと、かなり活性化していますね。

そんな中Steamで1と2のリマスターセット「幻想水滸伝 I&II HDリマスター 門の紋章戦争/デュナン統一戦争」という、まさに私にとってうってつけの作品が半額セール(5,500円→2,750円)に。

神は言っている、ここでプレイするさだめだと。

というわけで、1周目は難易度Normalでのんびりプレイ、2周目は難易度Hardでじっくりプレイし、総プレイ40時間ほどでトロフィーコンプリートしたのでレビューです。

目次

幻想水滸伝とは

初代は1995年にPS1で発売されました。

PS1本体が1994年発売なのでかなり初期のゲームです。同期にはリッジレーサー、鉄拳、ストZERO、闘神伝、エースコンバット、アークザラッド、ビヨビヨ、ときメモ等々、強豪揃い。

メーカーはコナミ。お世辞にもRPGとしての歴史があるとは言えないメーカーから発売された本格RPGです。ファミコンにマダラとかありましたけども。あのデカいカセットのやつね。

売り上げは当時20万本前後。空前絶後の大ヒットとはいきませんでしたが、ドラマティックなストーリーと良質なサウンドが評価され、現在まで愛される名シリーズへと成長を遂げました。

そんな初代の映像をキレイにして倍速等の便利機能を付けたリマスター版が、2025年にPS4/PS5/Xbox One/Switch/Switch2/Steamで遂に発売。今回遊んだのはこのSteam版です。(ちなみにパッケージ版はSwitch1,2とPS5のみ)

ゲームシステム

一言で表すなら「古き良きRPG」、これしかないでしょう。

このツラがまえはラスボスだろ私は詳しいんだ
古き良きRPGなので当然山賊が問題を起こしています
ブレスオブファイアみもある

基本的にはレベルを上げて装備を整えながら進むオーソドックスなコマンドRPGです。

本作ならではの特徴としては下記が挙げられます。

  • 仲間が最大108人まで加入
  • 魔法(スキル)は各キャラ1つだけ、好きなものを事前に装備して使用
  • たまに挟まる戦争パート
  • たまに挟まる一騎打ちパート

中国の古い創作長編小説に「水滸伝」というものがあります。(西遊記とかと同じ並び)

「水滸伝」は世間から爪弾きにされた108人の英雄が悪いやつをやっつけて国を救うという物語で、これをモチーフとしている本作も108人の仲間が存在するわけですね。

また通常戦闘とは別に、メインストーリー中にて戦争パートや一騎打ちパートが挟まります。が、こちらは「本作の魅力と言える大きな特徴!」というほどではありません。ストーリーを彩る演出の一つといった程度。

戦争パート
一騎打ちパート

戦争パートはロマサガ3のマスコンみたいな感じなのかなーと思いきや、簡単に言えばジャンケンです。3すくみある手から相手の行動を読んで有利な手を出すというもの。メインストーリー進行に従って強制的に発生し、サブイベントでやり込んだりする事は出来ません。一騎打ちの方も同様。

リマスター版 追加要素

前述の通り私は原作未プレイなので公式に記載されているものを紹介します。

  • グラフィックの高画質化
  • サウンドの高音質化
  • 難易度選択 (3段階)
  • ダッシュ機能
  • 戦闘の倍速機能
  • オート戦闘機能 (通常攻撃リピートのみ)
  • オートセーブ機能 (セーブポイントがある場所のみ)

倍速はやはりあると無いとでは快適さが段違いでしょう。

あとグラフィックは想像以上に変化していますね。

原作PS1版
リマスター版

余計な機能は付けずにグラとサウンドを向上させて倍速とダッシュを付けた、リマスターかくあるべしと言った内容です。

ストーリー

帝国五将軍の1人テオ・マクドールの息子であるきみは今、緊張した面持ちで時間がゆっくりとすぎていくのを感じていた。
黄金の皇帝バルバロッサとの謁見が迫っていた。
きみは控えの間をキョロキョロと見回す、ふと父と目があった。
無骨だがどこか優しい父の瞳が心配するなと語り掛けていた。

波が引くように緊張が遠退き、あたたかな安心感を感じた。いつしか想いは昔日の思い出へと移っていた。
付き人のグレミオ、幼い頃に母を失ったきみにとっては母親がわりだった。
いくどとなく、わがままを言いグレミオを困らせたあの幼い日々がよみがえる。
クレオ、家族同然にいっしょに時をすごした彼女は、父の部下という以上に大きな存在だった。
パーン、父が彼を最初に紹介したときに、きみは大きなおそれをいだいた。
はじめて会った彼は殺気をギラギラと燃え立たせた闘士だった。
しかし、その奥にひそむあたたかなものに気付いた時に、おそれは消え、信頼が芽生えた。
そして、テッド。
出会ったのは数年前、だけど、おさないころからの親友のような気のおけない少年。
きみは彼に心を許し、彼がそうすることを認めた。
だが、かの陽気な少年は時折、ひどく大人びた目をすることがある。

「謁見の準備ができました。こちらへどうぞ」
侍女の声できみは現実の世界へとひきもどされる。
「いくぞ。」
重い父の声。
そして大きな背中。
圧倒的に思えたその父を、やがて追い越す時がくることをきみはまだ知らない。

公式より

帝国の将軍を父に持つボンボンの主人公が、帝国の任務をこなす中で知らなかった帝国の圧政を目の当たりにし、なんやかんやあって解放軍として頑張るようになるという、王道中の王道ストーリーです。古典芸能。実家のような安心感。好き。

登場人物紹介

仲間は108人、そして仲間にならない敵キャラも当然たくさんいます。全員紹介するのは不可能なので一部のみ紹介。

主人公

選択肢でしか喋らない系の主人公。

棒術で戦うというRPG主人公としては珍しい属性です。原作が中国だからですかね。

テオ

主人公の父親。帝国軍の中で恐らく一番偉い将軍。言動が結構ロマンチスト。

グレミオ

主人公のお世話係にしてお目付け役でありパートナー。FEでいうところのジェイガン的な。(ステータス的にも)

こう見えてツケで飲む酒カス。好き。

クレオ

主人公のお世話係でツッコミ役の頼れる女性。ドット絵で損していると思うの。

パーン

主人公のお世話係。ごはんがだいすき。ウィー。

テッド

主人公のお友達。本作のストーリーは色んな意味で彼から始まります。

オデッサ

帝国と戦う解放軍のリーダー。意外とお茶目。

ガスパー様

解放軍の財務を一手に担う最重要人物。ひふみサイを自ら振り、主人公に無尽蔵の資金を提供する解放軍人の鑑。

ここが凄いぞ 幻想水滸伝1

  • テンポの良いゲーム進行
  • 仲間を集めるというメインコンテンツがしっかり作られている
  • 多種多様なキャラを愛でられる

◎ テンポの良いゲーム進行

ロードはほぼ無し、次にどこに行けば良いかが明確、寄り道サブイベントとか無い、面倒なギミックダンジョンも無い、倍速戦闘、レベルが上がりやすい、バトルシステムがシンプルと、とにかくサクサクゲームが進んでいきます。

メインストーリーと仲間集めが肝のゲームであり、そこに集中出来るよう余計なところは意図的に削いでいるのであれば試みは成功していると言えます。

◎ 仲間を集めるというメインコンテンツがしっかり作られている

個性豊かな108人の仲間たち。パーティに編成して一緒に冒険する事も出来ますし、拠点でそれぞれの仕事をこなしたり楽しいお話をしてくれたりもします。

仲間加入の条件も凝っていて、普通に町にいて普通に話しかければ普通に加入するキャラもいれば、既に攻略済みのダンジョンの最奥部に再訪問すると出現するなんてキャラもいたり。

そんなん分かるかーい!と思いきや、ゲーム中にヒントが用意されていたり考えられています。

自力で見つけると「おー!こんなところにいるのか!」とテンション上がります。

仲間を集める過程が楽しい、仲間にしてからもそれぞれ活躍してくれて嬉しい。しっかりメインコンテンツとして成立しています。

◎ 多種多様なキャラを愛でられる

戦士や術士や忍者といった戦闘要員はもちろん、医者や商人や百姓や船大工、盗賊やらギャンブラーやら、果てはエルフから獣人まで。幅広い職種のキャラが加入します。きっとあなた好みのキャラが見つかるはず。

正直108人もいるとエピソードが薄いキャラもいます。

エピソードが薄いキャラは不遇?いーや違うね。こういうのは余白があると言います。

生い立ちも立場も主義主張も異なるキャラクターたちが巨悪に向かって力を合わせる。夢を握ったまま泣き笑い支え合い信じていく。目を閉じれば夜空に映る優しい思い出たち。

キンバリーさんが酔っぱらってキルキスさんに絡む情景がありありと浮かんできます。

プレイステーションよ。これがRPGだ!(本作のキャッチコピー)

ここが残念 幻想水滸伝1

  • UIは残念な出来栄え
  • 戦闘部分のゲーム性は少々物足りない

× UIは残念な出来栄え

アイテム管理がしちめんどくせぇです。

キャラ毎に装備とアイテムを持つというドラクエ形式ですが、「ふくろ」なんて便利なものはありません。

まぁそれはまだ良いとして、ソート機能がないというのが辛い。

一応黄色が装備中だと色分けはしているが…

装備に関しては、装備を他キャラに渡す時にそれが装備可能かが分からないし、装備可能だとしても既存装備に対しての増減値が表示されない。実際に装備しようとしてみないと分からない。

そもそもこの装備はどの部位の装備なのかも分からない。サークレットが頭装備ではなくてアクセサリーだったりとか。

これでメンバーの入れ替わりが頻繁に起こるのでたまったものではありません。(倉庫はありますけど)

リマスターなので当時のままにしました。それは良い。それは良いですけど、当時PS1ですよ。令和の今見ると不親切だなぁというレベルではなく、そもそもがファミコンに毛が生えたレベルのUIです。

あとUIとは違いますが拠点の作りが不親切。メンバー交代の場所と倉庫とショップと宿屋(セーブポイント)と全部バラバラの階に配置されてるってどういうこっちゃ。

× 戦闘部分のゲーム性は少々物足りない

前述の通り敢えて削った部分なのかもしれませんが、戦闘のゲーム性に期待していると肩透かしを食らうかもしれません。

  • ザコ戦はオート殴り(もしくは主人公の確定全体即死技)で処理して、HPが減ったら戦闘後に回復アイテムを使用
  • ボス戦は全体回復技を使いながら高火力技をぶつけ続ける

終始これだけです。サガ3の終盤みたいだぁ…。ラスボス戦すらこれだけです。

ボスに勝てないって?最新の装備を買い揃えましょう。

バフ・デバフ技や状態異常系はほとんど機能していません。というかほとんど存在すらしていません。

一人一つまで技をセットする事が出来るのでここで個性が出せそうですが、攻略する上では全体回復技を1人にセットしておけばあとは何でもいいです。最高難易度だとしても。

ボス戦で工夫出来る余地があるとすれば、属性という概念はあるので弱点を突ける攻撃魔法を事前にセットしておくくらいですかね。一度挑んで弱点を調べてロードして拠点に戻って装備し直して。そこまでしなくても倒せますが。(一部のボス除き)

動画

オープニングから適当なところまで。

ラスボス戦からエンディング。

総評

原作プレイ済みのファン、もしくは脳内で余白を埋められる訓練された妄想熟練ゲーマーなら今でも楽しめると思います。あとは最近ソシャゲから入った人にももちろん良いのではないでしょうか。

シリーズ未プレイでソシャゲもやっとらんという人にオススメ出来るかというと…うーん、50%50%ですかね。今やるにはさすがにUIは不親切、バトルは単調、ここをどう評価するか。攻略見ながら効率プレイしないと気が済まないという人には合わないかもしれません。ただの作業じゃんってなりそう。

私は歴戦のオールドゲーマーなので楽しめましたが、貴方はどうかな?是非プレイして確認してみましょう(結局勧める)

個人的にはボリューム不足が気になりました。初見プレイでも15時間前後でクリア出来てしまいます。もっと浸りたかったなぁ。キャラクターを掘り下げようと思えばいくらでも掘り下げられるはずなので、次作以降にも期待しております。

総評は「王道のシナリオと練られた世界観、そして仲間集めの楽しさなら今でも充分通用するゲーム」です。

2も楽しみ楽しみ。ストーリー地続きだったらいいなぁ。

攻略FAQとトロコンガイドはこちらです。

108星コンプリートチャートはこちらです。

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