たまゆら悪い夢…いや…いい夢だった…
お友達がオススメしているのを見かけて、ちょうどSteamでセール中だったということもあり、人生で初めてデジモンというものに触れました。
「デジモンストーリー サイバースルゥース ハッカーズメモリー」、タイトルが長い。
デジモンって、たまごっち的なアレですよね。キーホルダーみたいなちっちゃい液晶で、ご飯あげたりウンチ片付けたりしながら育てるやつ。

友人が持っていたかなんかで見た事はあると思うのですが、当時私はやっていなかったのですよね。
…って、まだあの形態で新作出てるらしいですよ。マジかよ。

え、ちょっとやってみようかなぁ。でも税込7,700円かぁ…イイ値段すんなぁおい。
あと初代のカラー復刻盤も出ていたりします。

デジモンって人気あるのですね。公式ページもガンガン更新されているしデジモン凄い。
それはさておき、Steamのゲームの方を200時間ほどプレイしてトロコン&図鑑コンプリートしたのでレビューを残しておきたいと思います。
デジモンストーリー サイスル&ハカメモとは
2015年にVitaにて「デジモンストーリー サイバースルゥース(以下サイスル)」が発売されました。
その後、2017年に「デジモンストーリー サイバースルゥース ハッカーズメモリー(以下ハカメモ)」が発売。
元々サイスル1本で完結したゲームだったのですが、サイスルの裏側を別視点から描いたハカメモが発売され、ハカメモには前作サイスルが丸々同梱されていると、そんな感じです。



凄い太っ腹。FE紋章の謎を買ったら暗黒竜も付いていた。なので今から始めるならハカメモを買えばいいですね。ちなみに紛らわしいですがハカメモ単品では売っていません。
2026年現在、ハカメモはVita/PS4/Switch/Steamで遊べます。
その売り上げはなんと全世界で300万本を突破しているそうで。世界的にも人気なデジモン凄すぎる。
ゲームシステム
普通のコマンドRPGです。テリー+ポケモン+FF10的な。
最大11体までのデジモンをパーティに編成し、そのうちバトルメンバーは3体。
デジモンはレベルが上がると技を覚えていき、更に別のデジモンに進化していきます。

バトルはFF10のCTBを踏襲したタイムラインで進行。CTBもすっかりユニバーサルなシステムになりましたなぁ。


3Dアニメでグリグリ動く、戦闘参加するデジモンが341体も登場します。
これ、キーホルダー型のデジモンにガッツリハマっていた人は感涙にむせぶのでは。
各デジモンはそれぞれ、属性、専用技、汎用技、ステータス、サポートスキルにより差別化がされています。

大体は他のゲームにもある要素ですが、サポートスキルというのが特徴的ですかね。
サポートスキルとは全デジモンが1つだけ持っている、パーティ全体に及ぶバフスキルです。例えば全員の光属性ダメージをアップさせるとか、全員の被ダメを軽減するとか。これによりデジモンを選択する・組み合わせる楽しみが増しています。
ストーリー
舞台は近未来の日本。
主人公は電脳探偵orハッカーとして、究極メタバースの電脳空間(EDEN)を中心に起こる様々な事件を解決しながら、いつの間にやら全世界の危機に巻き込まれていくという王道展開です。
デジモンは “人間が開発したツール” としか認識されていなかったのですが、実際はデジタルワールドという世界があり、デジモンたちはそこに住んでいたという事が後に判明。
現実の人間世界、EDENという電脳世界、そしてデジタルワールドと、三者がそれぞれ思惑を持って絡み合い、怒涛の展開を見せてくれます。




登場人物紹介
サイスル主人公

選択肢でしか喋らず、ネーム変更可能ゆえに仲間からも「おまえ」だの「きみ」だの「あんた」だのとしか呼ばれない系主人公。得意技は食レポ。
微妙に話はズレますが、これ系の主人公は感情移入しやすいようにキャラクターを殺しているのだと思うのですけど、一方で選択肢はハチャメチャだったりして、”普段寡黙で何考えているか分からないのに突然はっちゃける変人” になりがちであまり好みではなかったりします。
暮海杏子


主人公と偶然出会い、主人公を助手として雇った探偵事務所の所長さん。見たままのド変態。得意技はウンチク披露。
その正体は……プレイしてみてのお楽しみ。私はおったまげました。
ノキア


主人公のチャット友達の女の子。天真爛漫天衣無縫のエロカワ少女。得意技はタイムリープ。
アラタ


主人公のチャット友達の男の子。厨二病真っ盛りの天才ハッカー。得意技は悪魔合体。
悠子


EDEN創始者の血縁。天然ボケの爆食少女。得意技は形態模写。
ハカメモ主人公


サイスル主人公と同様、選択肢でしか喋らない系主人公。選択肢の内容はサイスル主人公よりもボケ寄り。得意技は食レポ。
龍司


ハカメモ主人公が所属するハッカーチーム「フーディエ」のリーダー。頼れる兄貴(笑)。得意技はエンコ詰め。
千歳


ハッカーチーム「フーディエ」のイケメン担当。これで本作唯一の常識人。得意技は遠投。
エリカ


ハッカーチーム「フーディエ」のツンデレ担当。龍司の実妹。得意技は渾身の右ストレート。
末堂アケミ


EDEN運営会社に所属する天才科学者。見た目まんまのマッドサイエンティストかと思いきや、他者を受け入れる柔軟な姿勢も見せるという珍しいタイプ。得意技は悪者がする高笑いのモノマネ。
ここが凄いぞ サイスル&ハカメモ
- デジモン育成が楽しい
- 現実でもありそうな世界観で高まる没入感
- 充実のデジモン図鑑
◎ デジモン育成が楽しい
本作の魅力の9割を占めると言っても過言ではありません。
好きなデジモンを育てる楽しみ。いきなりカッコイイ感じのデジモンに進化すると「おぉっ」となります。
また、レベルを上げて習得した汎用技の取捨選択、各デジモンの相性を考えたパーティ編成、進化と退化を繰り返した育成計画と、ゲームを攻略する上でプレイヤーの介在する余地がこれでもかと存在します。自由度が高い。
そして育成の手間があまりかからないというのも良いです。全体的にレベルアップまでの必要経験値が少なめですし、パーティにさえ入れていればバトルメンバーでなくても均等に経験値が入りますし、パーティ外だとしても預り所(ファーム)で少しずつ自動レベルアップしてくれます。
育成ゲームとして必要な要素はしっかり押さえていますね。
まぁ拘って育てたところでその育成が活きるような強敵がいるかと言われるとNoなのですが、それはそれ、これはこれ。育成ゲームは自分でコンセプトを定めてそこに向かって育成して自己満足に浸ることが楽しいのです。
◎ 現実でもありそうな世界観で高まる没入感
自身と同じ見た目のアバターで電脳世界にログインし、仕事して遊んで買い物して日常を過ごすことが当たり前の世界。表向きのグリードアイランドみたいな。
現実でもそう遠くない未来に有り得るかもしれない世界ですね。というかもう半分そんな感じか。
そのため没入しやすく、また、ならではの事件やトラブルも沢山描かれます。リアルでは100%そうはならんやろ、とは言い切れないくらいのフィクション感。50年後くらいには本当にこんな感じになっているかも。
現実と同じ地名、同じ背景を再現しているのも良いです。





ストーリー終盤は強い力を持ったデジモンたちが絡みだして一気にファンタジー色が強くなり、これはこれで物語に惹き込まれます。
言うまでもなく、序盤の日常パートで没入感が高まっていればいるほど終盤の展開で燃えるわけです。構成◎



◎ 充実のデジモン図鑑
初デジモンプレイヤーにとって、これは非常にありがたかったです。



RPGのレビュー記事では毎回書いていますが、図鑑やフレーバーテキストがしっかりしているゲームは大好物です。
臨場感がまるで変わります。
各デジモンのプロフィール文章、あと3ページずつ追加してほしかったくらい。
文章として変な部分がちょこちょこあって、酒でも飲みながら書いていたのかとも思いましたが、それでもやはり大きな評価点です。
ここが残念 サイスル&ハカメモ
- テンポが悪い
- ドミネーションバトルがつまらない
- 対象年齢がチグハグ
- 個人的にエンディングは…
× テンポが悪い
本作の残念な点の8割を占めると言っても過言ではありません。
キーレスポンスが悪い、会話の内容が冗長、会話中の立ち絵アクション待ち時間が長い、2周目だろうとメッセージスキップ&ムービースキップ不可、似たようなサブクエストが多い、レベルが上がりやすい故に頻繁に拠点に戻って進化/退化させる必要がある、UIがイマイチなため装備の付け替えや進化先/退化先の確認(図鑑確認)がダルい。
ひっくるめて、テンポが悪いです。ストーリー後半は厨二全開で惹き込む力が強いだけに勿体ないなぁと。
× ドミネーションバトルがつまらない
ハカメモ追加要素のドミネーションバトルがつまらない&めんどくさいです。
いや、システム自体は悪くないと思うのですが、これまた敵の行動待ち時間が長くてテンポが悪い。そして攻略パターンが少ない。なので、かったるくて飽きやすいです。
トロコンしようとすると2周目をプレイするか、もしくは数パターンしかないドミネーションバトルを数百回というレベルで繰り返す必要があります。修行なんてレベルではありません。
× 対象年齢がチグハグ
ストーリーや世界観こそ大人向けな感じもしますが、キャラクターのノリは基本的には小学校高学年向け。なんともチグハグ感があります。
まぁね、初老でデジモンやる方がおかしいと言われてしまえばそれはそう。
△ 個人的にエンディングは…
ネタバレ含むので折り畳みで
詳細は省きますが、ぐちゃぐちゃになりかけた世界をリセットして全部なかった事にしてめでたしめでたし(?)エンドです。
ザックリと、ジョジョ6部のメイドインヘブンで一巡した世界みたいな感じ。

サイスルの主人公や仲間たちは前世界の事を覚えているものの、それ以外の人々はもちろん、ハカメモの主人公たちですら何が起こったのか記憶していないという終わり方です。
そして大切な人は最初から存在していない世界へ。
正直ハカメモのエンディングは後味悪いかなぁ。エリカの選択がどうのという話ではなく、主人公まで忘れてしまっているエンドはねぇ。プレイヤーは忘れていないのだから、プレイヤーの分身である主人公だけは忘れちゃダメでしょう。
動画
サイスル オープニングから適当なところまで。
サイスル ラスボス~エンディング。
ハカメモ オープニングから適当なところまで。
ハカメモ ラスボス~エンディング。
総評
人生初のデジモン、堪能しました。
知識ゼロでアグモンすら知らなかった序盤は、大量の初めましてのデジモンたちがアッチに進化してコッチに退化してソッチに進化して「あーもうワケワカラン!」となりかけましたが、気が付けばドップリでした。
図鑑があって本当に良かった。図鑑がなかったら思い入れもない私からしたらただの記号ですからね。
こいつさえ使っておけば間違いないという強デジモンが何体もいるため、正直バトルバランスは大雑把寄り。ですがその雑さを補って余りある各デジモンたちの魅力や育成の楽しさは、さすが何十年も愛されているコンテンツだなぁと感心しました。
電脳、オカルト、厨二、ラノベ、ポケモン、メガテン、この辺りの単語に引っかかる人であれば、デジモン知識ゼロでも楽しめる可能性が高いと思います。
もちろん昔のデジモンを知っている人はそれはもうトコトン楽しめるのではないでしょうか。想像ですけど。
総評は「期待しすぎなければ充分楽しめる、75点の優良育成RPG」です。あとエリカがかわいい。
デジモンメダル全700種コンプリートガイドはこちらです。

トロフィーコンプリートガイドは現在準備中です。

