たまゆら努力 “は” している!
PS4/PS5/Switch/Switch2/Xbox/Steamにて好評発売中の「ファイナルファンタジータクティクス – イヴァリース クロニクルズ」では、リマスターに伴いUI等を大幅に変更した「エンハンスドモード」と、原作を忠実に再現した「クラシックモード」が用意されています。
クラシックモードを3周ほどクリアしながら原作との違いについて確認したのでまとめておきたいと思います。
ちなみに「原作」とはPS1版の初代の事で、獅子戦争版との比較ではありません。
エンハンスドモードと原作の違いは下記にまとめてあります。

原作と違うところ
オートセーブ機能が追加されています。これは公式にも記載されている変更点。
プレイしてみるとオートセーブ以外は変更点が無さそう…と思いきや、いくつか発見しました。
- ベスラ要塞で敵全滅でもクリアになる
- 魔法銃の名前修正
- バルマウフラのセリフ変更
- ”BGMききたい” サウンドモードの曲名変更&作曲者コメント削除
- 毛皮骨肉店引継ぎバグ、水深2密猟バグ、JPバグは使えない
これ以外は原作のまま、だと思います。多分。
ベスラ要塞は原作では2か所のスイッチを踏まないとクリアにならず心ゆくまで好き放題に稼ぎが出来たのですが、本作クラシックモードでは(エンハンスドモードでも)敵全滅でクリア扱いになります。これは獅子戦争版と同様ですね。
魔法銃の名前はエンハンスドモードと同じくグレイシャルガンとブレイズガンの名前が入れ替わっています。英語的には修正後の方が正しいかと。


また、バルマウフラの名言、ゼルテニア城町外れの教会の「男のヒステリーはみっともないわよ」が「…みっともないわよ」に変更されています。

クラシックモードでセリフ変更されているのは恐らくここだけだと思います。
このセリフはエンハンスドモードでも変更されていて、それは分かるのですけど、まさかクラシックモードでも変えられているとは。しかもこれだけ。
そんなにクリティカルな案件なのですかね?伝家の宝刀「収録されている表現は、作品の年代・状況を考慮し、発売当時のまま掲載しています」でもカバーしきれないほど?でも他人に向かって家畜発言をするのはいいんか…?
いや、変更された事に憤慨しているわけではなくて、単純に私の感性がズレているのかなぁと心配で。
まぁ触らぬ神に祟りなしってやつですかね。
原作と同じところ
じゃあこれも変わっているんじゃないの?と思いきや変わってないんかいという点も挙げておきます。
- バッグの名前はそのまんま (Hのバッグとか)
- クラウドの加入は早くなっていない
- ユニット枠は16枠
- ウィーグラフのスピードは10
- 剛剣は装備無し部位にはダメージ0
- 北斗骨砕打の詠唱は “経絡”
- エルムドアの装備は盗めない
- ヴォルマルフは相変わらずケチ

あ、当然ですけど倍速機能もありません。あっても良かったような気もしますが。
クラウドの加入タイミングとレベルについて
原作及びクラシックモードではダイスダーグ兄さん撃破以降ですが、獅子戦争版及びエンハンスドモードではベスラ要塞クリア後に加入可能です。
ついでにLV1で加入するのは原作も獅子戦争版もクラシックモードも同じ。エンハンスドモードだけパーティレベル依存で加入します。
ウィーグラフのスピードについて
原作で数多のプレイヤーを奈落の底に突き落としたリオファネス城におけるウィーグラフとの一騎打ちですが、クラシックモードでは原作と同様のスピード10です。手加減無し。
ちなみに獅子戦争版はスピード8、エンハンスドモードのスタンダードレベルはスピード9、エンハンスドモードのタクティカルレベルはスピード11です。
剛剣について
原作では装備無し部位に対してはダメージ0で非常に使いにくかった剛剣ですが、獅子戦争版では装備無し部位に使うとダメージを与えられるどころかダメージが増えるという超アッパー調整に。
本作エンハンスドモードでは中間を取って、装備が無い部位にもダメージを与えられるようになったが装備有り部位よりダメージは低くなる、という調整がなされました。
で、クラシックモードでは原作と同じくダメージ0です。
北斗骨砕打の詠唱について
「死兆の星の七つの影の経絡を断つ! 北斗骨砕打!」
原作では「経絡(けいらく)」なのですが、エンハンスドモードでは「経路(けいろ)」に変更されています。敢えてなのかミスなのかは不明。

ではクラシックモードではどうなっているのかと言うと…


原作同様、経絡(けいらく)ですね。
クラシックモードは原作のソースを丸コピしているのではなく忠実に再現するようイチから作ったとどこかで見たような記憶があります。(記憶違いだったらスミマセン)
もしそれが本当なのであればクラシックモードもエンハンスドモードもイチから作っているという事です。エンハンスドモードだけが「経路(けいろ)」になっている事から、敢えて、である可能性が高いと言えますね。
もしくはクラシックモードとエンハンスドモードで作っているチームが違って、クラシックチームはFFT愛があったけどエンハンスドチームはFFT愛が足りなかっただけとか。こっちの方が可能性高そう。
※後日追記 アップデートでエンハンスドモードも「経絡」に修正されました。やっぱりミスじゃないか…(呆れ)
クラシックモード所感
通算で何十周とクリアしている私でも久しくPS1初代版はプレイしておらず、随分懐かしかったです。
いくら忠実に再現していると言ってもこのガビガビ具合は笑ってしまいましたが、10分もすれば慣れます。人間の適応力って凄い。というかよくこのガビガビ具合をイチから再現したな。


そしてこの最先端のポリゴン表現によるオープニングムービーよ。


獅子戦争版もエンハンスドモードもオープニングムービーがアニメ調に描き直されているので、これはちょっと泣けてしまいます。
あとはそうですねぇ、やはりエンハンスドモードをプレイした後だと会話のやり取りが精錬されている感じがしますね。懐古厨の戯言と言われたらそれまでですけど。どっちが良いとか悪いとかではなく。


散々言われ尽くしている、セリフのファブル化もやっぱりなんで──?という感じはします。

バルマウフラのセリフと魔法銃の名称変更はまだ百歩譲って理解出来ますが、ベスラ要塞のクリア条件を弄った意図について聞いてみたいものです。
その方がユーザーフレンドリーだから?だったら倍速機能も付けてくれれば良かったのに。うーん基準が謎。
まぁなんだかんだと言ってもエンハンスドモードとクラシックモード両方用意してくれてありがとうございますです。
しかし改めて噛みしめながらプレイしてみると雑なゲームバランスですよねぇ。そこが良いのですけど。
本作のレビューとエンハンスドモードVS原作の記事はこちらです。

その他にも色々FFTの記事を書いていますのでよろしければ。

