レトロゲーマーがPS4のCODE VEINをトロコンしてレビュー

たまゆら

終わってみれば良作だと思う

PS4(PS5も?)には毎月数百円払うと無料でゲームが遊べるフリープレイというシステムがありまして。

なんてサービス名だったかな、PS Plusだかなんだか。よく分からないですけど。

その何ちゃらのフリープレイとやらで「CODE VEIN」というゲームが2023年3月に配信されまして、折角なので4周クリアしてトロコンしたのでレビュー記事です。

本筋とは全然関係無いですが、ほんと今の世の中何でもサブスクサブスクですね。

それはまぁいいのですけどもう少し分かりやすくしてくれませんかねぇ…PSのサブスクも色んな種類があってどれがお得なのかよく分からないおじさんです。

そういうおじさんがいるから商売が成り立っているのかそういう事か。

本記事はいつも通りネタバレを控えた未プレイの方向けの紹介記事です。

目次

CODE VEINとは

2019年にバンダイナムコよりPS4/Xbox/Steamで発売されました。

ジャンルはアクションRPG、でいいのですかね?多分。

3Dアクションゲームで経験値システムがあってレベル上げたり武器を強化したりスキルを覚えたり。

立体的になったドラキュラ。ドラキュラは偉大。

そんでもって全世界で300万本以上も売れているそうです。

300万本は凄いですわね。全盛期のB’zのアルバムかな?

それだけ売れているのに私は名前すら聞いた事なかったのですから、いかに娯楽が多様化しているのかと痛感します。

ご存知の方はご存知かと思いますが、本作は死にゲーというやつらしいです。

すごく難しくて死にながら少しずつ慣れつつ進めていくアクションゲーム。魔界村的な。

ボスの攻撃なんて無対策だとちょろっと撫でられただけで死にますし、油断していると普通に道中の雑魚にも殺されます。

まさか最初のダンジョンで少し進んでは死にかけて回復ポイントまで戻って…を繰り返す事になるとは思いませんでした。

ダークソウル?という有名なゲームと似ているらしいです。やった事ないので知らんですけど。

攻略サイトを見ずに初回クリアまでが40時間ほど。死んだ回数は数え切れないほど。

慣れてくるとアクションRPGというよりもアクションJRPGという印象を受けました。プレイテクニックで切り抜ける事も可能ですが、敵の攻撃属性に対する耐性を盛りまくってノーダメだぜヘヘーンとゴリ押しも可能です。

コマンド式ターン制RPGを愛するおじさんでも頭を捻ればクリア出来る、故にアクションJRPG。

CODE VEINのストーリー

吸血鬼がたくさん存在する世界。

人間がどこかの誰かに監禁されてしまったため、吸血鬼の餌である人間の血の代用品として、大地から「血涙」と呼ばれるものを採取して飢えを凌いでいました。

んで、偉い人が血涙を集めて分配する政策を打ち出します。(血税ですって上手い事言いますね)

立場の弱い吸血鬼は捕えられ血涙探しを強制させれるも、血涙の泉は徐々に枯れていき捗らず。

そんな吸血鬼にとって厳しい時代に、記憶を失った主人公吸血鬼が謎の力で枯れた血涙の泉を復活させてみせます。

それを偶然見かけた反政府の吸血鬼チームのリーダーが主人公に協力を要請。

飢える事なく奪い合う事ない平和な吸血鬼の未来を目指し、まだ見ぬ血涙の源流を求める旅に出るのでした。

正直ストーリーのディテールは考えるな感じろ的なフシがあります。

しかしなんかよく分からないですけどカッコイイ。

ガチガチに設定を練り込んで描写される作品も好きですが、勢いとノリで押し切るような作品も好きです。

別にストーリーが矛盾したり破綻しているわけでもないですし。

ダークで暗い話かと思いきや、明らかに死にそうな流れのキャラも生き残ったりするのも良き。

ご都合主義と言われても私は好きよ。

登場人物紹介

結構登場人物が多い作品です。

主要キャラも多いですしサブキャラも多い。

簡単にメインキャラだけ紹介させていただきます。

主人公

最近のゲームでは珍しく(最近のゲーム知らんけど)デフォルトネームが無く、ほぼ喋らない主人公。

名前が任意なのでお前とかあんたとか君とか呼ばれます。ティーダくんみたい。

最初にビジュアルやら性別やらを細かく設定出来るので男性にも女性にもなれます。

このキャラクリエイトのパーツ充実っぷりが結構評価高いみたいです。私はデフォルトのビジュアルでゲーム開始してしまいましたが。

イオ

出自不明で常に主人公に寄り添ってくれる爆乳さん。

無口で棒読みかと思ったら、喋る時はめちゃ喋りながら凄い熱量を向けてくるかわいい人。

如何ですか?私との探索は

ルイ

主人公が喋らないので狂言回しというのでしょうか、というかストーリー的にはほぼほぼ主人公。

主人公の才能を見出した、反政府吸血鬼チームのリーダー。

身も心もイケメン。

ヤクモの兄貴

過去にルイに命を助けられた事により仲間になった、いわばルイの相棒の吸血鬼。

身も心もイケメン。

ミア

物語の途中で仲間になる吸血鬼。

小さい弟を守っていくために精一杯の大人ぶった服を着るようになった結果、肩紐がズレているとかいう「公式見解」があるそうですが凄いゲームですね。そうはならんやろ。好き。

ムラサメ

ルイの仲間で武器メンテナンス担当の吸血鬼。

キャラもビジュアルも声も個人的にクリーンヒットです。たまに敬語なのがまた良い。

一緒に戦えないのが残念すぎる。

かーわーいーいーなー

ココ

ルイの仲間でアイテムを売ってくれる吸血鬼。

せっかくいいキャラしているのに出番が少なかったような…

あとおっぱいそうはならんやろ。

CODE VEINのシステム

いつでも切り替えられるジョブ(ブラッドコード)、ジョブごとに覚えられるアビリティ(練血)があり、アビリティにはコマンド入力で発動するタイプとセットしているだけで効果発揮されるタイプが存在。

コマンドアビリティはMP(冥血)を消費して使用。

戦闘を重ねるとアビリティをマスターして、他のジョブでもセット可能に。

…これもうFF5だな!

ジョブ(ブラッドコード)は他人から入手するのですが、入手するとその持ち主の記憶を追想する事が可能。

持ち主は既に死んでいる事も多く、死に至った経緯を追想する事も。

…これもうVPだな!

プレイング面での特徴としては、上記のルイとかヤクモの兄貴とかミアとかと一緒に探索出来る点でしょうか。

普通アクションゲームのNPCなんて役立たずが多いかと思いますが、これがまぁ非常に頼りになる。

敵にタゲられても勝手に回避しまくるし、こちらがやられたら回復までしてくれます。

そして道中でも戦闘中でもガンガン喋る。

他のいわゆる死にゲーのシステムは知らないですが、この同行者システムはCODE VEINの華なのではないでしょうか。

ミアかわいいよミア。

ここが凄いぞCODE VEIN

  • 曲が良い
  • カスタマイズの幅が広い

曲は全体的にゴシックロックというのでしょうか、退廃的な雰囲気にマッチした厨二的ロック調の曲が素敵です。

タイトル画面の曲からもう芯にガンガン来ます。

ジョブとアビリティと装備の組み合わせにより自分好みのカスタマイズが出来る点も好印象です。

組み合わせによって物理タイプ、魔法タイプ、火力特化タイプ、耐久タイプ、重量タイプ、軽量タイプ、近距離タイプ、遠距離タイプ、戦闘タイプ、索敵タイプ、万能タイプと、自分でコンセプトを決めてビルド出来る。こういうゲーム大好物。

そこに同行者のタイプの絡みもありますので、自分は近距離ファイターで同行者に遠距離サポーターを選ぶも良し、自分も同行者も近距離ファイターでゴリゴリ行くも良し、各プレイヤーの性癖に突き刺さるプレイが可能です。

私はやはり王道を征く、ミアを守る姫プレイが好き。ミア、弱くてありがとう。

ここが残念CODE VEIN

  • アプリケーションエラーが多い
  • ロードはまぁまぁ多いし長い
  • セリフ(ボイス)送れない場面が多い
  • 慣れていない人には理不尽に感じる敵モーション
  • 一部ダンジョンがクッッッッソ長い
  • スタミナ管理が辛い
  • パラメータが多すぎて最初取っ付きづらい

半分は賛否両論分かれる話ですが、アプリケーションエラーは擁護出来ません。

1周クリアまでに4回、トロコンまでに10回発生しました。こんなゲーム初めてですよ。チュートリアル中にもエラー出たし。やっとこさボス倒した後にアプリケーションエラーで落ちた時は流石に投げそうになりました。

セリフが送れない場面が多いのもなぁ、個人的には残念ポイントです。シーン丸ごとスキップは出来るのですけどスキップはしたくないですし。

ノーモーションで超高速の超威力の攻撃をしてくるボスとかザコとかいるのも結構大変です。

今の子ってこんな難しいゲームが楽しいの?魔界村の方がよっぽど簡単だよ?

格闘のやつ嫌い。フクロウみたいなやつ大嫌い。雪山で出てくるフクロウみたいなやつとか火力も耐久力も行動パターンも何もかもが同ダンジョンの敵と比べて規格外でゲームバランス死んでますがな。(ネタが分かれば対策は打てますけど)

こいつほんま

スタミナ管理が辛く、攻撃するのにも回避するのにもとにかくスタミナスタミナ、スタミナが切れたら何も出来なくなるというのもしんどいですね。

それがゲーム性と言われればそれまでですが。

スタミナ消費無しで回避するアビリティとかスタミナ回復するアイテムとか救済措置はありますけど、アイテム使うの勿体無いと思ってしまう貧乏性です。(結局トロコンまで消費アイテムって一度も使わなかった…)

ダンジョンは色んなロケーションがあって良いのですが、一部はいやもうこれ長すぎだろ&複雑すぎだろというものもあります。

既プレイヤーの99割が頭を抱えるという伝説のダンジョン

トロコンするためには4周(ゴリゴリに情報入れて効率プレイすれば3周)しなくてはいけないのですが、毎回そのダンジョン攻略するのが苦痛……と思ったら3周目にはちょっと楽しくなってきていました。人間の脳って不思議。

他にも挙げようと思えば挙げられるのですが話が長くなるのでこの辺で。

あとさぁ、ジャンプが無いから仕方ないけど腰くらいしかない段差くらいよじ登れよぉ!

所感

直前にプレイしたゲームがニーアオートマタだったので、最初はえらい苦労しました。

ニーアと比べると動きがモッサリ過ぎるし、すぐ死ぬし、スタミナ管理も大変すぎるためガチャガチャとプレイも出来ませんし。

しかし慣れてくるとこのアクションはこのアクションで楽しいですね。

ニーアがアクションゲームとしていかに簡単すぎたかといったところか。

確かに賛否両論あるゲームだとは思いますし人を選ぶゲームだとは思います。

喋らない主人公に加えビジュアル面もプレイング面も多彩なキャラクリエイトが可能ですので、広義の意味での「ロールプレイングゲーム」が好きな方には刺さるゲームではないでしょうか。

誰にでもカレにでも勧められるような難易度ではないですけど。

少なくともシェルとリフレクの区別も付かないような超ライトゲーマーの私の妻には勧められないなぁ。

しかしやる気さえあればシステムを理解した上でアビリティや装備の組み合わせでゴリ押しも可能ですので、普通のゲーマーであればアクションが苦手な方でもクリアは出来ると思います。

個人的総評としては、「最初はガッカリゲーかと思ったけど噛めば噛むほど味の出るゲーム」です。

普通に楽しかったですよ。

でもアプリケーションエラーはやっぱりどうかと思う。

CODE VEINのトロコンガイド記事はこちらです。

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