【幻想水滸伝2リマスター】 3周プレイ&トロコンしてレビュー

たまゆら

???「家畜に神はいない!」

というわけで、前作の1に引き続き2もクリアしました。

3周しまして全難易度でクリア & 全エンディング到達したのでレビュー記事を投稿したいと思います。

と言っても基本的なゲームシステムは前作1とほぼ同じなので、1との違いや感想をメインに。

前作のレビュー記事をまだ読んでいない方はこちらからどうぞ。

目次

前作1との違い

UIが洗練された

1のUIは正直稚拙と言わざるを得ない出来でしたが、本作ではかなりブラッシュアップされています。

  • アイテム/装備の取り扱い全般の仕様変更
  • 装備の下取り
  • 一括最強装備
  • 倉庫からアイテム売却
  • アイテム自動ソート
  • レベルアップ時にステータス表示
  • 戦闘後に所持金表示
  • 宿に泊まる時に所持金表示
  • デフォルトダッシュ移動に切替
  • オートセーブのON/OFF切替
  • 戦闘倍速にしてもBGMは等速に切替

等々、挙げたらキリがないほど。

装備品以外がパーティメンバー共通の持ち物形式になったのが良いですね。

RPGらしい部分も正統進化した

全体的にボリュームアップしています。

  • 封印球を最大3つまでセット可能に
  • 仲間加入のヒント屋が追加
  • いやらしいザコ敵が増えた
  • ギミック付きのダンジョンが増えた
  • 街や本拠地がかなり広くなった
  • ミニゲームが増えた
  • 戦争パートがSLGになった
  • NPCのセリフがストーリー進行に応じて頻繁に変わる

キャラメイク部分も強化され、手軽だった1と比べて本格的なRPGに正統進化。

やりごたえはありますが、反面寄り道ばかりしているとメインストーリーを忘れてしまう事もしばしば。

ミニゲームは王道の釣りや料理、それからチンチロリンやリズムゲーム等。料理はストーリーがしっかり展開して笑ってしまいました。人が何人も死んでいるレストランとか嫌すぎる。

真顔で何を言っているんだこの人は

ストーリー

ハイランド王国とジョウストン都市同盟の5都市1騎士団が割拠するこの一帯は、常に国境紛争のたえない場所である。
東方、海を背にしたハイランド王国は、親密な関係を持つハルモニア神聖国を北方に持ちながら、常に領土的な危機感を持ち、軍事大国として、都市同盟と対立している。
対する都市同盟は、その中心にデュナン湖が位置することから、各都市同士の移動は、常に湖岸を迂回するか船にたよったものとなり、一致団結して、外敵にあたることがむずかしくなっている。

国境に程近い駐屯地に少年はいた。
瞼をとじると浮かぶのは、いつもの故郷の街だった。
養父ゲンカクは、きびしい父親だった。
そして、多くの教えを少年に残した。
血のつながりがないことなど、関係はなかった。
義理の姉、ナナミ。
ものごころつくころから、いっしょにいた家族。
ナナミはいつだって、ゲンカクと少年のことを考えていた。
そして、親友、幼なじみ、気のおけない仲間、ジョウイ。
多くのものをともに学び、多くのものをともに過ごした。
少年にとって、かけがえのないもの。
それらはいつも、故郷の街の風景にあった。

ふと目をやるとジョウイが笑いかけていた。
「もう着替えたのかい?気が早いな。」
明日はキャロの街にもどれる。
この戦争が、どうやって始まり、そして、どういう理由で休戦協定が結ばれたのか知りようもなかったが、一つの事実が、少年の心をおどらせていた。
故郷へ、多くの人々の想いは、時にやさしく、時に無愛想にすれちがい、願いは、運命の歯車はゆっくりと…しかし確実に回り続ける。

公式より

前作から3年後。前作の舞台トラン地方からもうちょっと北にある、ハイランド王国と都市同盟の戦争が描かれます。

主人公と幼馴染のジョウイはハイランド王国の少年兵として出兵。最中、王国軍と同盟軍で休戦協定が結ばれます。良かった良かったそれじゃ故郷に帰るかーとなったところで、味方のはずのハイランド王国兵による少年兵虐殺事件が発生。

主人公とジョウイは命からがら逃げきるも生き別れ、主人公は敵方である同盟軍のビクトールとフリックに命を救われる、というところから物語が始まります。

登場人物紹介

仲間は108人、そして仲間にならない敵キャラも当然たくさんいます。全員紹介するのは不可能なので一部のみ紹介。

主人公

選択肢でしか喋らない系の主人公。選択肢の内容は結構お茶目だったり毒舌だったりします。

めちゃくちゃ若く見える & 周りの大人からは完全に子供扱いですが、女の子にはモテモテ。何歳なんだろうか。15歳とかですかね。

ナナミ

主人公と一緒に暮らしている、血の繋がっていない姉。

姉弟愛以上の何かも感じますがはてさて。

ジョウイ

主人公と同じ街に住んでいる、主人公とナナミの幼馴染。

クールなリアリストかと思いきや、結構無茶をする性格。目的のためなら放火とかしちゃう。

ビクトール

前作から引き続き登場、クマさんっぷりに磨きのかかった頼れるアニキ。

フリック

前作から引き続き登場、ボケもツッコミもこなせる頼れる兄貴。

ルカ・ブライト

ブタは死ね!!!

ここが凄いぞ 幻想水滸伝2

ロードが速い、キャラがたくさんいて愛でられる等、前作と同じ個所は割愛。

  • 丁寧に熾烈に描かれる王道ストーリー
  • ドットアニメーションのクオリティが凄い
  • 前作のキャラがたくさん出てきて楽しい

◎ 丁寧に熾烈に描かれる王道ストーリー

前作以上に非情な戦争模様が描かれます。

目を背けたくなるような惨劇、からの友情・努力・そして勝利。こういうのでいいんだよ。

中でも敵方の総大将であるルカ・ブライト様の圧倒的な邪悪っぷりは必見です。

初代ピッコロだってそこまでは言わない
後世に残すべき名台詞

丁寧に丁寧にこれでもかと絶対的な悪を積み重ねていきます。単純ですけど効果的。見せ方が上手い。

だから感情移入できるし、負けられない!となるわけです。

また本拠地や街にいるNPCのセリフがストーリー進行に応じて細かく変化していくのも、ストーリーの盛り上げや世界観の掘り下げに大きく貢献しています。まさしくNPCが生きている世界。大事よ、そういう細かいところ。

没入感というのはRPGの重要なファクターだと思っています。

◎ ドットアニメーションのクオリティが凄い

ムービーはほぼほぼ使われておらず、ほとんどのイベントシーンがドットアニメーションで表現されます。

喜怒哀楽の表情まではっきり読み取れるほどクオリティの高いドットは芸術と言っても過言ではありません。

というか、ここまでレベルが高いドットアニメーションのゲームってあまり記憶にないかも。メタルスラッグレベル。

◎ 前作のキャラがたくさん出てきて楽しい

好きなのですよね、前作のキャラが出てくるゲーム。アークザラッドとか空の軌跡とかテイルズオブデスティニー(シンフォニア)とか仁王とか。

フリックとビクトールの、憎まれ口を叩き合うけど心の底から信頼している歴戦の相棒感とか特に良い。「お前ら前作で色々乗り越えてきたもんなぁ…うんうん…」ってプレイヤーだけがなるのが良い。で、ベテランの風格で未熟な主人公を最前線から半歩引いた位置でサポートしてくれる。滲み出る強者感。とても良い。

これ系で一番好きなのはゴッドイーター2のリンドウとソーマですが、フリックとビクトールも並びましたね。

他にもたくさんのキャラが再登場して活躍してくれます。中には意外なあのキャラも…?(レスター出てきて笑った)

ここが残念 幻想水滸伝2

  • チンチロはもういいって
  • さすがに本拠地が広すぎる
  • 改善されたがやはり物足りないバトル

× チンチロはもういいって

まーたメインストーリーを進めるために強制されます。更に仲間加入のためにもう2戦。

古参ファンからすると「幻想水滸伝と言えばチンチロだろ!」なのかもしれませんけど、勝つためのテクニックもへったくれもないチンチロを何度もやらされるのはねぇ…

本作のチンチラーはガスパー様ほど弱くないのがまた辛い。カムバック、ガスパー様。

× さすがに本拠地が広すぎる

前作の3倍くらいあります。

で、相変わらず必要施設がバラッバラに配置されてるのね。

エレベーターは存在していますが横にも広いので結局端から端まで歩き回る必要があります。しょっちゅう立ち寄るリッチモンドさんとレストランが正反対なのがまた。

エレベータ以外にもファストトラベル的なワープがあれば良かったですねぇ。

× 改善されたがやはり物足りないバトル

前述の通り、封印球が最大3つまでセット出来るようになりカスタマイズ性が拡張されたのはグッドです。組み合わせによって万能キャラにしたり超火力キャラにしたり、自分の思うキャラカスタマイズが出来るゲームは良いゲーム。

ただ、前作の全体回復術さえあればなんとかなるというバトルバランスは本作も変わりません。更に本作は主人公が固定で専用全体回復術を持っているので、あとはもう味方で殴るだけ。

初見HARDでプレイしましたが、一度も全滅する事はありませんでした。ドラゴンゾンビが恋しい。いややっぱ恋しくない。

動画

オープニングから適当なところまで。

ラスボス戦からのノーマルエンド1、(18分くらいから)ノーマルエンド2、(22分くらいから)ベストエンドです。

ネタバレ含む書き殴り感想

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シエラやネクロードの吸血鬼たちの話、クライブやエルザのギルドの話、ルックとササライのハルモニアの話、ハイヨーと四天王の黒竜料理会の話、ペシュメルガとユーバーの確執、そもそもレックナートお前なんやねん等々、設定は作ってあるけど全てを語らないというところはサガシリーズに通じるものがあるなぁと感じました。全ては語らないですけど、それでも滲み出た雰囲気で読ませ、想像させるという手法が素晴らしいと思います。

あとリドリーの反乱からの逆転劇よ。シュウはリドリーを決戦の伏兵として使うために敢えてコボルト軍だけ前線に置いて一時的に反乱を起こさせた。それは分かります。しかしあれは事前にシュウとリドリーは打ち合わせしていたのか?いやそれはないよなぁ、打ち合わせしているなら「何故コボルト軍だけ前線なんだ」「作戦じゃ黙っとれ」とかいう小芝居をする必要もないし。でもマジ切れしてコボルト軍を引いたのだとしたら何でリドリーは次戦で帰ってきたんだ?「頃合いはよし」とか言っているからやっぱり打ち合わせ済みだったのか?これはあれですね、リドリーは配備について質問した時のシュウの回答で作戦を理解して反乱した演技をしながら伏兵となり、シュウはシュウでリドリーがあの回答で全てを察知して動いてくれると読んでいたと。どちらも名将すぎる。しかしリドリーは語らない。大人は質問に答えたりしない。

演技だったとしたら王国軍に聞こえるように拡声器でも使っていたのかも、かわいい
これは名将の面構え

それといわゆる創作物のフラグを回収しないのですよね。あんだけ好き好きオーラを放つ義姉がいたら普通くっ付くじゃないですか。もちろん「ナナミのは恋愛じゃなくて家族愛だから」というのも分かりますが、普通の創作物だったらいっていてもおかしくない設定じゃないですか。でも露骨にはいかない。仮に家族愛ではなく恋愛だったとしても長年一緒に暮らしてたんだもの、普通いかないよ。

一から十までは語られない設定、安直には回収しないフラグ。もしかしたらゲームとしては欠陥なのかもしれません。しかしリアルですよね。現実的。だから妙に生々しく感じる。その生々しい雰囲気が戦争物という題材とマッチして本作をより高めていると思うのです。

戦争物と言えば、私、FFTが大好きです。いやぁビックリしました。FFTと似ていますよね。ラムザとディリータを彷彿とさせます。それぞれの信条を元に敵対する幼馴染、全てを利用しながら計算高く成り上がり遂には国王にまで上り詰めるオールバック、目が節穴な偉い人たち等々…と思いましたが、戦争物だと割とありがちな設定なのかも。パクリだどうのこうのという話ではなく、幻想水滸伝がより一層好きになりました。「ブタは死ね!!!」は「家畜に神はいない!」に並ぶ名言だと思います。

総評

前作1の残念点であった微妙UIとボリューム不足が改善され、RPGとしてのクオリティが上がりました。

その上に、綿密に練られた世界観とメインストーリー、秀逸なセリフ回し、そして仲間集めの楽しさという、幻想水滸伝ならではの要素が加わった逸品です。

しかし1の方、2と同じUIに出来なかったのかなぁ。リマスターだから敢えて1は1のままにしたというのも分かるのですが、うーん……どうなのでしょうね、難しいですね、正解は無いですね。まぁ1は10時間ちょいで終わるというのが不幸中の幸いというか。

総評は「JRPG好き、キャラゲー好き、戦争物好き、世界観に浸るのが好き、いずれかに当てはまるなら是非手に取っていただきたい名作」です。

3も楽しみ楽しみ。ストーリー地続きだったらいいなぁ。

108星コンプリートチャートはこちらです。

前作1のレビュー記事はこちらです。

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