おっさんでも楽しめるゲーム
PS4のシミュレーションRPG、「GOD WARS 時をこえて」をクリアしたのでレビューです。
GOD WARSです。かの有名なGod of Warではありません。
前からずっと気になっていたのですが、中古屋さんで1,000円で売っているのを見かけたので良い機会と思い購入。
ドハマりして3日間でクリアしてしまいました。
面白かった。
GOD WARSとは
角川ゲームスより2017年6月22日にPS4/vita用ソフトとして発売されました。
30万本以上売れているらしいですよ。
今のご時世でFFやドラクエみたいなビッグタイトルでも無いのに30万本はかなり凄いのでは。
2018年6月14日には、追加ダンジョン追加キャラDLCも含めた完全版「GOD WARS 日本神話大戦」がPS4/vita/Switchで発売されました。
ところで、角川ゲームス?はて?と思いましたが、かの有名な「艦これ」が角川ゲームスらしいです。
艦これね、はいはいもちろん存じておりますよ。
面白いですよね、艦これ。
「戦車と人間のRPG!」というCMキャッチコピーが印象的でしたね。
という分かりづらいボケを挟んだものの、戦車と人間のRPGで有名なメタルマックスも角川ゲームスなので余計分かりづらいですね。
ゲームシステムとしてはモロFFTです(褒めています)。
そしてシナリオは日本神話や御伽噺を元にした、捻りも無い王道ストーリーです(全力で褒めています)。
安心安全のゲームシステムに安心安全のシナリオ、これはもうレトロゲーマーのおじさんはなんの心配も無く楽しめます。
ゲームシステム
FFT未プレイの方に説明するのは大変なのですが、FFT既プレイの方には「FFTと同じゲーム」で充分です。
- 1ターンに「移動」と「行動」が出来る
- キャラごとにジョブを選ぶ
- ジョブによってレベルアップ時の成長率が異なる
- 行動するとEXPとJPが手に入る
- JPを消費してジョブのスキルを習得する
- 覚えたスキルは別のジョブに就いていても使える
- 倒されてもカウントが0になる前に復活させれば大丈夫
等々、むしろFFTと違うところを挙げた方早いレベル。
よく怒られませんでしたね。
まぁFFTフォロワーというよりクォータービューのSRPGってみんなこんな感じなのかもしれませんけど。
ちなみに戦闘システムでFFTと大きく異なるのは、1ターンという概念がある、毎ターン回復するMPを消費してスキルを使う、行動毎に溜まるゲージを消費して奥義を放てる、穢れ(敵対心)というパラメータを操作する事でタゲコントロールが可能、これくらいでしょうか。
細かい話をすると、投擲武器の射線上にキャラがいてもすり抜けるとか、範囲魔法に味方が巻き込まれないとか、移動後の行動内容が気に入らなければ移動からやり直せるとか、敵を倒すとカウント無しで即消滅とか、HP満タンで回復行動を取ってもEXP/JPが手に入るとか、アイテムが対応スキル無しで使えるとか、状態異常の成功率が高すぎるとか、色々プレイしやすくはなっています。
シナリオ
カグヤがキンタロウと共にツクヨミ(母)を探す旅に出るというストーリー。
その旅の中でついでに国を救う事に。
あっと驚く展開や伏線や寄り道も無く、終始目的に向かって真っ直ぐ進む、非常に軽快明快な物語が展開されます。
登場人物はカグヤ、キンタロウ、ウラシマ、モモタロウ、クマ、カメ、赤鬼、青鬼、オオクニヌシ、スサノオ、イナバの白兎、オトヒメ、アマテラス、サルタヒコ、イザナギ、イザナミ等々そうそうたるメンバーで、原典のキャラクターを踏まえつつもアレンジがされています。
私はオオクニヌシさんがお気に入り。
イザナミまで口説くオオクニヌシさんマジイケメン。
しかもこれがアツい漢だったりするわけです。
マジカッケェ。
こちらはライバルであるモモタロウとの一騎打ちのシーン。
戦闘中の舌戦はガンダムとFFTの特権。
ここが残念GOD WARS
お馴染みのゲームシステム、分かりやすいストーリー、魅力的なキャラクターと個人的に感じる良ゲー要素が満載ですが、残念だった点も挙げておきます。
- 穢れ(敵対心)システムは良いが機能しない場面もあって戦略に組み込みにくい
- AIのオート戦闘がまるで役に立たない
- 敵が遠くで大して意味もないバフをしまくるのでテンポが悪い
- 役に立たない死にジョブ死にスキルが多すぎる
- 2Dアニメがちょっと個人的にキツい
- BGMがイマイチグッと来ない
- ムービーのボイスが急にデカい
- 後半キンタロウが空気すぎる
いずれも敢えて挙げるなら、レベルですが。
一番気になったのは死にジョブ死にスキルが多かった点。
裏を返せば縛りプレイに向いているとも言えますかね。
あとアニメのノリがなぁ…あまり耐性が無いのでクサく感じてしまいました。
20年前のエロゲみたい。
でもジョジョみたいな擬音は好き。
またこれはSRPGの宿命でありFFTも同様の問題を抱えていますが、自分で縛りを入れないと難易度がヌルすぎるというのがあります。
全力で頭を捻って何でもアリじゃないと攻略出来ない、みたいなステージは皆無です。
常にパッシブスキルにはJP取得量アップを付けている状態で、全滅はおろか苦戦したステージも全くありませんでした。
重い道着着たままピッコロに勝ってしまう悟空はいかがなものでしょう。
誰でも何でも使えて価格も安い回復アイテム系も一度も使いませんでしたし。
難易度が低いというのは個人的に残念というだけで、とっつき難いSRPGというジャンルでは大切な事かもしれませんが。
あとキンタロウの立ち位置が面白すぎます。
お前一人だけラスボス戦で何もコメントしなかっただろ。
主人公だと思っていたのに違うのですね。
所感
古き良きSRPGをプレイしたい方、GOD WARSは良いですぞ。
価格も安く、ストーリーもそこまで長くないためサクッと終わりますので、気軽にプレイ出来るのも良き。
日本神話が好きな方にもオススメ…と言いたいところですが、好きだからこそ解釈違いが受け入れられるかどうかは人それぞれでしょうか。
私、自分で好きなように育成したり攻略出来るゲームが好きなのですよね。
このキャラはこういうスキル構成が似合いそうーこのキャラは性格的にアタッカー特化にしてーこのキャラは何でも出来る勇者タイプかなーこのキャラとあのキャラは相性良さそうだから一緒に行動させつつ庇う感じで運用してー、とか考えるの凄い好き。
GOD WARSはこの欲求に完璧に応えてくれました。
あ、そういえば買うなら完全版の「GOD WARS 日本神話大戦」の方が良いと思いますよ。
そこまで価格は変わらないようですし、「GOD WARS 時をこえて」+追加DLCを買うよりも安上がりでしょう。
今回私は何も知らず「GOD WARS 時をこえて」を買ってしまったので失敗したなぁと後悔しています。
DLCがセールになってくれれば良いのですが。
同メーカ―のメガテンっぽいゲーム「The Lost Child」もオススメです。気が向いたらレビュー記事をどうぞ。