レトロゲーマーがジョジョの奇妙な冒険アイズオブヘブンをレビュー

たまゆら

キャラゲーの極致

PS4に「ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン」というゲームがありまして。

ジョジョオールスターの格闘ゲームなのですが、これがですね、パッケージ版プレミア付いて1万円以上するのですよ。

DL版は定価で買えますが、そもそも定価も9千円以上するという。

凄く興味あったのですが、いやーいつまで経ってもプレイ出来ないなぁと諦めていました。

が、2021年3月のセールでDL版が半額になっていたのでようやく購入。

ディモールト嬉しいです。

ちなみに前作の「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル」も同様のオールスター格闘ゲームですが、こちらはとんでもないクソゲーらしく、発売後1ヵ月で定価の3割の価格まで値崩れ。

ファミ通のクロスレビューで満点だったというのも酷い話です。

やっぱりファミ通のレビューってお金が流れているのですかねぇ。

まぁそんな話は置いておいて。

とりあえず評判のアイズオブヘブン、ストーリーモードは全クリアしてトロフィーもオンライン要素以外は集めたのでレビューです。

目次

ゲーム概要

登場キャラは1部から8部(ジョジョリオン)まで、総勢50以上。

モードとしては、ストーリーモード、対戦モード、後はキャラカスタマイズやジョジョ用語辞典等。

ストーリーモードはなんと荒木先生監修です。

ゲームシステムは、3Dマップを縦横無尽に動き回る事が可能な2on2の格ゲーです。

「連邦VSジオン」みたいな感じと言えば分かる人には分かるかと。

コマンド入力とかは無いので、格ゲーが苦手な方でも充分楽しめます。

ストーリー

ストーリーモードはスパロボ的なクロスオーバー作品です。

第3部の承太郎とDIOの決戦から物語はスタート。

DIO討伐後、フランスに帰るポルナレフを空港で見送るところからオリジナルストーリーが展開していきます。

空港で死んだはずのアブドゥルやイギー、ンドゥール、花京院に襲われる一行。

ンドゥールって砂漠で戦った目の見えないやつですね。

こんなキャラまで出てくるのか…

操られているのでしょうか、「あのお方」に忠誠を誓ったそうです。

バトル後、花京院を確保。

ハーミットパープルで調べようとしたところにスピードワゴンが登場し、スピードワゴンの持つ「聖なる遺体」の力で花京院を正気に戻します。

スピードワゴンによると、世界に異変が起こっているために花京院やアブドゥルも生き返ったそうです。

9つの聖なる遺体を集めると異変が鎮まるそうで。

シュールよのぉー…

聖なる遺体には別の時代に移動する力もあるとの事。

かくしてそれぞれのジョジョの世界に赴き、聖なる遺体を集め世界を救う事になった承太郎、ジョセフ、ポルナレフ、花京院、スピードワゴン。

世界に起きる異変とは?そして「あのお方」とは?

ジョジョの奇妙な冒険が今始まるッ!!

バトルシステム

前述の通り、2on2のタッグバトルです。

敵2人のライフをゼロにすれば勝ち、自操作キャラのライフがゼロになったら負けです。

4人のスタンドが入り乱れる様は圧巻。

基本操作

左スティックでキャラを移動。

通常攻撃、強攻撃、ステップ、ジャンプ、ダッシュ、ガード、特殊アクションが各ボタンに割り振られています。

通常攻撃を連打するだけでコンボが勝手に繋がり、波紋攻撃やスタンド攻撃でフィニッシュまでしてくれます。

特殊アクションは、例えば波紋使いであれば波紋の呼吸で自身を強化したり、承太郎やDIOであれば時を止めたり、ブチャラティであれば地面にジッパーの罠を仕掛けたり、キャラの特色がよく出ていて楽しいです。

これらとは別に、L1を押しながら○×△□のいずれかを押すと必殺技が発動します。

各種波紋攻撃やスタンド攻撃はこちらで使います。

例えばL1+△だとスターフィンガー、L1+□だとオラオララッシュとか、ですね。

うーん簡単。

超必殺技が激アツ

超必殺技的なもの(DHA デュアルヒートアタック)の入力も非常に簡単で、ゲージを貯めてL1+R1を押すだけで発動します。

パートナーキャラとの組み合わせによっては専用の演出になり、これが無茶苦茶アツいです。

ジョナサンとツェペリさんとか、ジョセフとシーザーとか、ブチャラティとミスタとか、この辺ももちろん素敵なのですがそれだけではありません。

1部ディオと3部DIO、承太郎と徐倫、3部DIOとプッチ神父など、クロスオーバーの強味を存分に活かした特殊演出も満載です。

個人的にはやっぱりジョルノとブチャラティの「覚悟はできているか?俺たちはできている」が好きです。

康一君と露伴先生のやつも好き。

スクショ下手くそか。

タッグバトルならではのシステムも

パートナーとコンボを決めるとHPが回復する「デュアルコンボモード」、パートナーがやられると残ったキャラが超強化される「受け継がれる意思」等、タッグバトルを活かしたシステムもあります。

特に「受け継がれる意思」は強力で、一人倒したからもう後は余裕だろーとはならないのが良いですね。

評価点

ストーリーモードはさすが荒木先生監修だけあって気合いが入っています。

2部の世界に飛んだ3部老ジョセフと2部若ジョセフの絡みとか、5部の世界に飛んだ3部ポルナレフとブチャラティチームの絡みとか、ニヤニヤが止まりません。

大統領も良い味出していましたよ。

あとダービーですね。

ダービーだけは他の敵キャラと違って信念で動いていて惚れ直しました。

ミニゲームのポーカーの実力自体はうんこすぎますけど。

「ブタだ(プルプル…)」ばっかり。

やる気あるんですか。

バトル前後の掛け合いが豊富なのもテンションが上がります。

原作再現は当然バッチリですし、それ以外も挙げきれません。

例えばジョルノと徐倫。

上記のような5部冒頭を思い起こさせる掛け合いもありますし、お互い「他人とは思えない…」的な掛け合いもあります。

承太郎とDIOの子供対決ですからね、そりゃ他人とは思えないでしょう。

バトルでは操作が簡単というのが一番ですね。

格闘ゲームというよりはアクションゲームに近い感覚です。

ボタンをぽんぽん押すだけでコンボが繋がりますし、ド派手な必殺技も複雑なコマンド入力不要。

もちろん対人だとそんな簡単な話ではなく奥の深い駆け引きがあるのだとは思いますが、オフラインでストーリーモードをプレイする分には難しい事を考えなくても適当にボタンを押しているだけで爽快かつカッコイイプレイが出来ます。

残念な点

ストーリーは確かに面白いのですが、途中から中だるみします。

同じような展開が繰り返され、クロスオーバー的な絡みもほぼ無くなります。

これ絶対途中で開発力尽きてるだろ…って感じ。

あと細かい話ですが、ストーリーモードが途中からエンディングまでずーーーーっと録画禁止区域になっていて、スクショすら録れないというのが悲しいです。

ネタバレを防ぎたいというのは分かるのですが、しかしメインストーリーと全く関係無いサブクエスト的なものまで一括で禁止区域って雑すぎませんかね。

バトルシステム面の不満はありません。

というか不満を感じるほどまだやり込んでいないという方が正しいですが。

オンライン対人プレイをやるとシステム的な粗も見えて来るのかもしれませんが、PS Plus加入していないので。

総評

美麗なグラフィック、思わずニヤニヤしてしまうキャラ同士の掛け合い、簡単かつ爽快なバトルシステム。

ジョジョファンなら間違いなく楽しめる一本です。

格ゲーが苦手な方にも安心してオススメ出来ます。

逆に格ゲーマニアみたいな方には物足りないかもしれません。

あくまで原作ファンゲー、キャラゲーですね。

しかしそれでいいと思います。

そういう方向には振り切っています。

ゲーム内の至るところにジョジョ愛が溢れています。

Loading画面がジョジョ名言だったりハーヴェストだったりするんですよ。

一人で細々とオフラインプレイする分にはストーリーモードしかやる事が無いのでやや飽きるのが早いかもしれませんが、まぁ格ゲーですからそれは仕方ないですね。

ストーリーモードクリアまで15時間くらいでしょうか。

COM VS COMの対戦を観ているだけでもなかなか楽しめますので、しばらくはちょこちょこ起動しようかと。

定価の9千円はちょっと尻込みしますが、半額ならこれはもう十二分に満足出来ます。

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