「龍が如く7外伝」をトロコンしてレビュー

たまゆら

スパイダーマンと化した桐生ちゃん

実は「龍が如く」シリーズが大好きだったりします。

おでんを食べる時は佐川はんごっこをしますし、焼肉を食べる時は冴島ごっこをするくらいには好きです。

と言ってもリアルタイムで追っかけていたわけではないのですが。(当時はリネージュで忙しかったので)

3年くらい前ですかね、極1を初めてプレイしてからハマってしまいガガガガーっと7まで一気にクリアしまして。

それからしばらくシリーズからは離れていたのですが、今回0~7まで強くてNew Gameでザっとおさらいをしてから、久し振りに新作の「龍が如く7外伝 名を消した男」をプレイしました。

いやぁやっぱりいいですね、龍が如くは。

赤子を抱っこしながらほどほどに寄り道しつつ25時間ほどでクリア。

トロコンまでは+10時間といったところでした。

目次

龍が如く7外伝とは

2023年にPS4/PS5/Xbox/Steam(PC)で発売。

その名の通り、龍が如く7の外伝、つまり7本編の裏側という位置付けで主人公は桐生ちゃん。

舞台は大阪・蒼天堀がメインで、横浜・異人町がほんのちょろっと。神室町はまさかの未登場です。

ゲームシステム

RPGに転向した7とは異なり、アクションに戻りました。

ゲームの遊び方、バトルのシステム、いずれも極2や6のような感じ。もちろんドラゴンエンジンです。ぬるぬる動いてシームレスで建物に入ったりするやつ。

衣装をパーツ単位でコーディネート出来る機能が追加されました。ムービー中もしっかり反映されます。

見た事あるコーディネートも可能

バトルスタイルは完全新規の「エージェントスタイル」と、既存スタイルをベースにした「応龍スタイル」の2つ。

「エージェントスタイル」は八神氏の円舞スタイルに近いです。それに加えて、糸で遠くの敵を絡めとる「蜘蛛」、ファンネルを飛ばす「蜂」、爆弾を投げつける「蛍」、高速ダッシュが可能な「蛇」という4種類の新技も。

「蜘蛛」が強い強い

「応龍スタイル」は過去作プレイ済みの方ならすんなり入ってくるいつものです。フィニッシュブロウや根性反撃がチャージ可能になったのが目新しいくらいでしょうか。電磁責めの極みもありますよ。温めよろしくぅ!

ドアが壊れていても動作する危険なレンジ

あとは細かいところではコインロッカーが復活していますね。

今回は「コンタクトレンズ」というアイテムを装備すると、落ちているコインロッカーの鍵がマップに表示されるようになるので収集はかなり楽ちんちんです。助かる。

ストーリー

6で戸籍上死亡し、大道寺一派のエージェント「浄龍」として闇に生きる事になった桐生ちゃん。

裏の仕事をこなしていく中で、いつも通りトラブルに巻き込まれながらなんやかんやと極道大解散を見守る事に。

春日一行が知り得なかった極道大解散に至るまでの近江連合側の動きがメインストーリーとなります。

登場人物紹介

桐生 一馬

0の時は20歳だった桐生ちゃんも本作では50歳です。感慨深い。

死んだ事になっているはずですが、飲み歩くわポケサーで遊びまわるわ悦子とのラブシーンがあるわ結局脱ぐわで、やりたい放題の平常運転です。名を消した男とは。

サングラスさえかけておけば何をしても許されると思っている。

人の話を聞かないのも相変わらず。

花輪

桐生ちゃんのマネージャーにあたる大道寺一派の先輩エージェント。

マジメ一辺倒な人物と思わせながら一言多い事に定評がある面白おじさん。

赤目

蒼天堀を根城に活動するなんでも屋。

成り行きで桐生ちゃんと共に仕事をするように。

なんか裏があるのかなぁと思っていたのに終始イイヒトでした。

鶴野

近江連合直系 渡瀬組の若頭(No2)

極道大解散に反対するであろう近江連合幹部たちを抑え込むため、桐生ちゃんに協力を依頼してくるキーパーソン。

義理人情に厚く筋を通し、それでいてお茶目な一面も持つ好漢。

そんなに偉い人には見えないですけど。桐生ちゃんが格上すぎるからか。

獅子堂

近江連合直系 渡瀬組の若頭補佐(No3)

イケイケの武闘派。

結構若そうに見えますが44歳らしいです。ちなみに鶴野は45歳。

こう見えて意外と常識人で、桐生ちゃんや上司の鶴野に真っ当なツッコミを入れる事もしばしば。

モデルになった人はVシネ系の俳優さんで、かつ松本明子さんの旦那さんで中村光一さんのいとこらしいです。どんな人生だよ。

渡瀬

近江連合若頭(No2)であり、近江連合直系 渡瀬組の組長(No1)

5以来の出演で、旧知の仲である桐生ちゃんと軽口を叩き合うやり取りがなかなかエモいです。

しかしなんで若頭の渡瀬が解散届出せるのでしょうね?会長はどうしたの?いくら体調悪いと言っても名前すら出て来ないとは。

西谷

近江連合直系 鬼仁会の会長(No1)

0で登場した西谷の名を継ぐ者で、戦闘中に勃起する狂気もしっかり受け継いでいます。

極道大解散反対派筆頭なので、西谷を排除するというのが主目的に物語が展開されます。

でもなーんか小物臭がするんだよなぁ、やはり初代西谷のインパクトは凄い。

ここが凄いぞ 龍が如く7外伝

  • ちゃんと路上武器が強い
  • 防具も強いやつは本当に強い
  • QTEがかなり減っている
  • 闘技場で色んなキャラを操作できる

武器防具が強い

過去作では殴った方が強くてヒートアクションくらいにしか使わなかった路上武器でも、本作ではかなり強化されています。パイロンですら拾えると心強い。

防具もしっかりステータスが強化され、更に状態異常を防ぐ効果もあるので重要な要素になっています。お金を貯めて強い装備を購入する、イベントをこなしてレアな装備を入手する、こういったワクワクがあります。

QTEがかなり減っている

戦闘中やイベント時に特定のボタンを押せ!といきなり出てくるアレ。

過去作ではこれに失敗するとゲームオーバーなんて酷いものもありました。あとはラスボス戦で何度も何度も何度も何度も入力させるやつとか、普通に道歩いていていきなり発生するやつとかもありましたねぇ…

本作では全編通しても恐らく2,3回くらいしか出てきません。西谷とのバトルの時くらいかな。

「QTEってあんまり好きじゃない」派もいると思うので良い流れだと思います。

私ですか?私は「QTE死ねこの世から消えろ」派です。ムービーに集中できないし戦闘もやらされている感が出ますし。

ゴッドオブウォーのQTEはそこまで嫌いじゃあないのですけどね。

闘技場で色んなキャラを操作できる

過去作ではオマケ的なヘビーユーザー向けのやり込み的な位置付けの闘技場が多かったですが、本作ではカジュアルな難易度になりストーリーや育成要素も足されてゲームとして遊びやすくなっています。

様々なNPCを加入させ、レベルを上げ、チームをエディットして戦うモードがあってこれが楽しい。

しかもチームメンバーを操作キャラとすることも可能です。

ゲイリーバスターホームズ、秋元くん、上山、ムナンチョ、曽田地、権田原組長といった歴代作品の名サブキャラたちとチームを組んで戦えるどころか、実際に操作できてしまいます。おまけでキムタクが如くから海東さんや杉浦や東も参戦。

ここが残念 龍が如く7外伝

ほとんどないのですが、強いて挙げるならレベルで。

  • ザコ敵のエンカウントが避けづらい
  • キャバクラでメッセージが飛ばせない
  • ビリヤードの悪夢再び

ザコ敵のエンカウントが避けづらい

自動販売機を調べるだけで敵が消えるのもどうかと思いますが、あれはあれで便利だったなぁ。

しかもエンカウント抑制アイテムも存在しません。

キャバクラでメッセージが飛ばせない

キャバクラの実写化に伴いメッセージ送りが不可になりました。次の選択肢まで丸ごとスキップする事は可能。

全キャバ嬢攻略というトロフィーがあるのでスキップしながら頑張りましたが、もう何が何だか、作業感MAXでした。

どうにも龍が如くのキャバクラというゲームは好きになれません。知らないキャラと脈絡の無いどうでもいい雑談を繰り返すだけって、そんなのは現実だけで充分です。

例のプールで笑う

ビリヤードの悪夢再び

旧作で鬼畜難易度を誇り、テレビに定規を当てながら攻略したビリヤード。

本作では若干難易度はマイルドになりましたがそれでもやはり難しく、更にサブイベントやトロフィーにも関わってきます。もちろんこれらに興味なければスルーでいいのですけども。

しかしダーツとビリヤードの難易度差がエグすぎませんか。

ビリヤードにも救済アイテムがあればいいのにねぇ。

なんだよこのコースは

総評

短めながらもギュッと詰まった極道然とした濃厚ストーリーで、シリーズファンであれば満足度の高い作品だと思います。

ストーリー的にもサブイベント的にもボリュームはかなり抑えめ、というか過去一で少ない?ですが、まぁその分定価も安いですし。

ドラゴンエンジンのバトルバランスもシリーズを重ねるごとにこなれてきて爽快感もあります。

総評は「7をプレイした人には是非プレイして欲しい秀作」です。

シリーズの中ではかなり好きな方かも。

エンディングは不覚にも泣いてしまいそうになりました。

トロフィーコンプリートガイドは準備中です。

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