リアル・ファイナルファイト
実は「龍が如く」シリーズは全くの未プレイでして。
名前は知っていますけど、どんなゲームだかも知らず。
PS4の2021年GWセールで半額になっていたので思い切って購入してみたのですが、これがまーーーー面白くて。
そりゃそうですよね、メチャクチャ売れてるシリーズですし面白いに決まっていますわね。
龍が如くシリーズはなんかもう数えきれないくらい出ているのですが、シリーズ初作品はPS2で発売されました。
その初代のPS3/PS4リメイク版が「龍が如く 極」といいます。
せっかくプレイするなら最初から、という事で今回はこの「龍が如く 極」をプレイしました。
PS Storeのセールで1,000円。
中古屋さんで現物も確認しましたがやはり1,000円くらいでしたので、興味がある人はPS Storeで買って損は無いかと思います。
龍が如くってどんなゲーム?
新宿歌舞伎町をモデルにした街を好き勝手に歩きながら、時にバトル、時にミニゲーム、時に人助けをしつつ、裏社会の抗争を駆け抜ける、そんなゲームです。(どんなゲーム?)
バトルは3Dになったファイナルファイトです。
「〇〇に向かえ!」「よしじゃあ次は××に向かえ!」というメインストーリーが常に発生してそれを追っていくだけなのですが、メインストーリーを放置してキャバクラにゲーセンにバッティングセンターにカラオケに麻雀にダーツにビリヤードに将棋にと、好きなだけ寄り道が出来ます。
このミニゲームのクオリティがエグイです。
麻雀とミニ四駆だけで1,000円払えますね。
また、道を歩いていると様々なサブイベントも発生します。
見ず知らずの酔っ払いにお酒を買ってきてあげるイベントだったり、キャッチに騙されそうになるイベントだったり、美人局に遭うイベントだったり。
これがもう楽しくて楽しくて。
主人公のキャラも相まって基本的にほのぼの系で笑えます。
そして何よりも細部まで作り込まれた街並みを歩くのが楽しいです。
本当に感動しました。
実在の企業とコラボしているので、ドンキがあったりプロントがあったり銀だこがあったり。
もちろん実際に買い物したり食事したりも出来ます。
まんま歌舞伎町ですが、そういえば「町」には肖像権ってないのでしょうね、きっと。
昔、寮に住み込みでホストをやっていた事があるので非常に懐かしく感じました。
登場人物紹介
龍が如くの魅力は登場人物にあると言っても過言ではありません。
ほんの少しだけ紹介させていただきます。
桐生 一馬
本作の主人公。
何事にも一生懸命で素直、困っている人を助けずにはいられない、人を疑う事を知らない超が付くほどのお人好しな37歳児。
騙されてパワーストーンとか買っちゃう系ヤクザ。
趣味はミニ四駆。
キャバクラでは一丁前に大人ぶるが、良い意味で(?)精神年齢は8才くらい。
戦闘中にカップラーメンを作り、そして食す特技の持ち主。
銃で撃たれようが刀で斬られようが、カップラーメンを食べれば傷はたちどころに治癒する。
ちなロリコン。
真島 吾朗
本作のメインヒロイン。
主人公の桐生チャンの趣味に理解を示し、例え自分の知らない遊びでも「桐生チャンと趣味を共有出来るのであれば」と一から勉強して一緒になってハマってくれるヒロインの鑑。
ボウリングは下手くそだがミニ四駆は鬼強い。
桐生チャンにドッキリを仕掛けるためなら車のトランクにだって何時間でも隠れられる。
ツンデレというより、ただのデレ。
かわいい。
伊達さん
本作のピッコロ的ポジション。
刑事でありながら主人公の桐生と行動を共にする。
俗に言う不良刑事。
主人公のパートナーと呼ぶには戦力的に心許ないが、要所要所で良いところを持って行く。
ちょい悪オヤジに憧れるお茶目な一面も。
かわいい。
錦
本作のカイン的ポジション。
主人公の幼馴染で親友だったが、とある事件をきっかけに闇の力に飲まれてしまう。
「おれは しょうきに もどった!」頃には時既に時間切れ。
苗字が錦山だからといって背中に鯉を彫ってしまうお茶目な一面も。
かわいい。
ちなシスコン。
風間のおやっさん
本作の引退済み師匠ポジション。
桐生や錦の育ての親。
出番は少な目だが、この人がいないと「龍が如く」が成り立たないほどの重要人物。
故・渡哲也氏が声優を務める。
さすがの名演技は必聴。
遥
本作のラスボス。
大人の全力ダッシュにも息を切らさず平然と着いてくる豪脚を持つ9才児。
9才にしてソープランドがどういう施設なのかを把握している。
趣味は賭博、好きな物はブランド物の財布、好きな食べ物は豚骨ラーメンと1本1万円以上する栄養ドリンク。
博才についてはアカギも真っ青なレベル。
主人公がチンピラにドスで突かれると手を叩いて喜ぶ。
充実しすぎているミニゲーム
前述の通り、ミニゲームの充実っぷりが凄いです。
- 麻雀
- 将棋
- ダーツ
- ビリヤード
- バッティングセンター
- ボウリング
- UFOキャッチャー
- メスキング (ムシキング的な)
- ポケットサーキット (ミニ四駆的な)
- プリクラ
- カラオケ
- ポーカー
- ブラックジャック
- バカラ
- ルーレット
- こいこい
- おいちょかぶ
- 丁半博打
- チンチロリン
- キャバクラ
カラオケはさすがに歌うわけではなくてリズムゲーですが、それ以外はおおよそ本物に近いプレイングが出来ます。
麻雀の止め時が分からなくてずっとやっちゃうヤバイヤバイ…
あとはミニ四駆ですね。
セッティングが決まってぶっちぎった時の快感は相当なものです。
桐生チャンがハマるのも頷けます。
豪華すぎる出演
私は声優さんには詳しくないのですが、そんな私でも名前は目にした事がある人がチラホラいるのできっと凄いメンバーなのだと思います。
ザックリと。敬称略。
- 黒田 祟矢
- 杉田 智和
- 宇垣 秀成
- 藤原 喜明
- 中谷 一博
- 坂本 真綾
- 釘宮 理恵
- 田中 敦子
- 楠見 尚己
- 渡 哲也
また、主題歌はB’zの稲葉さんです。
いい曲なのですわこれが…
本人の顔かつ本人の声のキャラも登場しています。
柔道家の篠原信一さん、キャバ嬢役で波多野結衣さんと瑠川リナさん。
キャバ嬢役のお二人はさすがAV女優だけあって実写のムフフムービーもあります。
龍が如く、その魅力
人を選びそうで実は選ばないゲームだと思います。
もちろん小さい子供には勧められませんが(そもそもCERO:D=17歳以上)、少なくとも「任侠物が好きな成人男性しか楽しめない」なんて事はありません。
重厚なメインストーリー、作り込まれたリアルな町、茶目っ気があり魅力的な登場人物、豊富なサブイベントやミニゲーム。
敢えて地図を見ないで歩き周るだけでも楽しめるゲームです。
一応残念な点も
治安が悪すぎる=しょっちゅうチンピラに絡まれる事でしょうか。
横で私のプレイを見ていた妻も「どんな町やねん」とツッコんでいました。
それほど少し歩けば絡まれてバトルになります。
一応回避する手段はありますが。
あとは一部バトルが少し難しいかも。
回復アイテムがぶ飲みでゴリ押し出来なくもないですが、アクションゲームが苦手な人にはちょっとツライ?
難易度EASYありますけどね。
ヒートアクションの使用条件も若干分かりづらい。
各種ミニゲームも極めようと思うとなかなか難易度が高いです。
ビリヤードの特級マジ無理。超強い。
これもゲーム本編とは関係ないやり込み要素なので、無視すればいいだけの話ですけど。
所感
ライト勢にもやり込み勢にも、任侠物好き勢にも興味無い勢にも、幅広くオススメ出来るゲームです。
さすが人気シリーズなだけあります。
「ゲームとしての完成度」は非常に高いです。
銃弾食らっても栄養ドリンクで回復するとか、メインストーリーほっぽって遊び惚けるとか、そういうツッコミどころもありますが、まぁゲームですから。
メインストーリーとサブイベントの関係はFF15に近いものを感じました。
映像やゲーム内容がリアルになればなるほど、ゲームとしての落としどころに四苦八苦するのだろうなぁと開発陣の苦悩や工夫が見え隠れしますね。
すっかりハマってしまったので次は2を購入したいと思います。
まだ龍が如くシリーズに触れた事の無い方も、これを機に一緒にプレイしましょうよ。