クローディアおるやん
PS storeセールを漁っていたら面白そうなゲームを見つけまして。
公式紹介文はこんな感じ。
自分のスタイルに合わせてパーティーをカスタマイズ – 『Tears of Avia』はキャラクターメイクにこだわったストラテジーRPG/ターン制戦略ゲームです。レンジャー、戦士、メイジ、ブロウラー、プリーストといったクラスとそれぞれのスキルを念入りに組み合わせて、自分の強みに合ったパーティーを作りましょう。
うっは面白そう。
お値段、定価1,650円のところがセールで75%オフの412円ですって奥さん。
値段的に全く期待していなかったのですが、これがなかなかどうして面白かったので紹介させていただきます。
買おうとしたら “似ているゲーム” に2016年クソゲーオブザイヤー大賞の “古き良き冒険譚” が表示されてワクワクが止まりません。
Tears of Aviaとは
2020年頃に発売されたゲームで、PS4/Switch/Xbox One/Steam(PC)で遊べます。
イギリスのインディーズメーカーの開発したゲームだそうで。
基本的なシステムはファイアーエムブレム的なやつです。マス目に自キャラと敵キャラが並んでいて、動かして攻撃するというよくあるターン制SRPG。
そんでもって絵柄は非常にジャパニーズアニメチック。洋ゲー特有のクセは薄いです。
FEライクなシステム+絵も受け入れやすい+値段もお安い、なのにググっても情報が出て来ないというビックリ作品です。
この1億総発信時代においてマジでほとんど情報が出て来ない。個人ブログが2つくらいとsteamのレビューが数件くらい。
これは攻略のしがいがあるってもんだぁ。
Tears of Aviaのシステム
- FEやスパロボのようなターン制SRPG
- 5人の中から主人公を選択
- 約15人の仲間から4人選んで出撃
- 5種類のクラスがありキャラによって固定
- 各クラス33種類のスキルから5つを選んで出撃
- めちゃ強い装備がDROPしたりする
- 特殊な状況でない限り攻撃は必中
クラスは戦士/ブローラー(格闘家)/弓使い/魔法使い/神父の5種類で、キャラによって固定。ジョブチェンジやクラスチェンジは出来ません。
各クラスは33種類のスキルを習得可能でその中から5つをセットして出撃。例えば戦士だったら単体強攻撃とか数ターン守備力アップとか、神父だったらHP回復とか状態異常回復とか範囲攻撃とか、そんな感じ。
そしてこのゲームの一番の特徴はなんといってもランダムでDROPする装備の存在です。
キャラのレベルが上がってもHPしか増えないため、ステータスの上がる強い装備は必須に近いです。普通に進めていてもポロポロDROPしますが、クリアしたステージは何度でも挑戦出来るので更に強い装備を求めて周回する事も可能。
最初はATK+10の武器なのに、数ステージ進むとATK+100、更に数ステージ進むとATK+1,000の武器が拾えたりします。雑すぎぃ!
そして最終的にはATK+10,000だのというものまで。
いやぁ強い武器が手に入ると嬉しいのですこれが。
単純に数値が大きければ良いというわけでもなく、キャラによってはATK+10,000よりもATK+5,000 & HP+5,000とかの方が良かったり。こういうキャラメイク出来るの好き。
ハクスラってやつですかね?合っているか分かりませんけど、多分。
Tears of Aviaのストーリー
国家間で戦争が起きており、更に普通にモンスターが生息しているファンタジー世界が舞台。
一般市民の主人公は偶然謎の宝石を手にします。
その宝石は世界中に散らばっており、全て集めるとなんか凄い力を発揮するという事が判明。
モンスターの親玉も宝石を集めているという事を知った主人公一行は、世界を守るために宝石集めの旅に出るのでした。という内容。
全部集めたらギャルのパンティが空から降ってきそう。
Tears of Aviaの登場人物
下記5人の中から主人公を選びます。
選ばなかった4人もすぐに仲間になるのですけどね。
ロマサガ3のシノン組みたいな感じ。
レイナ
カイ
ラウル
モモコ
アイリス
女性キャラがみんな巨乳ではないところに好感が持てます。
しかしアイリスさん、それスク水っすか…?
ここが凄いぞ Tears of Avia
- 日本語フルボイス
- 表情豊かな立ち絵
- 仲間同士の何気ない会話も充実
- 恐怖のハードコアモード
日本語フルボイス
まず驚いたのが日本語フルボイスという点です。
登場キャラは上記5人の主人公以外にもザっと10人以上いるのですが、全員フルボイス。
有名な声優さんではないのでしょうけど皆さんしっかりしていて棒読みもほとんどありません。というかかなり上手いような。
イギリスの低予算ゲームやぞ。凄いっすね。
個人的にはゲームにおいてボイスの有無って評価点とならないのですが、一般的に言えばボイス付きの方が良いに決まっています。それくらい私にも分かります。
表情豊かな立ち絵
フルボイスに加えて立ち絵の差分も豊富で、なんともゴージャスな感じがします。
ところどころセリフと表情が合っていない場面もありますがそれはしゃーない。日本語ムツカシイネ。
仲間同士の何気ない会話も充実
主人公と各キャラの会話パターンもしっかりと作り込まれているのですが、更に町に行くとサブ仲間同士で会話をしていたりする事があります。
スターオーシャンやテイルズでいうPA的な。
こちらはオマケ程度の要素ですが、その細やかな作り込みっぷりには感心します。
恐怖のハードコアモード
本作ではノーマルモードとハードコアモードという2種類の難易度が選べます。
2周目はハードコアモードでクリアしたのですが、その斬新すぎる仕様に度肝を抜かれました。
主人公及びストーリーに関わるメインキャラが倒されたら即ゲームオーバーです。
え?珍しくないじゃんって?
違うのです。本当にゲームオーバーなのです。
なんとセーブデータが削除されます。キャラロストなんて生温いわ。
しかも本作はオートセーブオンリーで手動セーブが無く、もちろんセーブをコピーしておくなんて甘っちょろい事も出来ません。
戦闘中も毎ターンオートセーブされているのでリセットしてもやり直しが効きません。
どうあがいてもゲームがオーバー。
操作ミスで味方を範囲攻撃にでも巻き込もうものならその時点で一発セーブデータ削除。
ちょっとハードコアすぎんよー。
ここが残念 Tears of Avia
- SRPGとしては大雑把
- 死にスキルが多い
- 説明通りの効果が発揮されないスキルがある
- UIが不親切
- 選択肢を間違えると一発アウトで仲間にならなくなるキャラが複数人いる
- BGMが寂しい
戦闘面について
ボイスやグラフィックは頑張っているのにどうしてこうなったというくらい大雑把です。
基本的には敵の範囲外から一気に近づいて一撃一殺。
各キャラ33種類ものスキルがありますが、使うのは範囲攻撃スキルとHP回復スキルだけで充分です。
そもそも説明文通りの効果が発揮されないスキルが結構あって、弓使いが最後に覚える「威力は低いけど射程距離2倍です!」というワクワクするスキルが威力低いだけで射程はそのままだったり。かわいそう。
火力過多なゲームバランスなのでバフやデバフも息をしていません。
トラップスキルとかもあって楽しそうなのですけどね、全く使わなくてもクリア出来ます。
裏を返せばサクサク進んで気持ち良いとも言えますが、硬派なSRPGを求めている人には物足りないかもしれません。
戦闘以外について
UIは不親切&説明不足としか言いようがなく、なんとなく大昔の海外MMOを彷彿とさせます。
画面右側のインベントリが所持アイテム一覧ですが、この枠がいっぱいになった状態で装備を外したらどうなると思いますか。
なんの警告も無しにロストです。ウッソだろお前。
枠がいっぱいの状態でアイテムを購入したらお金だけ減ります。一体いつからアイテムを買ったと錯覚していた?
ハクスラ的な装備DROP吟味が楽しいのに、アイテムを枠内で移動させる事も出来ません。
売った場所から穴開きになるので、新規で入手した装備がどこだかすぐに分からなくなります。せめて左詰めだけでもさせて…
いやまぁ装備して外して装備して外して―ってやれば詰められるのですけどね、すっごいめんどくさいよぉ。
動画
ご興味あればオープニングでもどうぞ。
こちらはラスボス戦~エンディングです。
所感
これぞ海外インディーゲーム!という感じでとても興味深い作品でした。
不具合に誤字脱字に大雑把な戦闘に説明不足なUIに…と、一般的に言ってしまえば出来が良いとはお世辞にも言えないゲームですが、その中に光るものは確かにあります。
全体的な雰囲気は良いですし、DROP装備吟味は楽しいですし、キャラクターも立っており掛け合いも心地良いです。レイナもアイリスもモモコもかわいいですし。
大雑把な戦闘もバッサバッサと薙ぎ倒す感覚でちょっと快感。
そしてハードコアモードの緊張感はなかなか他のゲームでは味わえません。ちょっとしたミスで死んだら数時間、数十時間が無に帰すとかMMOかな?
セールで400円ならもちろん、定価の1,600円でも後悔していませんでしたね。
個人的にはクリティカルヒットでした。
ノーマルモードなら10時間ほどでクリア出来るので気が向いたらどうぞ。
初心者向けFAQ記事はこちらです。