安心安全のJRPG「テイルズオブベルセリア」をトロコンしてレビュー

たまゆら

力が欲しいのなら……くれてやる!

テイルズシリーズはSFCファンタジア、PS1デスティニー、PS1ファンタジア、PS1エターニア、PS2デスティニー2、そして飛んでWiiラタトスクで止まっているおじさんゲーマーです。

シリーズ全体数で言うと1/4くらいの作品しかプレイしていないニワカですが、今回たまたまお安く入手できたPS4ベルセリアをトロコンまでプレイしたのでレビューを残しておきたいと思います。

データ上では1周目クリアまで100時間、トロコンまでは+70時間ほどでしたが、1/3くらいは放置時間だと思います。0歳児の面倒を見ながらチマチマと進めていたので。

目次

テイルズオブベルセリアとは

2016年にPS3/PS4/Steamで発売されました。

2026年2月現在のシリーズ最新作がアライズで、その一つ前がこのベルセリアです。準新作。

売り上げは全世界で通算250万本との事。さすがテイルズ、根強い人気がありますね。

キャッチコピーは「君が君らしく生きるためのRPG」

シリーズでは異色の女性主人公、そして恋愛要素皆無で復讐劇がメインとなるダークなストーリーが展開します。なんせ主人公の口癖が「殺す」ですから。

色恋イチャイチャが無いテイルズって新鮮。というかJRPG全般で見ても珍しいのでは。

ゲームシステム

シンボルエンカウント制の普通のアクションRPGです。

テイルズの戦闘というと横一列に並んで↓キー+攻撃で突きを連打しているイメージだったのですが、本作はスターオーシャンシリーズのように縦横無尽に走り回れるようになっています。

戦闘システムはやや複雑で、MP制を廃止している代わりに敵にトドメを刺したりスタンさせたりすると行動ゲージが増えて長い連携や大技が使用可能になるというもの。行動ゲージは毎戦闘でリセット。

育成面では、装備ごとにスキルが設定されていて(例えば攻撃力+5とか)、その装備をした状態で戦闘を繰り返すとスキルを習得して、装備を外しても永続発動するようになるというシステムがやや特徴的でしょうか。FF9と同じですね。

その他はいつものテイルズです。料理とか仲間との会話とか秘奥義とかグミとかインデグネイションとか。

ストーリー

ザックリ言うと、愛する弟が殺され復讐の旅に出るというお話。

もちろん理由もなく殺されたわけではなく、世界を救うためには仕方なかったのだ系なのですが、当の主人公からしたらそんな事知ったこっちゃねぇと復讐を成し遂げるためあらゆるものを利用しながら各地で暴れまわります。

道中で仲間になるメンバーもそれぞれが個人的かつ強い目的意識を持っており、全編通して「全」と「個」をテーマにストーリーが展開していきます。

「鳥は何故飛ぶのか?」という問いに対して、「飛ばなければならないから飛ぶ」と言う敵と、「飛びたいから飛ぶ」と答える主人公。

これは君が君らしく生きるためのRPG。

現代人の生き方へのアンチテーゼ、あるいは応援歌になっているのかもしれません。

登場人物紹介

ベルベット

拾ったショタに死んだ弟の名前を付けてしまうドレッドノート級のブラコン。

JRPG主人公最多「殺す」発言回数を記録。何かあったらすぐ殺すって言う。

闇落ち前と後での声優さんの演技の落差は一見の価値ありです。

あと鳩マネが得意。

ロクロウ

剣に生き剣に死ぬ家系で育った半人半魔。

剣以外の事柄には全く興味が無いのかと思えばそんな事はなく、面倒見がよく頼れる兄貴的存在。

秘密基地とクワガタが好きで、犬も猫も嫌い。

ライフィセット

敵に使役されていた奴隷精霊のような存在で本作の正ヒロイン。

ベルベットや仲間との冒険を通じて道具として扱われる事が当然だと思っていた生き方から脱却し、自分という存在を見出していく。

綺麗な女の人が大好きなスケコマシ。

マギルゥ

古典的な、のじゃロリ魔女。

もちろん一人称は儂(ワシ)。

「のじゃロリ」ってWikipediaに専用ページがあって笑ってしまいました。

ストーリー的に重めなシチュエーションが続きますが、トラブルメーカー兼トリックスター的な立ち位置でパーティーの雰囲気を明るくする事に貢献してくれます。

アイゼン

解説大好きな海賊のおじさん。いわゆるピッコロさん枠。

クールイケメンヅラしていますが、ロクロウほどではないものの意外とノリの良いタイプ。

秘密基地とカブトムシが好きで、犬も猫も嫌い。リスは好き。

エレノア

世界のために戦う組織のそこそこ偉い人。

ベルベットとは対立する立場でしたが、組織の方針に疑問を抱き行動を共にするように。

倫理観に欠けたメンバーしかいないパーティーにおいて、ザ・真面目キャラで存在感を出す事に成功しています。

ここが凄いぞ テイルズオブベルセリア

  • ロードがちょっぱや、というかほぼ無い
  • あらすじが凝っていて読み応えがある
  • いつでもどこでも難易度変更可能
  • テイルズらしい大量のパーティーチャット

ロードがちょっぱや、というかほぼ無い

戦闘開始時&終了時にロード無しというのは “理解”ってる。

RPGはこれだけである程度の粗は目を瞑れるのですよ。

その他、マップ切替時、ルーラ/リレミト時、これらもロード無し。素晴らしい。

あらすじが凝っていて読み応えがある

ただのあらすじではなく、ゲーム演出上では直接語られなかったキャラクターの心情や会話まで盛り込まれた上で物語を補完してくれます。

あまり見ない形式ですが、いいですね、これ。

あくまで補完という形なので、蛇足だと感じるのであれば読まなければいいだけですし。

いつでもどこでも難易度変更可能

慣れるまではやや癖を感じる戦闘システムですが、難しいと感じたらいつでもどこでもイージーに変更できます。ボスで苦戦したら一時的に難易度下げたりとか。

もちろん手慣れたゲーマーであれば難易度をどんどん上げる事も可能。

難易度はシンプル/ノーマル/セカンド/ハード/イヴィル/カオスの6段階もあり、ノーマルは簡単な方から2番目。

私は一つ難しくしてセカンドで通してプレイしていました。それでも全滅したのは中ボス戦で一度だけ。(神依オスカー戦)

普通に考えたら親切で気の利いた機能だと思うのですが、しかし超個人的には「レベルデザインの放棄では…?」と思ってしまわないでもありません。まぁ多様性ってやつですかね。

テイルズらしい大量のパーティーチャット

テイルズと言えばやはりこれでしょう。

真面目な話からおふざけまでパーティーメンバーで会話が繰り広げられ、キャラの魅力をとことん掘り下げます。

その数なんと約450。

視聴済みパーティーチャットはリスト化されリプレイが可能。更に見逃したものは購入解放が可能な点も親切です。

ここが残念 テイルズオブベルセリア

  • マップの広さに対して移動速度は遅め
  • 一度劣勢になるとひっくり返す事が難しいバトルシステム

マップの広さに対して移動速度は遅め

救済措置として高橋名人のスケボー的な高速移動アイテムが手に入るのですが、入手時期が遅く、また操作感も独特で使いづらいです。

慣性の強いFF7のスノボーみたいな感じ。

そもそもこのアイテムでもめちゃくちゃ速いかと言ったらそんな事はなく、まぁ歩くよりはマシか…程度のスピードしか出ません。

ルーラやリレミト的な所謂ファストトラベルは用意されているので一度踏破したマップであればサクサク移動出来るのですが、だだっ広くスイッチまみれの複雑怪奇な作りになっているラストダンジョンはちょっとなぁ…道を間違えた時に引き返すのも一苦労。

一度劣勢になるとひっくり返す事が難しいバトルシステム

敵撃破orスタン等の状態異常付与時にこちらのゲージが溜まり、連携攻撃や強い技がたくさん使えるようになるというバトルシステム。

これは裏を返すと、敵から状態異常を食らうとゲージが減少して連携攻撃が出来なくなるという事でもあります。

で、気軽にスタンを与えてくる敵が多すぎる。

一度崩されるとどんどん追い詰められ、更に攻撃手段もどんどん限られてきて反撃が難しくなってくるという悪循環が起こりやすいです。

こうなるともう単発でペチペチやって状態異常が発生するのを祈るか、アイテムで何とかするか、逃げるか。

攻め手に回れれば一方的な戦闘になって気持ちが良いのですけどね。

総評

テイルズという事でもっとこう「愛と勇気と友情で巨悪を倒して世界を救う!」的なコテコテなやつを想像していたのですが、えらいダークな雰囲気で一気に惹き込まれてしまいました。

復讐劇という事で話の主軸としては変化球気味ですが、終始目的のはっきりした一本筋の通ったストーリー、魅力的なキャラクターたち、頼れる仲間を通じて成長する主人公とヒロイン(?)と、この辺りは良く出来た王道のJRPGと言えます。王者テイルズの貫禄。

前作ゼスティリアと世界が繋がっており登場人物も少し被っているそうですが、ゼスティリア未プレイでも充分楽しめました。

ちょいちょいリンゴの件が差し込まれていましたが、あれはゼスティリアをやっていればニッコリする演出だったりするのかな?

総評は「大きな欠点も無く平均点が高い、安心して遊べるJRPG」です。

偶然ですが2026年2月26日にリマスター版(PS5/Switch/Xbox/Steam)が発売します。

更に安くなるであろう本作で遊ぶも良し、綺麗になって遊びやすくなっているリマスター版で遊ぶも良し。オススメ出来る一本です。

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