中学受験の世界1 – 我が家の教育方針編

たまゆら

中受(ちゅうじゅ)っていうらしいです

実は中1の息子が私立の中高一貫校に通っています。

お受験と呼ばれるやつを経験したザマス。

私も妻も私立中学進学などこれっぽっちも興味がなく、というかそんな選択肢がある事すら頭になく、当然公立に行くのだろうと思っていたのですけど。

ちょうど1年前は受験戦争真っ只中でしたねぇ。

私の人生では珍しい機会でしたし、せっかくなので当時の想い、そして今の想いを残していきたいと思います。

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たまゆら家の教育方針

前提として我が家の教育方針は、警察のお世話にならなければ好きに生きたら良い、です。

これは私自身がそのように育てられたためです。

休日には朝からお酒を飲みながら一日中ゲームをする父、咥えタバコをしながら趣味の料理に没頭する母、そんな家庭で育ちました。まんま受け継いでいて笑っちゃう。

私は低学歴も甚だしいですし素行の良い学生でもありませんでしたが、それでも今こうしてどうにか家庭を持ち、家のローンは完済間近、毎日安いお酒ではありますが飲む事もできています。

ただ、私の場合は運が良かったところも大きいです。若い頃はそれなりに苦労も努力もしましたが、努力をしたからと言って報われるとは限らないのが人生ですから。

そんな半生を省みながら、もう少し教育方針について掘り下げてみますと、

  • 選択肢を増やしてあげるのが親の仕事
  • その選択肢からどれを選ぶかは好きにしたらいい

という点を重視しています。

選択肢を増やしてあげるとは。

本人がやりたいと言い出した事をやらせてあげるのはもちろんですが、そもそも子供はこの世に何があるかを把握していません。

ですからとりあえず体験させるのが大切だと考えています。

色々な場所に連れて行きました。色々なスポーツや趣味をやらせてみました。色々なゲームをやらせてみました。

そして子供が興味を持った事について、親自身も興味を持つのも大事。フリだけでもね。とにかく子供が体験した事を褒めて質問して語らせました。

結局ドラクエとFFには全く興味を示さなかったのは寂しいですが、まぁしゃーない。

生まれた瞬間の子供は無限の可能性を持っています。

人生ランキングで言えば同学年全員で同率1位状態です。(現実的には環境や身体的なハンデというものもありますが)

その無限の可能性たちは歳を重ねる毎に手の中からポロポロと零れ落ち、時には拾い直しながら、厳選され洗練され、最終的に残ったもので人生を戦い抜くわけです。

才能が花開くかどうかは個人の資質にもよりますが、少なくとも才能の芽を摘み取るような接し方は良くないでしょう。

だから出来る限り選択肢を増やしてあげるのです。

勉学についても同様で、やはり出来ないよりは出来る方が圧倒的に未来の選択肢が広がります。

だからと言って無理矢理勉強させる事はしてきませんでしたが、保育園時に体験させた公文は小6まで自主的に通っており、学力は小学校でも上位でした。

今改めて息子に当時の想いについてインタビューしてみたのですが「だって公文に行くのが当たり前だったから」「勉強は嫌いじゃない」「問題が解けたら楽しい」「あと将来お金で困りたくないから」との事。

小さい頃から日常的に若い頃の苦労話を(酔っ払いながら)聞かせたり、スーパーに連れて行ってグラム単位で安い食材の選び方などを懇々と説明してきたのが効いているのでしょうか。めんどくせぇ親父だなぁ。

思い返してみると、まともに会話が成立するようになった頃から子供扱いではなく一人の男として接していた気がします。

しかしこの「それをするのが当たり前」という感覚は本人のためにも非常に有益だと思っています。

勉強するのが当たり前だと思っていれば言われなくても勉強しますし、勉強する事が苦にもなりません。

食後に自分の食器を洗うのは当たり前、洗濯物を干すのを手伝うのは当たり前、人に優しくするのは当たり前。

人に言われてやるのと自分から進んでやるのではストレスの感じ方が天と地ですからね。

逆に言うと、楽しすぎる事を小さい頃から与え続けるのはかわいそうだとも思っています。

例えばですが、スマホでYouTubeを当たり前に無制限に見続けながら育った子は、いざそこから抜け出さなければならない場面に直面した時に多かれ少なかれストレスを感じる事でしょう。

娯楽も大事ですがほどほどが良いかと。本人のためにも。

あ、ゲームは娯楽ではなく教育の一環ですから。(ゲーム狂信者)

真面目な話、特にマイクラのアルゴリズムの考え方は凄いですね。あれに興味を持てた子供は将来立派なエンジニアになれますよ。

今では現役エンジニアの私よりしっかりした論理思考しているんじゃあないですかね。

中学受験のきっかけ

前述の通り私たちも息子本人も私立進学なんぞ1mmも考えていなかったのですが、息子が私立進学希望のお友達から「私立行かないの?」と聞かれたらしく、「しりつってなに?」という話からあれよあれよという間に進みました。

本人が私立を希望した動機については様々あるのですが、「もっと難しい授業を受けたい」「静かに落ち着いて勉強したい」というのが大きかったそう。田舎の小学校あるあるでまぁ荒れていましたし。

そのままであれば進学していたはずの公立中学ではカツアゲがあるという話まで聞きました。昭和かよ。

金髪で襟足の長い男の子を見かけた時は度肝を抜かれました。ビー・バップ・ハイスクールかよ。

カツアゲがあるような学校に進学するのも、夜の校舎で窓ガラス壊してまわる生徒がいる学校に進学するのも、それはそれで人生経験だと思うので私は構わないのですが、本人が私立に行きたいと言うなら頑張ってみたらいいんじゃない?と。

しかしこの時、6年生の11月。

一般的には3~4年生くらいから受験対策の勉強を始めるそうです。

いくつかの塾に行きましたが大体「いや今から中学受験って(笑)」的な反応。仕事なんだから営業頑張ればいいのに正直ね。

そんな中、一つだけ「頑張りましょう!」と言ってくれたのでそこにお世話になる事に。

時期的に学校見学のタイミングも逃しており、志望校は「イケる範囲で偏差値の高いところ、その方が変な人が少なそうだから」という本人の意思で方針決定。

中学受験の面白いところは、各学校で受験日が複数あり、前日にネットで願書提出、その日の内に結果通知というシステム。

つまり、落ちたらその場で違う学校の願書を出して翌日受験、もしくは同じ学校に翌日リベンジという事が出来るのです。受かったから明日はもっと偏差値の高い学校を受ける、という事も可能。

ギリギリのギリギリまで勉強を頑張って、イケる範囲で偏差値の高いところを狙う、という挑戦も可能なわけですね。

…なんか話がとっても長くなりそうなので続きはまた明日にしましょうか。

明日はもうちょっと具体的な話が出来れば。

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