“結婚式の加害性” と海外挙式のススメ

たまゆら

ビアンカ派

Twitterで「結婚式の加害性」なるパワーワードがトレンド入りした。

私もいつの間にか結婚して10年以上が経過した。

ツイート元の人となりは分からないのでどういう意味で発信したかは不明だが、このワードに対しての感想を書いてみたいと思う。

目次

時代の被害者

「結婚式は人を傷付ける」という主張がある。

共感はしないが、「こういう考え方をする人もいるのだろうなぁ」という理解は出来る。

他人の幸せが憎くて仕方ない人。

相対評価でしか幸せを見つけられない人。

(本人は自覚していないだろうが)精神的に他人に依存しないと生きていけない人。

昔から一定数はいたが、インターネットやSNSが発達したために増えてしまった現代病と言える。

煌びやかな世界を手軽に見せつけられ、それに比べて自分は…と比較してしまう。

そのうち周りがみんな悪意を持った敵に見えてきてしまう。

こういった思考に至る本人が悪いわけではない。時代の被害者なのだ。

結婚式に招待される事が手放しで歓迎出来ない状況ももちろん考えられる。

「大嫌いだが良好な関係を継続させないと人生に支障をきたす人」に招待されて、参列を断ったら一生グチグチ言われる、という漫画やドラマのようなケースが本当にあるのだとしたらそれは辛いだろう。

毎週毎月招待されてご祝儀貧乏、という友達100人いるような人も金銭的に辛いかもしれない。

しかし本当に上記のようなケースは多いのだろうか。

無いとは言わないがレアケースではないだろうか。

「こういう事があるから結婚式招待されるのイヤダ!」と想像で主張しているようにも見える。

解決策は?

「幸せな人が憎い」でも「嫌いな人を祝いたくない」でも「お金が勿体無い」でも「時間が勿体無い」でも何でもいいが、だったら欠席すれば良い。

不満を抱えながら、安くはないご祝儀とあなたの貴重な時間を費やすのは何故なのか。

嫌われたくないから?

祝いたいと思えない人になんて嫌われてもいいではないか。

もっと自分を大切にしよう。

自分の生き方を大切にしよう。

「招待状が届いた時点で他人の幸せが透けて見えて辛い」という事であれば、一度カウンセリングを受けた方が良いかもしれない。

「断るのが辛い」という気持ちは分からないでもないが、人生は辛い事ばかりなのでそれくらいは我慢しよう。

結婚式というシステムを見直す時期

そもそも何故「結婚式は人を傷付けるからやめるべき」なんて主張が発生してしまうのか。

根本的な原因は「ゲストを呼ぶほど主役の金銭的負担が減る」というシステムが現代の状況とマッチしていないのであろう。

「この人には心から祝ってほしいから招待したい」「この人は心からお祝いしたいから参列したい」、結婚式はこの両者で行うべきだが、ここに結婚式特有の金銭システム(+世間体とかいう問題児)が絡んでくるから中途半端な人間関係の人まで招待する事になってややこしくなる。

それでも昔は、経済的に余裕があった、結婚自体が身近だった、どうでもいい人間関係でも長期維持する事が重視されていた、娯楽が少なかった等の理由から、「まぁそこまで乗り気じゃないが参列してやるかガハハ」で成り立っていた。

しかし現代は違う。

3万円というご祝儀の負担は重く、かつ自分自身は結婚するかどうかも分からない。人間関係は流動的で希薄かつ刹那的になり、そして何をするよりもスマホを弄っている時間が楽しいと感じる人が増えた。

これでは招待する側も招待される側も窮屈に感じるであろう。

コロナウィルスの影響もあってブライダル関連企業及び従業員にとっては苦しいかもしれないが、皆がハッピーになる結婚式のスタンダードを模索する時期が来ているのかもしれない。

海外挙式のススメ

私自身はハワイで結婚式を挙げた。

青い海と白い砂浜に面したチャペルで、立派な髭の牧師がアーメンと言っていた。

凄い体験だ。

大雨だったが。

ここでやったとかいう冗談のような本当の話
2008年か…

参列者は両親、兄弟、そして友人が1人。

その1人の友人にも招待状を出した訳でもなく、電話で「今度ハワイで結婚式やるけど来るけ?」「おー行けたら行くわ」で決まった。

家族も友人も海外は初めてだったので、結婚式がメインというよりは旅行がメインだ。

ご祝儀は要らんが旅行代は自分で何とかしてね、というフリースタイル。

気になる費用面だが、確かにご祝儀は無いがその分かかる費用は安く済む。

我が家の場合、夫婦の一週間の旅行費用と結婚式費用と全てひっくるめて100万円ちょっとだった。(入籍日からちょうど1年後の同じ日に結婚式をしようと2人で貯めた)

国内でいわゆる参列者を招いた結婚式を行なうと300万円前後かかり、ご祝儀で150万円ほど返ってくるくらいが相場らしい。

海外で挙げる方が安く、更に海外旅行付きだ。

よく夫婦間トラブルが発生すると言われがちな事前準備だって、式場選び・ホテル選び・ドレス選びくらいしかなく、あとは現地でぶっつけ本番で何とかするため時間的にも体力的にも夫婦関係的にも優しい。

誰を呼ぶんだ呼ばないんだ、この人は呼んだら喜んでくれるかな迷惑かな、なんて考える必要も無いし、会社の上司だって呼ぶ必要が無い。

安くて、準備が楽で、実施して楽しい。

招待したい人が100人いる場合と、準備で苦労するのが楽しいのだという人以外にはもうメリットしか無い。

結婚式は人を傷付ける云々はどうでもいいが、それを抜きにしても海外挙式はおすすめだ。

所感

ほんと色んな考えの人がいるなぁと。リプライ欄も含めて。

その考えは間違っている、この意見はダメだ直すべきだ、なんて言うつもりは毛頭ないですが「嫌な事があったらさっさと忘れて前向いた方が楽ですよ」というのはそんなに間違っていないと思います。

人間関係なんて自分の思い通りにならないし人生は理不尽な事ばかりという前提で、それらを上手く受け流すスキルを身に付けるのがせっかくの人生を楽しく生きるコツですよ。

森羅万象ありとあらゆるものが他人を傷付ける可能性があるわけで、いちいち気にしてたらキリ無いですって。

誰もが誰かを傷付けて傷付けられて我慢し合って許し合って、そうやって世界は成り立っているのです。

良い事言った。

ここまで偉そうな事を書き殴りましたが、結婚式は招待された事がありません。友達がいないので。

それでもなんとか生きています。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 結婚式の加害性ですか。ご祝儀自体は安くは無いという意味では無害とまでは言いませんが、
    招待してくれた友人知人の幸せを祝えない、逆に加害されてると感じるくらいなら、
    その後どう思われようが参加しない方が良いでしょうね。招待側もそんな人には祝われたくは無いでしょうし。
    私は相手の真意が数合わせだったとしても、せいぜい100人程度の人数の中で思いつく程近い存在だと認識してくれると、
    勝手に良い方向に捉えて可能な限り参加するタイプです。何より幸せに満ちた空間で飲める酒は美味いんだよなあ。
    美味い酒のために参加したいけど、人生折り返しの40歳になると周りもほとんど結婚してしまって、
    ここ暫くは招待される事も無くて、それはそれで寂しいなと思いますね。

    • 何より幸せに満ちた空間で飲める酒は美味いんだよなあ。ほんとこれですね!!!!
      私も全然招待されないので、「招待されて嫌やわぁ」というのが羨ましくも感じます。

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