おっさんが「ハレ婚。」を全巻読んで面白かったのでレビュー

ひょんな事から「ハレ婚。」なる漫画を読みまして。

週刊ヤングマガジンで2014年から2019年まで連載され、ドラマ化もされた人気作です。

これが面白かったので紹介させていただきます。

いやぁしかし一気に全巻読んでしまいましたよ。

ラブコメなんて「ボンボン坂高校演劇部」以来です。(ボン坂ってラブコメか？)

どんなマンガなの？

内容としては、一夫多妻制の「ハーレム婚」が認められたとある自治体で繰り広げられるドタバタラブコメディ？

括りとしては少女漫画なのでしょうか。

絵は少女漫画チックですけど、でもヤンマガ作品ですしねぇ。

誰向けなのだろう。

モテモテ天才ピアニストの夫(龍之介)、エロギャルの第1夫人(ゆず)、クールで従順な第2夫人(まどか)の3人がよろしくやっている家庭に、主人公(小春)が第3夫人として加わるというお話しです。

一夫多妻制なのでもちろんうまくいったりいかなかったりするわけで、そんなこんなの紆余曲折をドキドキハラハラキュンキュン笑いあり涙ありで楽しめます。

おっさんだって胸キュンしたっていいじゃない。

登場人物

龍之介

最終的に3人の嫁を持つ、一家の王。

飄々とした性格、ドSの変態セックス依存症、天才ピアニスト、一般常識から外れた言動をするも芯は通っており妻を愛し幸せにするという気持ちに真っ直ぐな、ザ・漫画の強キャラ。

体位はバックが好き。(あ、でも対面座位の描写も多いな)

主人公の小春とは幼少期に知り合っており、その頃から12年間片思いを続ける。

小春の実家の借金を肩代わりする事を条件に、小春に第3夫人になる事を迫る。

小春

ノリツッコミが出来て料理が下手でおっちょこちょいで思い込みが激しくすぐ手が出るが好きになったら一途という、ザ・少女漫画の主人公。

意図せず既婚者とばかり付き合ってしまうという経緯からセックス恐怖症に陥っている。

ゆず

第1夫人。

常に余裕の笑みを絶やさないサキュバス。

しっかり者で料理上手、若くて性格も明るくて美人で巨乳とは龍之介の談。

まどか

第2夫人。

知的で物静かなクール系美人だが、龍之介に陶酔しており若干トラブルメイカー気味。

クーデレのヤンデレ(？)

読書感想文

主人公の小春目線で見ると、簡単に言ってしまえばこれだけです。

1. 借金のカタに嫌々ハレ婚生活スタート
2. なんやかんやあって龍之介にベタ惚れに
3. 他の嫁に嫉妬してトラブル
4. なんやかんやあって他の嫁とも仲良しに
5. 龍之介、ゆず、まどかと4人で幸せな家庭を築いてめでたしめでたし

見所はやはり小春の心境の変化とデレっぷりでしょうか。

龍之介への第一印象は最悪でセックスも拒否していたのが、いつの間にか他の嫁に嫉妬するようになっているのですよ。かわいい。

龍之介さんの魅力の成せるワザですね。

合間に龍之介とゆず、龍之介とまどか、それぞれの出会いやハレ婚に至る経緯がちゃんと描かれているのも良いと思います。

3人の妻がそれぞれ抱える想いが見えるからこそ、愛憎渦巻くストーリーに深みが出ます。

あと個人的にはサブキャラがガンガン出てこないのも良かった。

あとあと小春が早めに龍之介にオチるのも良かった。ツンツンモードをだらだらやられて最後にデレてハッピーエンドで完！だったらどうしようかと。

夫は日替りローテーションで各嫁とセックスをする世界。

隣の部屋から夫と別嫁の喘ぎ声が聞こえる日常。

それを受け入れられる妻、受け入れられず苦悩する妻、壊して独占しようとする妻。

そしてそれでも全員を愛そうとする夫。

非現実で荒唐無稽なストーリーですが、それでも「もし現実にあったらこんな感じになるかなぁ」と思わされるほど各キャラの心理描写がしっかり描けている作品です。

ご都合主義な場面もありますが(まどかなんで帰ってきた？)、漫画なので野暮な事を言っても仕方ないかと。

ちなみに普通にセックスシーンがありますし普通に乳首も出ます。

ゲームばっかりやっているおっさんでも楽しめましたので、皆様も機会があれば是非。