たまゆら最初アインハンダーかと思った
前回投稿したまともな(?)レビュー記事はこちらです。
本記事は他人様にお見せするような内容ではない、ただの独り言です。
ネタバレ自重しませんので未プレイで今後プレイする可能性のある方は避けていただけますと。
というか未プレイの方が読んでも多分よく分からないと思います。
今この時点で具体的に何を書くか決めているわけではありませんが、批判的な内容も書くと思われるのでニーアオートマタの大ファンの方もブラウザバック(古のブログ並感)推奨かもしれません。
素直に面白かった
いやぁ大変面白かったですよ。
後世に名を残すゲームだと思います、マジで。
思わず購入して6日間で70時間もプレイしてしまいました。
世界観の描写力がとにかくエグい。
A/Bルートでかわいいだけだった機械生命体がラストに凶悪になって大量発生してるところとか、終末感というか人類ダメぽ感ヤバかったですもん。
設定も作り込まれていて大変良きですよ。アーカイブ読むのとか超楽しい。ウェポンストーリーも暗い話ばかりですけどよく出来ていて感心します。
そして何よりも前回レビューでも書きましたが、BGMによる雰囲気作りが素晴らしいです。
プロデュースしている方はヨコオさんという方なのでしたっけ。ほんと演出がお上手。
C/DルートのA2とポッド042のやり取りも良いではないか。
2Bには9Sがいたからあまり構ってもらえなかったもんね、ポッド042さん。
エンディングまで掻っ攫っちゃってまぁ、ポッド042さん。
結局全部ひっくるめると、このゲームの主人公はポッド042さん、ポッド042さんの物語だったのでは…？
あとゲームシステムがシンプルなのも良いですよね。
覚える事が少ない。チップ合成の法則くらい。それも+1までは◆と最低コスト+1を合成させて、+2からは◆同士で合成しようね、という事くらいで。
ちょうど今妻がFF10-2やっているのですけど、ドレススフィアにリザルトプレートにアビリティにスフィアブレイクにクリクリにと、覚える事多すぎんだろって思いますもん。
それらが面白ければいいですけど、うーん……って。
FF10-2は良いところもあるのですけど、うーん……って。
あ、FF10-2の話をしても仕方ないですね。
結局誰が悪いのか
ニーアオートマタ、面白いゲームだったのですが個人的には気になる点もありました。
私の読解力が無いだけなのかもしれませんが、結局誰が悪役なのかがピンと来ない。
ストーリーを進めている最中は、影も形も素性も分からない黒幕に終始先手を打たれてボコボコにされている印象。
ヨルハ計画を立てた人(人？)の事も結局よく分かりません。
人類は滅亡しているのにアンドロイドの偉い人がヨルハ計画を立案して機械生命体と結託して実行したの？何のために？アンドロイドが自我を持って人間のようになって保身に走ったという事なのか？？
バンカーの司令官より偉いアンドロイドがヨルハ計画の指揮を執っていたのでしょうけど、作中では出てこないので想像しにくいのですよね。
どんな姿形していて、何を考えていて、何が目的なのかが謎。
機械生命体側は「敵を倒す」という行動原理に基づいてめちゃくちゃしているのかなぁと想像しますが、アンドロイド側の最上層部が見えにくいかなと。そもそもどこにいるのだろう。月でもバンカーでも無いところにいるのでしょうけどどこだ。衛星軌道上に敷設された基地群の一つ？
そういう敢えて描かずに雰囲気で残しているところが良いのだと言うのも分かりますよ。分かりますけど、主人公がきちっと目的を果たしてエンディングというお話の方が好きかなぁ。
主人公たち(ヨルハ部隊)にとっての真なる敵はアンドロイド最上層部なのだと思うのですが、その存在が全く語られないのがモヤッと。
それとも2Bなら真実を知ってもなお、それが自分の使命ならと受け入れるのだろうか。
暗すぎるのよ
これもこの作品のウリだと言われてしまえばそれまでなのですけど、とにかくダークでサイコで救いが無い。
これがオトナのエンターテインメントだ！という意見は理解出来ますし実際に先が気になってどっぷりプレイしましたが、実は苦手な演出だったりします。
ロボ導師やスピードスターやエミールですら最期は暗い。
唯一救われたのは、漁師化バッドエンド時の2Bくらいでは。
チャプターセレクトを使ってエンディングを埋めている時は、平成中期に流行ったダーク系エロゲーをやっている気分でした。雫とか痕とか的な。
DLCの人形を壊し続けるムービーもちょっとなぁ…もちろん機械生命体がそういう行動を取るようになった理由は分かるけどさぁ…
全体的に理不尽な虐殺シーンが多く、機械生命体側がかわいそー的な演出もたくさん挟まります。
争いに正義は無い、組織の末端に選択権は無い、現実は非情である、的な事を言いたいのでしょう。
それは間違いではないですが、ファンタジーなのだからもっと夢見たいなハッピーな結末があっても良いのではないかなぁと。
メインヒロインの6Oちゃんも論理ウイルスに侵されて間際の感情も保てぬまま死んでしまったのでしょうね。かわいそうに。
誰も救われないお話。
あ、でも森の動物好きロボはちょっと幸せか？
あとまぁ一応廃工場でカミニナルンダーって溶鉱炉に飛び込んだ機械生命体たちも幸せだったのかな…？
謎の数々
ヨルハ計画を立案した方々の出自や目的以外にも、色々と謎に感じた部分がありました。
- 地球から夜が無くなったのは何故？
- バンカーが白黒なのは何故？
- 9Sの語り(絵本)は何？
- A2も転送装置使えるの？転送の仕組みって各転送装置に置かれたボディに記憶データを送っていると思ってたけどA2の各ボディって誰かがずっとメンテナンスしてたの？
- というか何で新しく入手した武器も転送装置で転送されるの？
- 2BとA2のホクロって何か意味あるの？
- アンドロイドが人型なのは何か意味あるの？
- 何で9Sは論理ウイルスに侵されなかったの？バックアップをサボっていてバンカーと接続していなかったからって、それなら2Bもセーフじゃないの？
- そもそもタイトルのニーアって何？オートマタは自動人形的な事だと思うけど
設定資料集が販売されているそうなので語られているのかもしれませんが、前作をやっていたら分かるのかもしれませんが、というかゲーム中に説明があったのかもしれませんが。
あ、でも最後のアーカイブで異星人が滅んだ理由とかパスカルや森の王といった特殊個体が発生した経緯とかが判明するのはとても良いと思いました。(機械生命体の「敵を倒す」という行動原理が暴走して進化したってやつ)
所感
他の人のレビューを見ていると「命とは何か、生きるとは何か、考えさせられる作品です」って100万回くらい使われていますが、で、考えて出た答えまで書いている人はほとんどいない気がします。
お前、生きるとは何か考えさせられたって言いたいだけちゃうんかと。
残念ながら私はこのニーアオートマタをプレイしてして生きる意味について考えようとは思いませんでした。ただただみんな幸せになれなくて悲しいなぁとだけ。
暗い話になるのは個人的には苦手ではありますが、作品としてはもちろんアリだとは思います。
ただね、明らかに機械生命体側に偏って被害者ムーブを見せつけて、「ほらほら悲しいでしょー命について考えさせられるでしょー」という演出が多いのがゲンナリでした。悲しいですよそりゃあ！パスカルゥー！
ストーリー的にすっきりフィニッシュせず、「腑に落ちない事とかすっきりしない事とか結局救われない事とか意味の無い事って現実にもあるよねーだからこの作品はリアルでしょー」という主張が見えすぎてしまっているのもちょっと。分かってますよそんな事！
現実がそんなだって事は分かっているので、だからこそ創作物としては綺麗に落として欲しかったなぁと個人的には思うわけです。
結局各種エンディングではみんな死ぬし(Cエンドでは一応9Sは生きてそうですけど)、トゥルーエンドのEエンドもやり直しするだけって辛すぎる。
いやや。私は2Bにも9Sにも6Oちゃんにも幸せになって欲しかったんや。
それがニーアシリーズの持ち味だからニワカは黙っとれやと言われてしまうと確かにそうなのでしょうけどここは私のブログだから良いのですへへーんだ。
ストーリーで良かったところも書きましょうよ。
9Sが真実に辿り着く度に2Bが9Sを殺してフォーマットしていたという流れが、残酷ですが一番痺れましたね。
イヴ戦後に9Sの首を締めながら「いつまで…こんな」的な事を呟いていたり、逃亡したカップルレジスタンスのサブクエストや記憶喪失E型のサブクエストで見せる伏線も綺麗。
2Bが9Sに向かって放つ「感情を持つことは禁止されている」というセリフは、徐々に惹かれながらも何度も何度も9Sを殺さなければならない自身に対しての戒めだったという事なのでしょうね。カーッ、やるねー。
とまぁ感じたままに適当に書き殴りましたが、大変面白いゲームでしたよ。
ただ私が個人的に暗い話が苦手、というだけの1行で終わる記事でした。
前作のニーアレプリカントでしたっけ？あれもやってみたいと思います。PS4でプレイ出来れば良いのですが。
あと最後に書いていいですか。いいですね。
クリアしてから2Bで色々探検したかったのに、ロックされた宝箱が気になってほとんど9Sを操作する事になるというのがほんと悲しかった。
攻略サイトの類を見ずにプレイしていたので、唐突にロックされた宝箱発見→9Sに切り替えて戻ってくるという流れがしんどすぎて。
ここまで色々書きましたがそれらは些細な事で、実はこの9Sの宝箱問題が一番不満だったかも。
9S、嫌いではないですけどもやっぱり折角ですから、ねぇ。2Bで色々(色々)見てまわりたいじゃないですか。
前回のレビュー記事はコチラです。
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