どうやら私はアスペらしいです。
アスペルガー症候群というやつですね。
先日のブログのコメント欄で「お前アスペ」と指摘されまして認識しました。
なんか偉いっぽい人から言われたので間違いないでしょう。
もしかしたらお医者様だったのかもしれませんし。
機会を作って病院でしっかり診てもらおうかと思います。
と言いつつも、アスペってそもそも何ぞやという事を理解していなかったので調べてみました。
共有させていただきますので、もしよろしければお付き合いいただけますと。
そもそもアスペって何?
ネットの煽りでよく見かけるアスペ。
どういう意味なのでしょうか。
アスペルガー症候群は、世界保健機関(WHO)により「精神障害」と認定されています。
発達障害、統合失調症、うつ病、パニック障害、性機能障害、薬物依存症、etc…大まかにこれらと同じ分類ですね。
アスペルガー症候群は発達障害の中に分類され、自閉症スペクトラム障害の一種に分類されます。
ウィスキーの中にシングルモルトやブレンデッドがある、プロ野球の中にセリーグとパリーグがある、みたいな話です。タブン
1944年にオーストラリアの小児科医、ハンズ・アスペルガー氏の発表した論文より名付けられました。
アスペルガー症候群の定義
定義としては下記の通りです。
「コミュニケーションや興味について特異性が認められるものの言語発達は良好な、先天的なヒトの発達における障害」
へぇへぇ、初めて知りました。
喋る事自体に不自由は無いけど、コミュニケーションの取り方が変わっていたり、興味を持つ対象が人と異なっている、という事ですね。
これだけ読むと、程度の差はあれどほとんどの人があてはまってしまいそうです。
「お前人と違くね?プークスクス」という煽り文句がこれだけ流行るとは、なんとも日本人らしいです。
もちろん精神障害に認定されているわけですから、誰でも当てはまるような簡単な話ではない事は分かります。
要するに「特異性」の部分がどれだけぶっ飛んでいるのか、が問題なのでしょう。
アスペルガー症候群の特徴
前述の定義の通り、大きく2つの特徴が見られます。
「コミュニケーション」と「興味」の特異性です。
コミュニケーションの特異性
「言葉の裏」を読む事を苦手としている事が多いそうです。
言葉を額面通り真に受けてしまい、相手と会話が成り立たないというケースですね。
いわゆる空気が読めないというやつ。
仕事をする上では、曖昧な指示を理解出来ないという事にも繋がります。
また中庸な考えを持てず極端な思考をする、過度な被害妄想をするというのも当てはまるそうです。
症状は千差万別なのですね。
共通するのは「相手の気持ちを正しく理解する事が苦手」という点。
相手の気持ちが分からないために、自分の話ばかりしてしまう、相手が傷つく言葉を平気で言ってしまうという側面も。
行き過ぎると、社会で孤立する要因となり得てしまうわけです。
興味対象の特異性
興味を持ったものに対して異常なまでのこだわりを見せる傾向があります。
それだけなら良い事かもしれませんが、逆に興味を持てないものに対しての忍耐力が欠如しがち。
また一つの事に集中するあまり周りが見えず、結果として複数の業務を並行してこなすという事も苦手としてしまいます。
臨機応変な対応が求められる場面も、同様に不得手の傾向に。
なるほど、こうやって見ていくとやはり行き過ぎると「個性」の一言では済ます事は出来ない、本人にとっては辛い事象だという事が分かります。
アスペルガー症候群の人数
文科省によると全人口の1%程度いるそうで、男性の方が女性より4倍ほど多いそうです。
1%って結構いますよね。
100人に1人ですよ。
学校にだって職場にだって通勤電車の中にだっている計算になります。
想像以上に身近な障害。
ただしこの数字は諸説あるようです。
診断が難しいためですね。
どこで診断を受ければよいのか
精神科や心療内科があてはまりますが、発達障害を専門とする医師でないと判断は難しいようです。
自治体の保健センターや保健福祉課、発達障害者支援センターというものもありますので、そちらに相談される方が良いとの事。
具体的な連絡先は、その手元のスマホか四角い箱でお調べください。
発生要因は?遺伝する?治療方法は?
発生要因は分かっていないようです。
遺伝も「するっぽいよね」レベルのようで。
治療薬に関しても、アスペルガー症候群の治療薬として承認されているものはありません。
うつ病や不安障害といった二次障害を含めた症状を軽減する薬が処方されるケースはあります。
このため完治させるという事は難しく、トレーニングやサポートを受けながらうまく付き合っていく事になります。
アスペルガー症候群まとめ
話が長くなりました。
まとめるとこういう障害のようです。
- 先天的な精神障害の一種
- 相手の気持ちを理解しづらいという特徴
- 特定の事柄に異常なこだわりを見せるという特徴
- 100人に1人くらい該当者がいるかも
- 診断は自治体の保健センターに相談
- 原因ははっきり分かっていない
- 治療薬は無い
- トレーニングやサポートを受けながらうまく付き合っていく
ちなみに「病気」とは言わず、「障害」と言うようです。
私は東洋医学はかじった事があるのですが西洋医学の勉強をした事が無いので、この辺の言葉の使い分けについてはあまり造詣が深くないというか興味が無いのですが、センシティブな話題ですので言い間違えないように気を付けようと思います。
あ、東洋医学とか西洋医学とか関係ないかもしれませんけど、要するに悪意が無くても「病気」と言ってしまったら傷付く人がいるかもしれないので気を付けましょうねという事です。
実は息子が…
我が家の8歳の息子が、4歳くらいの時に軽度の発達障害という診断を受けました。
落ち着きが無いとか人の話を理解出来ていないとかで。
「小さい子供なんてそんなもんじゃないのか」と思ってあまり深刻には考えていなかったのです。
施設に通うかどうかという判断を委ねられましたが、断りました。
今思えば信じたくないという気持ちがあったのでしょう。
しかし8歳にもなって毎日毎日「帰ったらランドセルの中身を出して」、「ごはんはお茶碗を持って食べて」、「ごはんを食べたら薬を飲んで」、「宿題には名前を書いて」、「お風呂から出たら頭を拭いて」等々と、本当に毎日もう100回以上言っているのに直りません。
やはり発達障害なのでしょうか。
そしてそれが私からの遺伝だとしたら……こんなに辛く、そして申し訳ない事はありません。
息子にどう詫びればいいのか。
出来る限りのサポートを続けていくしかないですね。
終わりに
知らない事ばかりで随分勉強になりました。
また一つ賢くなってしまいました。
世の中にはまだまだ自分の知らない事が沢山ある。
冒頭の私をアスペ認定していただいた匿名の方におかれましては、私に成長のきっかけを与えてくれた事に感謝しております。
いや皮肉でも何でもなく真面目に。
ありがとうございます。
しかしこういうところがアスペたる由縁なのかもしれませんね。
私自身の診断結果については、また記事を投稿出来ればと思います。
ところで仮に、仮にですよ、私がアスペルガー症候群と診断がされなかった場合は、名誉棄損だか侮辱罪だかで訴える事は出来るのでしょうか。
匿名さんのIPアドレスは把握しているのですが。
人生一度切り。
人生死ぬまでの暇潰し。
裁判っていうのも一度経験してみたいのですよね。
一緒に裁判楽しんでくれないでしょうか。
ちなみにこの記事は「アスペって何じゃらほい」というレベルであった私が自分の為に調べたもの、そしてそのレベルの方に向けたざっくりとした記事です。
「医学的にこの表現は違う!」「この解釈は間違いだ!」「侮辱だ!差別だ!偏見だ!!」「アスペが偉そうに語るな!」等の指摘はありがたく頂戴して修正させていただきますが、悪意はありませんのでどうぞ冷静にご指摘いただければと思います。
人類皆友達、らぶあんどぴーすですよ。