実はガンダムすごい好き
ここ数日、PS4の「ガンダムバーサス(GUNDAM VERSUS)」というゲームで遊んでいました。
中古屋さんで500円だったので衝動買いです。
私が高校生の時ですから25年近く前ですかね、ゲーセンで流行った「連邦VSジオン(略して連ジ)」というゲームの正統続編にあたります。
連ジ、当時ほんと凄かったのですよ。
有識者の論文によると「ゲーセンという文化自体を立て直した」とまで言われています。
私も放課後毎日連ジやりにゲーセン通っていましたもん。ビートマニアとドラムマニアも目当てでしたが。メタルギーア(は、ちょっと古すぎるか)
というわけで、連ジ以来にシリーズをプレイして全難易度をクリアしたのでレビューです。
シリーズをずっと追っていた人間のレビューではなく、基本RPGやSLGばかりやっているアクション苦手ゲーマーのレビューという事をご承知おきください。
あとオフラインモード限定の話です。
そもそも連ジって何よ
連邦軍とジオン軍に分かれ、好きなモビルスーツを選んで2対2で戦うアクションゲームです。
最大4人まで同時プレイが可能なので、友達と協力プレイで知らない人と戦えたりするのが画期的でした。もちろん友達同士4人でワイワイでも一人でCOOLにでも。
チームコストという概念があり、例えば作中最強のガンダムやゲルググは2回墜とされるだけで負けとなってしまいますが、ジムやザクであれば3回墜とされてもまだ戦えるといった具合。
これにより様々な組み合わせ、様々な戦略が生まれました。(突き詰めると最適解は少ないですが…)
たくさんのザクでガンダムに立ち向かうとか、なんともロマン溢れるじゃあないですか。
対戦アクションゲームとしては、自動ロックオンなのでアクションゲームが苦手な人でも直感的に楽しめ、熟練プレイヤー同士では読み合い駆け引きの奥深さもあると、まさしくガンダムゲームの金字塔と呼ぶにふさわしい出来。老若男女に愛された名作中の名作です。
地下へ降りた薄暗い店内で、おそらくガンダムのアニメを視聴した事も無いであろうヤンキー(死語)が煙草を咥えながらガンダムゲームに熱中していたのですから不思議な光景でした。
「台パン禁止」とか張ってある筐体もたくさん見ました見ました。
一応調べたら2001年稼働ですって。PS1でスパロボα外伝が出てPS2でFF10と蚊が出た年ですね。なんという豊作。エボンの賜物ですね。
シリーズ過去作には、この「連邦VSジオン」の他にも、Zの機体をメインにした「エゥーゴVSティターンズ」、SEEDの機体をメインにした「連合VSザフト」、そしてオールスターの「ガンダムVSガンダム」や「EXTREME VS」等があります。
アーケードである程度稼働した後に家庭版に移植、というのが基本的な流れです。
ガンダムバーサスとは
2017年にPS4で発売されたゲーム。
連ジの系譜、VSシリーズとしては通算14作目にあたり、本作は珍しくアーケードの移植ではなく最初から家庭用として開発・販売されました。
イマドキのゲームですからもちろんオンライン対戦も可能。
家にいて、100円玉不要で、しかも台を蹴られる心配をせず対戦出来るなんて素晴らしい時代です。
私は知らない人と一緒にゲームやるなんて怖いのでオフラインでしかやらないですけど。
ちなみにオフラインで画面分割しての2人プレイは出来ません。残念。
ガンダムバーサスのシステム
ゲームとしては連ジとそれほど変わっていません。
2対2でチームコストがゼロになった方が負けで、射撃やら格闘やらステップやらを駆使して戦います。
一人用モードでは機体を使い込む事によってその機体のレベルが上がり、レベルが上がると一部のパイロット乗り換えが出来たり、ストライカーが増えたり戦闘中にアドバイスをくれるナビゲーターを入れ替えたり出来るやり込み要素も。
最初はハロがナビゲーターなのですが、ギレン総帥にチェンジしたりも出来ます。
総帥自ら「敵にロックされておる!」と注意してくれますし、僚機がやられれば「すぐに増援をよこす!それまで持ちこたえろ!」と励ましてくれますし、戦闘に勝つともちろん「敢えて言おう!カスであると!!!!!」と褒めてくれます。
カテジナさんが罵ってくれたりブライトさんが叱ってくれたりもします。
連ジとの違い
基本は連ジと変わらない、と言っても13作品も間にあるのですからさすがに機能は色々と増えています。
- 戦闘中にゲージが溜まると任意で自機を強化出来る
- 射撃溜めや格闘溜めで独自の技が出る機体がある
- レバーを入れながら使うと性能変化する射撃や格闘が大量にある
- ステップとは別にブーストダッシュがある
- コマンド入力でシールドを構える
- ストライカーと呼ばれる、設定した仲間による援護攻撃が可能 (まんまKOF99のアレ)
- 水中ステージや宇宙ステージが無い
機体にもよりますが射撃だけとっても、メイン射撃、サブ射撃、特殊射撃、溜め射撃と様々な武装があり、さらにボタンを押す際にレバーニュートラル/前入れ/横入れ/後ろ入れによって性能が変化するものも。
更に格闘もレバーを入れた方向で性能が変わります。
派手な戦闘が出来るのは良いですが、1機使いこなせるようになるまでに時間がかかります。
で、使える機体がまためちゃくちゃ多い。
いやぁたくさん楽しめますねぇ。
参戦作品と機体
最初から使える機体
数え間違えでなければ、総勢なんと94機。凄まじい数です。
しかしこれは作品が多いからで、一つ一つの作品からの参戦機体としては主役級がメイン。
CPU戦だと敵でズゴックとかゴッグとかアッガイたんとか出てくるのにプレイヤーは使えなかったり。
まぁ水中ステージが無いですからね、水泳部の皆さんは参戦させられてもかわいそうではあります。
- ガンダム
- ガンキャノン
- ガンタンク
- ザクII
- シャア専用ザクII
- シャア専用ゲルググ
- ジオング
- グフ
- ギャン
- ドム
- Zガンダム
- 百式
- ガンダムMK-II(スーパーガンダム)
- リック・ディアス
- メタス
- ネモ
- ガンダムMK-II(ティターンズ)
- ジ・O
- メッサーラ
- ガブスレイ
- マラサイ
- ハイザック
- フルアーマーZZガンダム
- ZZガンダム
- キュベレイ
- キュベレイMK-II
- νガンダム
- リガズィ
- サザビー
- ヤクトドーガ
- ユニコーンガンダム
- デルタプラス
- ジェスタ
- リゼル
- シナンジュ
- バンシィ
- クシャトリヤ
- ガンダムF91
- ビギナ・ギナ
- ベルガ・ギロス
- V2ガンダム
- ガンイージ
- ゴトラタン
- ウイングガンダムゼロ
- ガンダムデスサイズヘル
- ガンダムヘビーアームズ改
- ガンダムサンドロック改
- アルトロンガンダム
- ガンダムエピオン
- トールギスII
- トールギス
- ∀ガンダム
- カプル
- コレルカプル
- ターンX
- ゴールドスモー
- シルバースモー
- フリーダムガンダム
- ストライクガンダム
- プロヴィデンスガンダム
- フォビドゥンガンダム
- デュエルガンダム
- ブリッツガンダム
- ガンダムエクシア
- ガンダムデュナメス
- ガンダムキュリオス
- ガンダムスローネアイン
- ガンダムスローネツヴァイ
- ガンダムスローネドライ
- グラハム専用ユニオンフラッグカスタム
- ティエレンタオツー
- ジンクス
- G-セルフ
- G-アルケイン(フルドレス)
- マックナイフ
- ガンダムバルバトス
- ガンダムキマリストルーパー
- ガンダム試作1号機フルバーニアン
- ガンダム試作2号機
- ガンダム試作3号機ステイメン
- ジムカスタム
- ジムキャノンII
- ガンダムEz-8
- 陸戦型ガンダム
- グフカスタム
- フルアーマーガンダム
- サイコザク
- スレイヴレイス
- 高機動型ゲルググ
- クロスボーンガンダムX1改
- クロスボーンガンダムX2改
- クロスボーンガンダムX3
- クロスボーンガンダムX1フルクロス
- Hi-νガンダム
DLC販売の機体 (1機662円)
お金を払えば追加される機体です。総勢26機。
全部買ったら17,212円?マジかよ。
欲しい人だけ買えばいいのでラインナップは多ければ多いほど良いとは思いますけど、じゃあ最初から使える機体との差はなんなの?と思わない事もありません。
敵では普通に出てくるのでデータ内には存在しているわけで、つまりあえてロックをかけていて課金したらアンロックするよという話。色んな商売があるものですね。
- バウンドドッグ
- ゴッドガンダム
- マスターガンダム
- パーフェクトストライクガンダム
- レイダーガンダム
- バスターガンダム
- イージスガンダム
- ガンダムヴァーチェ
- アルヴァアロン
- ガンダムAGE-1
- ガンダムAGE-2
- ファルシア
- ゼイドラ
- G-セルフ(パーフェクトパック)
- ガンダムバルバトスルプス
- ガンダムグシオンリベイク
- アトラスガンダム
- ジムスナイパーII
- ザクI
- マドロック
- ピクシー
- イフリート
- ペイルライダー
- ファントム
- ナイチンゲール
- ビルドストライクガンダム
ここが凄いぞ ガンダムバーサス
- あの機体を自分の手で動かせる感動
- 原作アニメに忠実なモーションの数々
- スピード感・爽快感のあるアクション
- プレイするほど上達が実感できるゲームデザイン
単純に好きな機体を動かして戦えるというだけで燃えます。
原作アニメで使った攻撃と同じモーションもバッチリ再現。
ではアニメを観た事がない人だと全く楽しめないのかと言うと、そんな事はないと思います。
“ハイスピードで縦横無尽にカッコイイロボットを動かす3Dアクションゲーム” としての出来も良いのではないでしょうか。
連ジ時代と比べると動きがめちゃくちゃ速くなっていてビックリ。スト2とスト2ターボくらい違います。
とにかく適当に動かしていても楽しい。気分はニュータイプです。
空中ブーストダッシュで射撃避けながら格闘決めるとキモチイィ。
そして一番感心したのが、最初は「こんな難しいの絶対無理でしょ」と思っていた高難易度ステージも数日プレイしているとクリア出来るようになっていた事です。
「そんなもんゲームなんだから当たり前だろ」と思うかもしれませんけど、色んなゲームがありますしねぇ…(遠い目)
個人の適正に左右される話ではありますが、私はこの難易度と習熟度のバランスがゲームとして優れていると感じました。
ここが残念 ガンダムバーサス
- ストーリーは皆無
- 一人プレイモードの種類が少ない
- 一人プレイモードで敵の数が多すぎる
- オンラインでしか取れないトロフィーがある
気になったのが、一人プレイモードの薄さです。
対人がウリのゲームなので一人プレイモードになんて力を入れていないのだと考えられますが、それにしても遊べるのは下記だけ。
- アルティメットバトル (連戦勝ち抜きモード)
- トライアルバトル (10ステージ弱を順番にクリアしていくモード)
- フリーバトル (僚機や敵機を自分で好きに選べるモード)
アルティメットバトルは15戦/30戦/50戦/ボス限定15戦の4種類。
トライアルバトルは1ルート10ステージ弱で、ルート数は10種類。
合計14種類のモードがあると言えますが、難易度はシステムとしては変更出来ずモードによって固定されているためプレイヤーのスキルによっては楽しめる幅が狭いです。
私なんかは超久し振りのプレイだったので易しいものから一番難しいものまで順番に楽しめましたが、経験者だと14種類中10種類くらいは簡単すぎてつまらないかと。
それで何が困るって、出てくる敵がモードによって固定なのですよね。
難しいモードだとやけに00勢の敵が多いし。
使える機体が物凄く多いので様々な機体を使ってみたいのですが、戦う相手がいつも一緒というのが寂しい。
フリーバトルで好きな敵を設定して戦えばいいじゃんというのはそれはそうなのですが、それってゲームとしてはあくまでオマケの領域ではないかと個人的には思ったり。
高難易度になると敵の数が多いのもちょっとどうなのかと。
アルティメット45戦目とかWの主役5機がいっぺんに襲い掛かってくるので初めて挑んだ時は瞬殺されてポカーンでした。
ベースが2対2のゲームシステムなので、5機も同時に出てきたらもうてんやわんやです。特にロックオン周りの操作が苦しい。
まぁこれは私が下手クソなだけなので残念な点として挙げるには微妙なところですが、いやしかしこのゲームで強敵が5機も同時に出てきたらそれはもう別のゲームでは。
コンティニュー不可&フリーバトルでも敵5機設定は不可なので、練習出来ないというのも辛い。
3回目の挑戦でなんとか45戦目を抜けたと思ったら50戦目はもっと地獄。
シャアザク、ジオング、百式、サザビー、シナンジュという赤い五連星。
残りシナンジュ1機まで追い詰めるも僚機を守り切れずゲームオーバー。つら。
勝てた時は嬉しかったですが1回挑戦するのに30分以上かかるのはしんどかったです。
アルティメット50戦をクリアした機体はデルタプラスで僚機はゴトラタンでした。どんな組み合わせだよ。
動画
スクリーンショットは撮れるのですが動画は最初から最後まで全編撮れないので無しです。
私のスーパープレイを見せたかったのですが。いやぁ残念だなぁ。
総評
対人ゲームとしての人気が強い作品ですから、一人で黙々とオフラインで末永く遊ぶのは厳しいものがあります。
末永く遊ぶのは厳しいものがありますが、それでも今回私は全モードをクリアするまで50時間近く遊びましたので、それだけで一本のオフラインゲームとして十分楽しませていただいたとも言えます。
まだ触ってもいない機体が山ほどあるのでもうしばらく遊ぶ予定です。
中古価格を見るとずっとシリーズを追っていた対人ガチ勢にとっては物足りない?痒い所に手が届かない?とか色々不満があるのだと推察されますが、逆にシリーズを触った事のない人がCPU戦だけを楽しむライトなガンダムゲームとして考えたら結構アリだと思いましたよ。
一人プレイモード(アルティメットバトル&トライアルバトル)攻略記事はこちらです。
40万円のサザビーはビビる。