自動周回実装検討の炎上騒動に見る、ロマサガRSの「聖域」

たまゆら

炎上ではないですけど

ロマサガRSがプチ炎上した。

きっかけは、「自動周回機能の実装を検討している」という運営の発言があったからだ。

ここではロマサガRSを知らない方にも分かるように、何故こんな事になったのかお伝えしたいと思う。

目次

何が起きたのか

ロマンシングサガ リ・ユニバースというサガシリーズのキャラクターたちが登場するソーシャルゲームでのお話。

このゲームではキャラクターを成長させるために途方も無い回数の周回を強いられる。

と言っても育成のための戦闘はオートなので、「戦闘開始ボタンを押す → 1分くらい経つと戦闘が終わる → また戦闘開始ボタンを押す」というのをひたすら繰り返すだけだ。

これだけ聞けば「自動周回機能の実装を検討している」という話に対して賛否両論巻き起こる事に違和感を覚えるかと思う。

「周回を強いられる」というのは少し語弊があり、一日中寝る間も惜しんで周回して育成しないと強敵に勝てないのかと言ったらそんな事は無い。

そんな事は無いが、推しキャラを少しでも強くしたいと思うのが人間のSaGa。

今宵もロマサガRSプレイヤーはポチポチポチポチと戦闘開始ボタンを推しのために押すのである。

そうして苦労して育てた推しキャラのステータスを眺めては一人ニヤニヤして楽しむのだ。

はたから見たら狂人かと思うかもしれないが、これがまた妙なカタルシスを感じるのも確か。

「電子盆栽」と揶揄される事もあるが、言い得て妙である。

そんなロマサガRSの運営から下記発言が飛び出す。

画像

かなり方々に配慮したメッセージだ。

「恐る恐る感」がビシバシと伝わってくる。正直かわいい。

運営としてもプレイ時間の取れないライトユーザの事情を鑑みつつも、「推しキャラを頑張って育てて電子盆栽を楽しむ人がいる」という事を認識しているのであろう。

案の定、自動周回実装の是非についてはユーザの意見が割れた。

様々な意見が

賛成派、否定派、どちらの意見も言い分は非常に分かる。

賛成派の意見としては、

  • リアル忙しいし助かる
  • ポチポチするだけなら自動でも手動でも変わらんやろ
  • マクロユーザとの格差が減って嬉しい

というものが見られる。

至極もっともである。

逆に否定派の意見としては、

  • ロマサガRSから周回を取ったら何が残るねん
  • 頑張って周回するからこそ成長が嬉しいのに
  • 全プレイヤーが簡単に育成できて横並びでつまらん
  • 自動周回は実装せんて言ってたやろがい
  • 愛着が無くなってゲームに対するモチベーション下がるよ

というものが見られた。

至極もっともである。

ただ、在宅勤務をいい事に寝ているとき以外はほぼ周回しているが、それでも推しのロマサガ1キャラでさえ一人も上限には達していないので、自動周回実装により全プレイヤーが横並びになるというのはいささか懐疑的ではある。

個人的な感想

そもそもTwitterで意見を募るのが間違っていると感じる。

Twitterはガチ勢が多い傾向にあるというのもあるし、Twitterをやっていないプレイヤーだって沢山いる。

フォロワーとの付き合いがあるアカウント上では本音も聞けないだろう。

そもそものそもそもの話が、このゲームはどこを目指しているのか、である。

育成した先にメインコンテンツがあるのであれば自動周回があっても何の問題も無いはずだ。

しかし現状ロマサガRSは育成がメインコンテンツのゲームとなっていると言わざるを得ない。

高難易度のボスは報酬も少ないため、「高難易度で長時間運ゲー&試行錯誤するのなんて時間の無駄だから育成していた方がマシ」と感じるプレイヤーもいるくらいだ。

運営が「鬼周回して育成するのが楽しいゲームですよ」を想定しているのであれば自動周回は付けるべきではないし、「高難易度バトルを楽しむゲームですよ」を目指しているのであればある程度の(ある程度の)自動周回を付けてもいいだろう。

「自動周回欲しいですか?」なんて運営が聞く事自体がおかしい。

「運営はロマサガRSをどうしたいのか?」とこちらが聞きたいくらいだ。

そして万が一「ロマサガRSは鬼周回の上で電子盆栽を楽しむゲームではなくて、高難易度コンテンツを楽しむゲームを目指しています」と言うのならば自動周回の是非を議論する前にこう言いたい。

「もっと成長しやすくすればいいんじゃね?」と。

もちろんサービス開始からここまで試行錯誤して運営してきた結果、「育成」も「高難易度コンテンツ」も両立しているゲームとなったための意見募集である事は想像に難くない。

ロマサガRSに求めるものはユーザによってそれぞれだ。

だから回数限定のオート周回なんていう中途半端な検討をしているのであろう。

ユーザの意見に寄り添う姿勢は殊勲ではあるが、私から言わせればビビりすぎである。

「ユーザと一緒にゲームを作っていく」と言えば聞こえは良いかもしれないが、ユーザの意見を聞いた瞬間にそれは「少数意見を否定して切り殺す」という意味に変わりかねない。

どう舵を切ったって少なからず不満は出るのだから、もっと堂々と「黙って俺に付いてくれば楽しい夢を見せてやるぜ」くらいの気概を見せてほしいものだ。

サガファンはいつだってそれに着いてきたのだから。

あとがき

個人的にはマジでどっちでもいいです。

どちらの言い分もクッソ分かりますし、どちらに転がっても与えられたものを楽しむ自信がありますので。

クローディアのHP1,868まで来ましたけど、確かに他の人がアッサリここまで来たら悔しいなぁと思う反面、もっと楽してここまで育てられたらいいのになぁとも思います。

どうしたらいいかなんてユーザに聞いたところで答えは出ないでしょう。

https://twitter.com/shioba_giovanna/status/1445331963884158982

案の定、匿名アンケートの結果はマキ割りダイナミック。4つの選択肢でキレイに分かれました。(私の弱小アカウントだと投票数が集まらないと思ったので強豪アカウントさんのアンケート結果を引用させていただきました。Teteさんありがとうございます)

極論、「いきなりLV99のRPGプレイしても楽しくない」という人もいれば「いきなりLV99の方がいいじゃん」って人もいますし。

ただ、昨今の大量コンテンツ消費時代においては後者有利の傾向にはあるでしょうね。サガファンが当てはまるかどうかは別として。

過去の「聖域」シリーズはこちらです。

読み返すと今回の記事ネタが少なくてスミマセン。ちんちん。

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