
24年後にまた会おう、必ずな
1995年11月11日にスーパーファミコンで発売されたロマンシングサガ3。
2019年11月11日にPS4、Switch、Steam、Xbox、スマホアプリ向けリマスター版が発売されました。
24年前ですよ。
24年って凄くないですか。
この前、押し入れの整理をしていたら妻の卒業アルバムが出て来まして。
私と妻は幼馴染なのですが、白紙ページの寄せ書きに「帰ってロマサガ3やりたい」と書いていた人がいました。
私です。
三つ子の魂百まで(ちょっと違う)
たまゆら少年もまさか自分がおっさんになってまでロマサガ3をやっているとは夢にも思わなかった事でしょう。
PS4版でトロフィーコンプリート(全キャラでクリア & 真破壊するもの討伐 & トレードのアビスリーグ壊滅)したのでレビューです。

ロマンシングサガ3、その魅力
今なおゲーマーに愛され続けるロマサガ3。
何故ロマサガ3は面白いのか。
改めて考えてみると、これがまた難しい問題です。
ストーリーは説明不足感が否めず、お世辞にも素晴らしいとは言えません。
突如現れたアビスゲートと四魔貴族を倒してアビスに行き、破壊するものを倒してめでたしめでたし。
アビスゲートとは何なのか?四魔貴族とは?そもそもアビスとは?破壊するものってどんなもの?
全て詳しい説明はありません。
イベントのフラグも分かりづらく、どこに行ったら良いのか迷う場合も。
戦闘は大味で、レベルを上げて物理で殴ればどうにでもなります。
装備には目に見えない隠しパラメータが多く設定されており、どれが本当に強いのか分からない状態。(ロマサガ1、ロマサガ2と比べればマシですが)
キャラクターが魅力的なのかと言えば、そもそもロマサガ3のキャラはほとんど喋りません。
主人公は8人いますが、8人もいるだけあってセリフが使いまわしの場合も多々。
ではロマサガ3は駄作なのか?
そうではありません。
ロマサガ3の魅力は、この「説明しすぎないところ」にあると考えます。
自分で発見する喜び、想像する楽しみ。
どのイベントから進めてもいいフリーシナリオシステムも相まって、プレイヤー一人一人に「その人だけのロマンシングサガ」が存在しているのです。
映画を観ているわけではない、まさしくゲームをしているのです。
ゲーム性で言えば、作り込まれたパラメータの数々を深く知れば知る程に縛りプレイが捗ります。
コンセプトパーティに始まり、一人旅、低ステータスクリア、術禁止、タイムアタック、セレクトボタン禁止()…etc
ゲームとしての懐の深さは他に類を見ません。
DROP率2%の水鏡の盾を人数分集めてみたり、

HPカンストまで育成してラスボスをボコボコにしてみたり、

駆け足プレイをしてみたり、

会社を興して企業買収してみたり、

ピドナに行ってみたり。

と、ここまで書いていて「ロマサガシリーズの魅力」だった事に気付きました。
ロマサガ3だけの魅力としては、SFC後期作品だけあって感嘆のドット絵、美麗なエフェクト、血沸き肉躍る至高のBGM、そしてUIや操作性的なプレイの快適さでしょうか。
ロマサガ1、ロマサガ2も素晴らしい作品ですが、万人受けするプレイのしやすさという意味ではロマサガ3には勝てません。
ドット絵2Dゲーとしては間違いなく最高峰です。
24年前にドハマりした方も未プレイの方も、改めて「ゲームで遊ぶ楽しさ」を体感してみてはいかがでしょうか。
