2022年7月23日は土用の丑の日
うなぎ専門ブログ管理人のたまゆらです。嘘です。いつもお世話になっております。
うなぎ、好きですか?
私は大好きです。
「食べ物で何が好き?」と聞かれたら「うなぎ!」と即答したくなるくらいに好きです。
しかし実際にはうなぎとは答えません。
だって、いい大人がいい大人に好きな食べ物を聞くという事は贈答もしくは食事会の企画といったところでしょう。
うなぎなんて高級品を貰っても困りますし。
だから好きな食べ物を聞かれたら「金麦!」と答えます。
大人は嘘つき。
どうでもいい前置きはそこそこに、この記事では大人なら知っておきたい「うなぎって何でこんな高いねん」という知識を共有したいと思います。
昔は中国産ならスーパーで数百円で買えたものですが、今はべらぼうに高いです。何で?
うなぎが高い理由
当たり前ですが、うなぎの数が減っているからです。
うなぎの稚魚(シラスウナギ)が減っています。
数が減れば価格が上がります。
そして高く売れるようになれば獲る人が増えます。
結果、更に減るし更に高くなる。
暴力団の資金源として密猟・乱獲されていたというニュースも記憶に新しいところ。
養殖が難しい?
人工的に増やせばいいのでは?誰だってそう考えます。私だってそう考えます。
しかしうなぎの養殖は技術的に難しいと言われています。
天然の稚魚を捕まえてきて育てるしか方法がありません。
どういう事?卵を産ませればいいのでは?
実はうなぎは生まれた時は性別が無く、育つ過程でオスかメスになります。
そして普通に育てると何故かオスにしかならないのです。萬國驚天掌。
餌や環境によって性別が決まるようなのですが、その条件が令和になっても判明していません。
稚魚を捕まえてきて育てても全部オスになったら卵を産ませる事が出来ないわけで。
稀にメスに育ち、そして卵を産ませる事が出来たとしても、生まれたばかりの稚魚はサメの卵などのレアな餌を必要とするようで莫大な費用がかかります。
しかも生体に成長するまでの生存率が5%ほどだとか。
何じゃそりゃ。
パンダ並みに謎な生き物です。
それくらい現代の科学を持ってしても生態が不明なのですって。
稚魚を捕まえて育てて食べているだけなのですから個体は減る一方。
絶滅の一途を辿るのも頷けます。
うなぎ雑学アレコレ
- ウナギ科ウナギ属の魚類
- 毒があるので基本的に生食は出来ない
- 養殖量は鹿児島が一番多い
- 池や川に住む淡水魚
- しかし産卵は海
- 犬並に鼻が効く
- ミミズで釣れる
- 50年くらい生きる
- 「天然物」は生体を獲ったもの
- 「養殖物」は稚魚を育てたもの
- 天然物の旬は10月〜12月
- 養殖物は特に旬は無い
- 土用とは季節の変わり目の事(年に4回ある)
- 丑の日とは干支の事で12日周期で繰り返されている
2022年7月23日が丑の日なので、24日は寅の日ですし25日は卵の日です。
季節の変わり目の丑の日が、土用の丑の日と呼ばれているのですね。
あと寿命が長いというのはびっくりしました。
そりゃ寿命が長ければ繁殖力も低いでしょうね。
はー、今日もまた一つ賢くなってしまいましたね。良かった良かった。
さてそれじゃあ折角なので今日はうな次郎(うなぎ風かまぼこ)でもいただきましょうか。