おかゆさんとゼリーさん

 

[ballon-left]オカユちゃん[/ballon-left]

 

妻が高熱を出してしまいました。

というわけでコンビニにおかゆとゼリーを買いに行ったのです。

(仕事が無ければ作っても良かったのですが)

 

会計時、レジのお姉さんが一言、

「おかゆさんにスプーンは付けますか?」

と。

 

…おかゆさん?

最近の若い人はおかゆまで擬人化対象なのでしょうか。

鮭の切り身のキャラクターが人気出るくらいですしね、なるほど、白くて可愛らしいオカユちゃんがいても何ら不思議ではありません。

ドロドロしているので何となく擬人化には向かないような気もしますが。

輪郭を描く時とか困りそう。

目は梅干しでしょうか。

しかし「おかゆさんにスプーンは付けますか?」発言はかわいいですね。

私も外で「おかゆ」という単語を口にする時は「おかゆさん」としたいと思います。

 

当然家で食べますのでおかゆさんwithスプーンは丁重にお断りしたのですが、一呼吸あった後、

「ゼリーにスプーンは付けますか?」

と追撃が。

 

「ゼリーはゼリーさんではないのですね」と(本気で)ココまで出掛かりましたが抑え込みました、大人なので。

しかしいきなり呼び捨てにされたゼリーさんがかわいそうではないでしょうか。

この店員さんは和風な作品を好む作家さんなのでしょうか。

性癖は人それぞれですしね。

素人考えですとゼリーさんの方が擬人化は容易に思えます。

バリエーションも豊富ですし、ヒロインのミルクゼリー、ライバルのコーヒーゼリー、主人公の師匠ポジションにワインゼリー、主人公はもちろん「たらみのごろっとミックスゼリー」です。

 

おかゆさんは方言?

本当に便利な世の中です。

Google先生に聞いてみました。

 

おかゆさんは「御所言葉」と言われるものに由来するそうです。

京都御所に仕えていた女官たちが、自分たちが食べる物と偉い人が食べる物を区別するため、偉い人の食物には敬意を示して語尾に「さん」を付けていたそうでその名残です。

お豆さん、お芋さん、お揚げさん、お稲荷さん、これらも同様。

というわけで、今でも関西の方は「おかゆさん」と呼ぶそうです。

猛烈に立ち絵を描きにくい、絵師を選ぶ擬人化キャラクターではありませんでした。

また一つ賢くなってしまいました。

 

ちなみに関東では「お稲荷さん」だけは馴染みがあります。

お稲荷さんとおかゆさん、知名度の違いはどこから来ているのだろうと思ったのですが、お稲荷さん呼びは稲荷神社の神様もルーツの一つになっているため、地域差が少ないのかもしれませんね。

もしくは変態仮面の影響か。(きっと違う)

 

 


 

 

ところで今回買ったのはこういう良くある縦型のパックのおかゆです。

このタイプのおかゆを食べるような大きめのスプーンなんてコンビニで用意しているのですね。

ほぼおかゆ専用な気がします。

カレーとかは弁当側にスプーンが付属しているはずですし、おかゆ専用スプーンがレジ裏に格納されているのでしょうか。

 

スプーンをくれる=家で食べないという事ですよね。

パックのおかゆをコンビニで買ってコンビニのスプーンで食べるってどういう状況でしょうか。

体調の優れないトラックの運ちゃんが、それでも何か食べたくて車内でおかゆパックにスプーンを突っ込んで食べる事を想定しているのでしょうか。

激烈二日酔いの企業戦士が昼休みにコンビニに行ってこのおかゆを購入して、オフィスで食べる事を想定しているのでしょうか。

コンビニって凄い。

日本って凄い。

折角ですからどんなスプーンなのか貰っておけば良かったです。

 

あ、一口食べさせてもらいましたがとても美味しかったです。

日本って凄い。


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