レイアは俺の嫁
モンスターハンター、略してモンハン。言わずと知れたPSP時代に天下を取った、まさしく一時代を築いた、泣く子も黙る名シリーズです。
プレイしたことがない人でも当時ゲームに触れていた人であれば「ひと狩り行こうぜ」や「上手に焼けました~」というフレーズは耳にしたことがあるかもしれません。
私も初代、P2、P3とその節は大変お世話になりました。
シリーズの総プレイ時間は優に1,000時間を越えます。ガチ勢からしたら赤ちゃんみたいなものでしょうけど。
ただP3以降はMMOにハマってしまいまして疎遠となり、この度13年振り?14年振り?のモンハンプレイです。
300円でした。爆安。
友達がいないコミュ障なので最初から最後まで徹頭徹尾ソロプレイ。
7月後半にプレイ開始して9月後半にトロコン(オンライン要素除く)&全モンスター撃破を達成。
総プレイ時間は約600時間でした。寝落ちはしていません。
え、60日で600時間って一日平均10時間遊んでいたのか。怖…。
これだからモンハンは困る。楽しすぎて。
モンハンは長く続くシリーズですが、本作はシリーズ未プレイの人も楽しめる作りになっていますので是非一緒にモンハン沼に首まで漬かりましょう。
モンスターハンターワールドとは
2018年にPS4/Xbox One/Steamで発売されました。
シリーズとしては2024年9月現在で最新作の一つ前の作品です。(最新作はSwitchで発売されたライズ:サンブレイクってやつ)
その売上はなんと全世界2,500万本。いやいやSwitch無しでこれはちょっとエグすぎますて。カプコンのゲームタイトルとしても歴代最高記録を更新。
これまでモンハンは携帯機メインで発売されることが殆どだったのですが、本作は久し振りに据置機専用での発売となりました。そのためグラフィックやボリュームがとんでもなく作り込まれているのが特徴。やはり家でゲームをやるなら性能重視の据置機に限るわい。
プレイ中の画面はこんな感じ。どえらい迫力です。
ムービーはこんな感じ。こっちも凄い。
アイスボーンとは
本作名はモンスターハンターワールドなのですが、アイスボーンという単語も出てきます。
アイスボーンとはワールドクリア後の超大型追加コンテンツの事です。
アイスボーンを購入するとメインストーリーの続きが始まり、クエストやモンスターや新機能や素材や装備も大量に追加されます。
私の場合ワールドのストーリークリア時点でプレイ時間は50時間でしたから、あとの550時間をアイスボーンに費やした事になります。大型が過ぎる。
ドラクエ5の幼少期がワールドで、青年期がアイスボーンみたいな。
当然ワールドを持っていないとアイスボーン単体では遊べません。いきなりアイスボーンからプレイしたら「ゲマって誰やねん」ってなってしまいますしね。
ワールドが前述の通り中古で300円くらい、アイスボーンは追加DL購入で1,500円でした。
最初からワールドとアイスボーンをセット売りしているマスターエディションというパックもありますので、やる気とお財布事情とゲームに割ける時間と相談して購入するのが良いかと思います。
まぁまずワールドやってみて楽しかったらアイスボーンも追加で買う、という形がベターかと思います。どうせアイスボーンも買う事になると思いますけどね。ふふふ。
ゲームシステム
メインは、拠点でクエストを受注→フィールドに移動して目的を達成する→拠点に戻る、というのを繰り返すいつものパターンです。
拠点ではクエストを受注する以外にも、モンスターの素材から装備を作ったりご飯を食べたり猫や豚やペンギンと戯れたりスロットを回したり部屋の模様替えをしてみたり温泉に入ったり。
またクエスト以外でも「探索」という名目で自由にフィールドに繰り出す事が可能で、釣りをしたり環境生物を捕まえたり写真を撮ったり現地の獣人と交流を深めたり、ただクエストをこなす、ただ敵を倒すだけにとどまらない自由気ままなハンターライフを満喫出来ます。
従来のモンハンと異なるシステム
大きな変更点としてはこの辺りでしょうか。
MHP3より後の作品は未プレイなので、4とかXとかにもあった機能かもしれませんが。
- 与ダメージが数字で表示される (ON/OFF切替可能)
- 砥石、ピッケル、虫網、肉焼、釣り竿が固定装備で使用回数無限
- アイテムを入手すると自動調合 (ON/OFF切替可能)
- フィールドがシームレス化 (エリアチェンジが無い)
- フィールドに複数キャンプがありキャンプにファストトラベル可能
- キャンプで食事、装備変更、アイテムBOX使用可能
- モンスターロックオン機能
- 指定位置や指定モンスターに誘導してくれる導蟲
- 欲しい装備を登録しておいて必要素材を入手したらお知らせしてくれるウィッシュリスト
全体的にイマドキっぽく便利になっています。
アクション部分にも当然追加要素はありますが、そちらは長くなるので割愛。
とにかくビックリしたのがフィールドが広いこと広いこと。
下の画像が一番最初のフィールドです。更に立体構造になっています。広すぎるわ。
ザックリとエリア番号は振ってありますがシームレスになっていてロードを挟むエリアチェンジはありません。
これだけ広いと迷ってしまいそうですが、そこはターゲットに自動誘導してくれる導蟲という機能でフォローしています。
ここが凄いぞ モンスターハンターワールド:アイスボーン
- 確実に強くなる装備、確実に上手くなるプレイングで達成感がある
- 登場人物のキャラが立っていてちゃんとストーリーがある
- モンスターの生態表現が強化されている
- グラフィックも音響もゴージャス
- 古いファンもテンションが上がる演出の数々
- ソロプレイでも全モンスター撃破出来る
モンハンで得られる成長感
最初は「こんなクソモンス倒せるわけなくね、はいはい初心者お断りの無理ゲー無理ゲー」と悪態をつきたくなるのですよ。
しかしそのモンスターに有効なスキルを備えた装備を試行錯誤して作り、何度も挑戦してモンスターの行動を見切れるようになってくると、いつの間にか「この子はほんまに良モンスやなぁ、かわいいかわいい」となります。
モンスターAを倒すために有効な装備を作りたい→その装備の素材を得るためにモンスターBをたくさん倒したい→モンスターBを楽に倒すための装備を作るためにモンスターCを狩るために……服を買いに行く服が無い的な。モンハンあるある。
そうして準備を重ねて練習を重ねてようやく本命を討伐した時の感動よ。
あんなに苦労したのに簡単に倒せるようになった時の強者感よ。
これぞモンハンの醍醐味でありゲームの醍醐味であり、もっと言えば成長という人生の醍醐味と言えるでしょう。
やっぱり売れているゲームはちゃんと作られています。「楽しいゲーム」「のめりこめるゲーム」というのがどういうゲームなのか分かっておる。
ちゃんとストーリーがある
しばしば「終わりのないのが終わり、それがモンスターハンターレクイエム」と語られる事もあるモンハンシリーズですが、本作はしっかりメインストーリーがあるので時間が取れない人やそこまでドップリハマれない人でもエンディングで一区切りとして楽しみきる事が出来ます。
私の場合は前述の通りワールドがストーリークリアまで50時間、アイスボーンがストーリークリアまで+70時間でした。これならば、ちょっとボリュームがある普通のゲームと言えます。
「エンディングを迎えてからがモンハン」というのは分かるのですが、どうしても一般人からしたらハードル上がりますもんね、モンハンは廃人御用達でしょ?って。そんな事ないですよー。モンハンは怖くないですよー。
メインストーリークリアまで楽しんで、それでもまだ物足りなければモンハン無間地獄天国に足を踏み入れれば良いのです。
モンスターの生態表現が強化されている
物陰に隠れてモンスターを眺めていると毛繕いをしたり水を飲んだり小型モンスターを捕食したりと、まさに生きたモンスターを観察する事が出来ます。
モンスター同士が縄張り争いで大喧嘩してとんでもないダメージを与えあうのも面白い。ハンターの攻撃はせいぜい100とかなのに2,000与えたりとか。人類のなんとちっぽけなことか。
利用できるものはなんでも利用する、これぞモンスターハンター。
しかしハンターを無視して怪獣大決戦を始める姿は海南戦の小暮君を彷彿とさせますね。
グラフィックもさることながら音響もゴージャス
是非、是非イヤホンでプレイして欲しいです。
小鳥の囀りのような環境音からモンスターの咆哮まで、こだわりまくっているのが感じられます。
自分が本当にそのフィールドにいるかのよう。
というかディスクだとPS4の駆動音がうるさすぎてイヤホンをしないとゲーム音がよく聴こえないというのが正解かもしれませんが。
古いファンもテンションが上がる演出の数々
もちろんシリーズをずっと追いかけて来たという人が多いと思いますが、私のようにP2やP3でハマって以来モンハンはやってなかったなぁという方もいると思います。
いやはやちょっと感動しますよ、超美麗グラフィックでリオレウスとディアブロスとジンオウガが殴り合ったりするムービーとか思わず「おぉ~」って声出てしまいましたもん。
あとね、ミラボレアス戦のBGMですよ。
撃龍槍を当てるとBGMが変化してメインテーマ(昔のラオシャンロン戦のアレ)が流れた時はちょっと鳥肌立ちました。「あ、このゲームここまでやってよかった」って。
ここが残念 モンスターハンターワールド:アイスボーン
- 画面内の情報が多すぎて慣れるまで大変
- ロードが長い
- 一時停止が無い
- 似たようなモンスターが多い?
- アイテム入手時のあのSEが無い
- 素材の説明文が簡素
- オンライン限定トロフィーがある
- モンスターの種類が少ない(ワールド限定)
- 装備を揃える楽しみがない(ワールド限定)
画面内の情報が多すぎて慣れるまで大変
戦闘中も見るべきところがたくさんありますし、地図でもアイコンが大量にあって、シリーズ初心者が初めて触れたら「うっ…」となりそう。
これは長く続くシリーズの宿命であり、また最新ゲームの逃れられぬ定めではありますが。
まぁやっていれば慣れますよ。
ロードが長い
我が家はPS4に外付けSSDを接続しているのでまだマシですが、それでもかなりロードは長いです。
エリアチェンジが無いので許せますけど、クエスト開始までは結構待たされます。
トロコン(金冠サイズコンプリート)を狙うのであればSSDがあるかどうかでだいぶ効率が変わりそうではあります。
一時停止が無い
クエスト中に一時停止することが出来ません。
リアルな狩猟体験という意味で用意していないのだと推察しますが、急に配達が来たり急にお腹が痛くなったり急にお酒が切れたりした時はどうすればよいのでしょうか。どうしようもありません。クエスト前にお酒は注ぎ足しておきましょう。
似たようなモンスターが多い
2足or4足歩行の獣系や竜系といった似たようなモンスターが多いと感じました。
昔はカニとかクラゲとかカメレオンとかいたような気がしますが。
魚系は何種類か出てきますが後半になると完全に空気。あ、ガノトトスさんはそのまま出てこなくてよいです。
あとフルフルやギギネブラみたいなイロモノ枠も少ないような。
このグラフィックでフルフルを見てみたかった。
その他 細かい点
ワールドは最初から超強い装備が配られてそれだけでエンディングまで辿り着けるのはどうなのかとか、マカ錬金で紅玉とかレア素材作れるのはいいけどなんかモヤッとするとか、導きの地は広いのになんで同時に3体までしか出てこないんだとか、キャンプで装飾品変えたいとか、過去イベントが全部配信されているのはいいけれど素材を何に使うのかワケワカランとか、困ったら徹甲ライトが大正義すぎるとか、なんでマスター歴戦王がイヴェルカーナとネロミェールしかおらんねんとか、色々ありますがやはりモンハンは楽しい。
動画
ワールドのオープニングから適当なところまで。
ワールドのラスボス戦からエンディングまで。
アイスボーンのオープニングから適当なところまで。
アイスボーンのラスボス戦からエンディングまで。
総評
モンハンの楽しさとはどこにあるのでしょうか。
相手の様々な攻撃パターンを学習して適切な対応を取る。その練度が高くなるほどスムーズな狩りが行える。
相手への理解を深めれば深めるほど美しく芸術的になるそれは、さながら社交ダンスのようです。
モンハンの楽しさはモンスターと華麗に踊れるように成長した時に感じるのではないかと改めて思いました。(徹甲榴弾で一方的に爆殺せざるを得ないクシャルダオラさんみたいなのもいますが)
となんだか意識高そうな(?)事を書きましたが、メインストーリーをクリアするだけでも充分楽しめますし、メインストーリーをクリアするだけならある程度ガチャガチャやっていてもクリア出来ます。
過去作品はメインストーリーが薄かったり短かったりで、結局ただ強敵を倒す事がメインコンテンツ気味でしたが、本作はそんな事もありません。
総評は「やり込みたいガチ勢もシリーズ未経験者もヘビーゲーマーもライトゲーマーも “モンスターハンターの世界” を楽しめる良作」です。
やっぱりモンハンはすげぇや。(勢いでライズ購入済み)
トロフィーコンプリートガイドはこちらです。
初心者向け攻略記事はこちらです。