まごう事無き “神ゲー”
2022年6月のPS4フリープレイでGod of Warが配信されていたので初プレイ&クリアしました。のでレビューです。
いや凄かった。
なんというかもう言葉が出ないですね。
現代のゲームってこんなに凄いんかと驚嘆するばかりです。
思わず一週間で隠しボスまで倒してしまいました。
God of Warとは
アメリカで開発されたアクションゲームのシリーズ物。
半神半人の主人公クレイトスさんが、なんやかんやあって神々を殺して回るというとんでもないゲームです。
2005年にPS2で初代が発売され、その驚愕の世界観とグラフィック、暴力表現とゲーム性で大ヒットを記録。
その後、2、3、外伝と地続きストーリーの作品が発売されていきます。
3で物語は一旦完結。
今回私がプレイしたPS4のGod of Warはナンバリングを取っ払って初代と同じタイトルに。
2018年に発売され、その年のゲームオブザイヤーを獲得し全世界で売上約2,000万本を記録。
訳が分からないほどの人気です。
初代と同じタイトルですが初代のリメイクというわけではなく完全新作。
主人公こそ過去作品と同じクレイトスですが、ストーリー(舞台や登場人物)は全く新しいものとなっており、シリーズ初プレイの方でも楽しめるようになっています。
過去作品はギリシャ神話の神々と戦うお話でしたが、本作は皆大好き北欧神話が舞台です。
ゲーマーならお馴染みのキャラクターたちですね(?)
その他にもオーディンやトールやテュールやロキやヴァルキュリアといった超有名どころも登場します。
ちなみにCERO:Z(18歳以上対象)の作品ですが、そこまで酷いグロ表現があるとは感じませんでした。
私はグロとかホラーとか超苦手なのですけど特に気にならなかったので、そこが不安でプレイを躊躇うのは勿体無いと思います。
FF15(CERO:C)のジグナタス要塞の方がよっぽど怖くて苦痛だったわ。
ここが凄いぞGod of War
- ド迫力の超美麗グラフィック
- ロードが速いというよりロードが無い
- 父と子のハートフルストーリー
- マーカー機能が便利
- 徐々に行動範囲が広がる楽しさ
- エンディング後も違和感無くやり込める
ド迫力の超美麗グラフィック
グラフィックが凄いのはもちろんなのですが、プレイとムービーとの境目が無いのです。
ムービーの画質のままプレイ出来るのです。
いつの間にか操作不可のムービーシーンに突入しているし、気付かないうちに操作可能なプレイ状態に戻っています。
そんな事ある?私が画質の差に気付かなかっただけ?
それくらいプレイ中の表現力がエグいです。
ロードが無い
ロードがサクサクでストレスが少ないとかそういう話ではなく、そもそもロードがありません。
ゲーム再開時のセーブデータをロードする時しか暗転が無いのです。
むちゃ凄い。
ファストトラベル(ルーラ的なやつ)もありますが、世界と世界の狭間を歩かされ、その間に行き先のマップを読み込むという手法を取っています。
暗転が無いと没入感が半端無いですね。
ゲームの世界にドップリのめり込めます。
止め時が見つからず寝不足必至。
父と子のハートフルストーリー
グラフィックや爽快なアクションが話題になりがちですが、本作は家族の絆を描くストーリーも素敵です。
「亡くなった母の遺灰を世界一高い山の山頂から撒く」という分かりやすく簡潔なメインストーリー。
不器用な父と思春期気味の息子が壁を乗り越えながら少しずつお互いを信頼していく様子は、ヤキモキしつつも微笑ましく感動します。
だんだん息子の事を認めて丸くなっていくクレイトスパパ萌え。
NPC側でも神ならではの母と息子の諍いが描かれ、こちらの展開はなんとも厨二心をくすぐられます。好き。
マーカー機能が便利
最近のゲームでは標準搭載なのかもしれませんが、地図上にピンを刺すとそこに行くための方向を常に表示してくれる機能が便利でした。
とにかく背景やギミックが凝っているため一見どこが通れるのかどっちに行ったら良いのか分かりづらいのですが、しっかりナビゲートしてくれるため迷う事もありません。
「目的地がどっちの方角なのか」ではなく、「目的地に到達するためには今立っている場所からどちらに進めば良いのか」がリアルタイムで更新されていきます。便利。
リアルさを追求するのかはたまたプレイングの利便性を確保するのかは、昨今のゲームでは大きな課題だと思います。
リアルに寄りすぎればゲームとしては面倒ごとが増えますし、プレイに都合が良すぎれば興醒めしてしまいます。
このマーカー機能(羅針盤)はゲーム中盤で神がプレゼントしてくれるという設定のため、上手いところに落とし込んでいると感じました。
徐々に行動範囲が広がる楽しさ
新しい能力が増える事により、今まで行けなかった場所に行けるようになり、今まで取れなかった宝が取れるようになります。まるで汚いゼルダ
また開発者はディズニーランドを参考にしているそうです。
拠点を中心にして各エリアを行ったり来たりするイメージ。
なるほど確かにそう言われてみれば。
こういう作りになっていると寄り道やサブクエストにも挑戦しやすくなり、”冒険している感” をより気軽に楽しむ事が出来ます。
エンディング後も違和感無くやり込める
私の知っているゲームの9割9部9厘は、エンディングを迎えたら最終セーブデータをロードしてやりのこしたサブクエストを回収するというものでしたが、本作ではエンディング後に「じゃあ目的達成したし家帰る?それとも冒険を続けよっか?」というノリでそのままプレイ続行します。
最近のゲームってこういうの多いのですかね?
個人的にかなりビックリしたのですが、いいですね、これ。
ちなみに家に帰ると次回作へのフラグが立ちます。
よく出来たゲームだぁ。
ここが残念God of War
- 謎解きが多い
- パパより強い息子
- PS4の駆動音がヤバイ
謎解きが多い
賛否分かれる点だとは思いますが、謎解きやギミックはやや多いかなと感じました。
視点を常に動かして周りを見渡さないと見逃す仕掛けとか宝とかが多いです。
また、今解けるギミックなのか、後で新しい能力を使って解くギミックなのかが分かりづらく、無駄に頑張って時間を浪費してしまうというパターンも。
個人的にはエイムっていうのですかね、素早く照準を合わせる操作が苦手なので、それを利用したギミックが結構ストレスに感じました。
パパより強い息子
バトルでは主人公の父を操作し、息子は常にNPCとして一緒に戦ってくれるのですが、息子にはHPという概念が無く無敵なので逃げ回っていればそのうち勝ててしまいます。
パパにはノーコストの遠距離攻撃もあるので、息子を囮にして後ろの方からチクチク斧を投げていれば安全安心。
会話ではイキリ散らすパパがバトルでは何とも消極的。どうなのそれは。
もちろんそういうプレイをする事も出来るというだけで実際にはパパが直接殴った方が早いですが、強敵と初めて戦う時は息子に頑張ってもらうパターンが多かったです。
PS4の駆動音がヤバイ
前述の通りロードの暗転が一切ないゲームなのですが、それはつまり常に他のマップを読み込み続けているというわけで、物凄い勢いでPS4本体が駆動し続けています。
BGMが流れない(環境音のみ流れる)場面が多いので、余計に気になります。
もちろんロードが無いメリットの方が優っているとは思いますが、ちょっと笑ってしまうレベル。
所感
正直、手を出すまでは腰が重いゲームだと思います。
洋ゲー特有の雰囲気もあり、「不親切そうだし難しそうだしよく分からなそうなゲーム」という印象を持つ方は多いのではないでしょうか。
しかしシステム周りは想像以上に親切ですし、ストーリーは想像以上に分かりやすいゲームでした。
確かにバトル面ではやれる事が多いので操作に慣れるまでは思う通りに戦う事もままならないですが、難易度EASYが用意されていますし細かくオートセーブされているのでGAME OVERしてもすぐ復帰出来ます。
レベル的な概念もあるので、鍛えれば隠しボスのような強敵を除いてゴリ押しも可能です。
当然アクションゲーマー向きのハードなプレイも出来て、プレイすればするほど華麗に戦えるようになりバトルがどんどん楽しくなります。
息を呑むグラフィック、心揺さぶられるストーリー、魅力溢れる登場人物の数々、爽快感ほとばしるバトル。
世界的人気を誇るシリーズの新生作品が、今はなんと中古価格1,000円を切っています。
今まで縁の無かった方も騙されたと思ってプレイしてみてください。
1,000円の価値は私が保証します。
というかこんな凄まじい作品が定価でも7,000円とかなのですかね?7,000円だとしても採算取れるのでしょうか…
とてもじゃないですがソシャゲの10連ガチャ2回分ちょっとと同じ価値とは思えませんが、まぁそこは人それぞれですね。
初心者向けプレイガイドはこちらです。