百合に挟まる男は死ね(一回言ってみたかった)
先日スパロボVをクリアしたのですが、そのスパロボVに参戦していたのですよ、クロスアンジュという作品が。
クロスアンジュって名前すら知らなかったのですけどスパロボ内で大変お世話になりまして。すんごい強いの。
そんなこんなで興味を持って勢いで原作アニメを全話視聴したので、レビューというか感想文というか。
と言ってもネタバレを避けるとあまり書く事も無いのですが、「こんな作品もこの世にはあるよ」「たまゆらさんは面白いと思ったよ」というのが伝わって、原作見てくれちゃったりした方がいたりなんかしちゃったらこんなに嬉しい事はない的なア・バオア・クー的なそんな感じです。
30代家庭持ち男性の人生を3倍楽しくする提案。
いや30代でも家庭持ちでも男性でもなくていいのですけど。
クロスアンジュとは
正式名称は「クロスアンジュ 天使と竜の輪舞(ロンド)」
厨二炸裂しています。好き。
前作や派生作品は無く、これだけ観ておけばOKのやつです。
2014年にテレビ放映されていたアニメで全25話、制作はガンダムで有名なサンライズ。
女の子がいっぱい出てくるアニメです。
汚いプリキュアとか言われていて笑う。
あらすじ
公式のあらすじはこんな感じ。
高度に進化した情報技術「マナ」を手にした人類は、その魔法のごとき力で、戦争、飢餓、汚染など地球上のあらゆる問題を克服。ついに平和で何不自由ない理想郷を手に入れた。「ミスルギ皇国」の第一皇女・アンジュリーゼ。彼女もまた、何不自由なく、民から祝福を受け、冠を戴くはずだった。しかし、彼女は己が「ノーマ」であるという事実を突きつけられる。「ノーマ」─それはマナが使えないイレギュラー、反社会的な人ならざる「モノ」。全てを奪われた彼女は、僻地の離島に隔離される。そこで待ち受けていたのは、戦いしか知らないノーマの少女たちとの出会い。変形人型兵器「パラメイル」のライダーとして、次元を超えて侵攻してくる巨大攻性生物「ドラゴン」を狩る日々だった。名前を奪われ、兵士となった「アンジュ」が、戦いの果てに見るものとは。信じられるものは、何か。手にするものは、何か。一人の少女の不屈の物語がいま、始まる。
マナ(魔法)を使える人間が住み、謎のドラゴンが襲ってくる世界が舞台。
で、たまーにマナを使えない女の子が生まれてしまうのですが、彼女らはノーマと呼ばれ人間扱いされず、命懸けのドラゴン狩りをこなさなければ生きる事すら許されませんでした。
主人公であるアンジュリーゼ皇女も当然のようにマナが使えて当然のようにノーマを迫害する側の立場だった…のですが実はアンジュリーゼはマナを使えない事が発覚。
立場一転、天国から地獄、使い捨ての駒扱いを受けながら過酷なドラゴンとの戦いを生き抜き、そしてこの世界の成り立ちに迫るというお話です。
あらすじでここまで書いてあっていいのか…?とも思いますが、これ1話の内容だからいいのかしら。
クロスアンジュの見どころ
- 胸糞エピソードから逆転するカタルシス
- 登場機体がカッコイイ
- 登場人物が女の子ばかりで微エロも
- 声優が豪華
差別とは、自由とは、人間とは、生きるとは、という重いテーマを鮮烈に描き、とにかく全方位に向けて胸糞エピソードをばら撒きながらお話が進むのですが、そこから色んな意味で逆転するというカタルシスが醍醐味。
序盤の数話はほぼ全キャラに対してイライラする事請け合いです。
特に主人公がヘイトを買いまくるというのはなかなか珍しいかも。
だからこそ終盤の主人公の成長や人間関係の変化に感動するし悶えるのですね。
登場する機体はガンダムも手掛けるデザイナーさんらしくどれもカッコイイです。
しかも可変機。可変機は男の子の憧れ。
アニメーションについて私は技術的な事は詳しくないのですがカッコイイと思います。(小学生並の感想)
元アニメーターの妻が隣で観ていて「うわーめんどくさそー」と言っていたので頑張っているのではないでしょうか。
あとオープニングで妻が「なんでこの子は裸なの?あ、サンライズだからか」とか納得していてそれはそう。
ガンダムSEEDと同じ監督さんらしいですね。っぽいぽい。
ノーマは女の子だけ&ノーマとドラゴンの戦いを描くというストーリー上、登場人物は女の子ばかりです。
女の子同士の意地のぶつかり合いとかイジメとかケンカとか恋愛とかその辺も見どころ。
で、基本的に毎回おっぱいかお尻が出てきます。お風呂のシーンばっかりだなこのアニメ。
更にはセックス描写や対魔忍的拷問(!!)シーンもあり、イマドキのテレビアニメってすげーなぁと親御さん驚いてしまいました。
こんなのテレビでやってたの?マジで?
水着回が一番露出少ないまである。
登場人物紹介
登場人物が結構多いアニメなので、主人公と一緒に戦う同僚だけサラッと。
アンジュ (水樹奈々)
誰からも尊敬され慕われる皇女様、だったのですが前述の通りノーマだった事が発覚して地獄に突き落とされる事に。
いじけて不貞腐れて八つ当たりしてと、こいつ本当に大丈夫か…と心配になりますがさすがにそこは主人公、しっかり成長します。
死にたい… → 死にたくない… → お前が死ねぇぇぇぇ!!!の精神は現代の高ストレス社会でも見習うべき。
ラストのヒルダとの絡みが男前すぎる。
ちなみに陰の毛も金色らしいです。
サリア (喜多村英梨)
読書家で勉強熱心で気真面目な性格の副隊長。
何書いてもネタバレになるから書く事が無いわ。
貧乳コンプレックスらしいですけど十分大きいと思うの。
ヒルダ (田村ゆかり)
隊の中でも一二を争う実力者で、皮肉屋で自信家で傲慢で目的のためなら手段を選ばないお方。
たまゆらさんの一推しキャラです。かわいすぎる。
ヴィヴィアン (桑島法子)
自由奔放天真爛漫、幼い喋り方で誰とでも仲良くなる朗らか癒し枠少女だが戦闘面では絶対的なエース、というよくある(?)キャラクター。
搭乗機も装甲を犠牲にして機動性に特化したヴィヴィアン専用機を駆るという好待遇。
エルシャ (小清水亜美)
隊で唯一の常識人…と思いきや終盤でヤベーところも見せるお母さん的お姉さん的キャラ。
プロレス技が得意。
あらあらーうふふとか言っちゃうタイプ。というか多分作中で言ってる。
ロザリー (石原夏織)
小心者でおバカキャラで金魚のフンキャラで実力も無いと良いところがあまりありませんが、だからこそ等身大というか現実的というか。
濡れ場は一番多いかも?
クリス (小倉唯)
見た目通りの地味で陰気なネガティブ少女ですが、そのまま終わるはずもなく。実は出番が結構多いキャラだったりします。
あと地味に巨乳アピールが凄い。
動画
公式のプロモーション動画です。
BGMの「禁断のレジスタンス」がかっちょええのですよこれがまた。
所感
アニメって自分のペースで吸収しにくいので基本的には観ないのです。小説とか漫画の方が好き。
だったのですが、ついのめり込んで一気に観てしまいました。
大変面白かったですよ。
派手な戦闘シーンがある作品はアニメも良いものですね(戦闘シーンは使いまわしも多かったですけど)。
ちょっとアニメに対する考え方を改めようと思いました。
終始シビアで厳しい現実が描かれ続けるのですが、各人物の、特にアンジュの強烈で気持ちのいいキャラクターに救われています。
あと「そうはならんやろ」というシュールな笑いがところどころにあって良いアクセントになっていますね。
終盤、タスクとモモカが無傷で生きていたのが謎すぎますけど、それ以外は良かった。
最終的な感想としては「ヒルダがカッコかわいいんじゃあ」これに尽きる。
贅沢を言うともうちょっと日常回とか通常戦闘回が欲しかったかなぁ。
アンジュとサリアの絡みももっと見たかったです。
本編のシリアス展開ももちろん良かったですが、このメンバーでブラック寄りのコメディやったらウケそうなのにぃ。
プリティサリアンにもっと出番をあげてどうぞ。
カッコイイメカとカッコイイアニメーション、カッコイイ女の子たちのドロドロ人間関係と友情と愛、弱者が這い上がる王道ストーリー、この辺に興味があれば是非どうぞ。
世界観の設定はしっかりしていますがストーリー進行としては複雑すぎずシンプルなので、頭空っぽにして楽しめる系だと思います。疲れた現代人向きとも言えるかもしれませんね。
クロスアンジュの視聴方法
DVDとBlu-rayが発売されているのと、配信であればdアニメストアで全話視聴可能。
我が家は子供がドラゴンボールやケロロ軍曹を見るためにdアニメストア契約済みです。ドラゴンボールは義務教育。
しっかし改めてdアニメストアのラインナップ調べてみたらエグイですね。
ドラゴンボールから幽遊白書からスラムダンクにるろ剣にハンターにと、無いものは無いって感じ。
ガンダムだと初代、SEED、SEED DESTINY、00、ユニコーン、閃光のハサウェイ、鉄血、Gのレコンギスタ、水星の魔女あたりが視聴可能。あとダンバインもありました。
最新のアニメももちろん網羅されています。ニーアオートマタとBLEACH観てみようかなぁ。
月々550円(スマホアプリだと650円)で5,300作品以上が見放題だそうです。凄い世の中や…。
初回31日間は無料キャンペーンをやっている事もあるのでよろしければ。
ちなみにPS4を持っている人はPS4のDアニメストアアプリから再生する事でテレビでの視聴も可能です。
クロスアンジュは子供の前では観られないですが。