猫でも分かる、ITというおしごと

たまゆら

カチャカチャカチャカチャ、ッターン!

私、現在はIT業界でお仕事をしています。

いわゆる「パソコンの先生」ってやつですね。

元々PCが好きで、高校生の時にはバイトして貯めたお金を握りしめて秋葉原でパーツをかき集めてPCの自作なんて事もしていました。

Pen4がどうとかメモリが1GBでどうとか、そんな時代のお話です。

なんとなくカッコイイじゃないですか、カチャカチャカチャカチャ、ッターン!って。

そんなノリで、新卒でIT企業に入社。

そこからまぁ紆余曲折があったのですが、IT業界で10年くらい仕事をしています。

ブログ仲間であり、ラーメンなりたけ仲間でもある “ひろさん” から、「プログラマーってどうなん?」と聞かれたので、今宵はそんな話をしてみたいと思います。

ご興味あればお付き合いいただけますと幸いでございます。

ひろさんの素敵なブログはこちらです。

目次

ITって何してんの?

IT業界。

システムエンジニア(SE)とも言いますね。

細かい事を言えばいくらでも細分化出来るのですが、ここでは合コンやキャバクラで「仕事何してるのー?」と聞かれた時に「IT関係だよー」と答えるレベルのお話をしたいと思います。

合コンに参加した事も無ければキャバクラに行った事もありませんが。

……

そもそもITとは、Information Technology、情報技術の略です。

なんだそのフワッとした単語は。

要するに、コンピュータを使って目に見えないものを作る事に関わる仕事全部です。

一般的にはプログラミングするプログラマーをイメージされるかと思いますが、それ以外にもサーバ構築だとか運用・保守だとか、設計だとか、そういう人たちがいます。

例えば銀行ATMのシステムがちゃんと動いてるかなーって見張る、新しくスーパー作ったからレジでピッてやるやつ導入する、顧客のコンピュータのソフトウェアを最新バージョンにアップデートする、バックアップを取得する、ネットワークの設定をする、これらも立派なITの仕事ですね。

ソフトウェア開発方面で言うと、顧客の「コンピュータでこんな事出来るアプリが欲しいんだけど」という要求に対して「それならこれこれこういう機能を持った感じのアプリではどうでしょうか」と提案して具体的な実現方法を考えるのがSE。

SEが考えたものを実際にキーボードカタカタやって作り出すのがプログラマーという感じです。

小さい会社だとSEとプログラマーを兼任する事もあります。

つまり、IT企業勤めだからと言って皆が皆プログラミングが出来るわけではないですし、プログラミングが出来る必要も無いのです。

そりゃあ出来るに越したことはないですが。

IT企業には2種類ある

  1. 自社で開発やその他業務をする企業
  2. IT企業に人を貸し出す企業

IT企業にはこの2種類があります。

1の企業は2の企業から大体一月で70万円~で人を買います。

買われた人は1の企業に常駐して作業をします。

一人に対して一月70万円も払うなら給料30万円払って正社員雇った方が良いのでは?と思うかもしれませんが、教育費や福利厚生費もかかりますし、何よりプロジェクトが終わって不要になったら契約終了出来るので、総合的に見るとこれだけのお金を払っても人を買った方がお得なのです。

スキルのある人、実績のある人は100万円、150万円という価格でも売れます。

高く売れれば売れるほど本社での評価も上がり、それが査定に影響するわけです。

ちなみに当たり前ですが自分が100万円で売れるからと言って給料が100万円になるわけではありません。

月100万円で売れる人でも給料は月30万円とかもザラです。

そこは仕方ないですね。

IT業界で働きたいんだけどどうしたらいいの

未経験でも問題無い会社も多いです。

私の会社は自社開発も人身売買もやる何でも屋ですが、文系の人、プログラミングなんて全く知らない人、Excelすら触った事無い人、こんな新人が沢山いました。

IT業界で働きたいのなら、必要なものは「働きたいという気持ちだけ」です。

あとはキャリアですね。

どこも即戦力を喉から手が出るほど欲しがっており、給料も高くなります。

教育費もかけずに、入社して来た人間をそのまま他の企業に売るだけで利益が出るのですからね。

貴方は今の時点では即戦力ではないかもしれません。

しかしどこかの企業に入社して業務をこなした3年後は、別の企業にとって即戦力です。

転職すれば中途採用で好待遇を受けられます。

IT業界に転職がめちゃくちゃ多いのはこういう理由です。

…どうでもいいですけど、好待遇?高待遇?厚待遇?

ニホンゴムツカシイネ

IT業界で働く事に向いている人

誰でも出来ると言えど、向き不向きはあります。

下記は特に長けていれば長けているほど良いです。

1. 調べる能力・情報整理能力

プロだからと言って全ての技術を頭に入れておく必要はありません。大事なのは必要な情報を必要な時に取り出す能力。それは検索する能力であったり、過去に得た知識を取り出しやすいように自分で整理しておく能力です。

2. コミュニケーション能力

IT = コミュ障オタクみたいなイメージがあるかもしれませんがそれでは仕事になりません。いやまぁ実際そういう人もいますけど。孤高のプログラマーでもチームで分担してプログラミングしたり仕様の確認をしたり、他の人と円滑なコミュニケーションは必須です。プログラマー以外なら言わずもがな。

3. 向上心

日々新たな技術が生まれる業界です。積極的に新しい技術を取り入れられる人は本当に重宝されます。皆普段の自分の業務で手一杯ですから、そこから一歩前に出られる人は評価がグングン伸びます。

4. 最後は根性

納期という目的を果たすためには如何なる手段も問いません。方法や過程ではなく結果が全てです。利用するものは何でも利用してやり遂げるのだという根性はあった方が向いています。

IT業界の給料

転職サイトDODAから引用です。

IT企業勤め36万人の平均年収が446万円だそうです。

IT企業以外も含めた全ビジネスパーソンの平均年収が408万円らしいので、少し高いですね。

ただし、この業界は平均だけ取っても何の参考にもならないと思います。

やる気とスキルに物凄い影響を受けるためです。

自身が努力をしてスキルとキャリアを身に着け、それを武器に転職していけば給料は跳ね上がります。

個人的な来歴

IT関連の専門学校を卒業後、新卒で自社開発も人身売買もする会社に入社。

そこで開発業務を担当しました。

年収は300万円台。

3年ほど勤めた後、気まぐれでITとは全く関係の無い職種に転職。

5年ほど経ってから、つまり30歳くらいでですね、元のIT企業に復帰。

復帰時の年収は新卒時と同じく300万円台。

ITキャリアを積んだわけではないので仕方ないです。

復帰後は人身売買で大手企業に常駐する事に。

この会社では1億円くらいする装置を売っており、その装置を買ってくれた人のサポート業務を担当していました。

常駐する事5年ほどで、その大手企業関連の人からヘッドハンティング的なやつで更に転職。

残業ほぼゼロで年収は600万円台になりました。

恐らく平均よりも貰っている方でしょう。

我ながら運が良かったと思います。

皆が皆こういう道を歩めるとは言いきれません。

しかし努力が報われやすい業界だという事は断言出来ます。

すみません、オチは無いのですが何かの参考にはなったでしょうか。

人生一度切り。

読んでいただいた方の心のどこかに何かが引っかかれば幸いです。

ちなみに良い事ばかりではなく、現場によっては地獄のような残業量になるところもありますのでお気を付けを…

まぁでも普通の会社なら残業すれば残業代は出ますのでその分稼げますけどね。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

目次