
認めよう、君の力を。今この瞬間から、君は甲殻王だ
誰もが心に秘める “甲殻類になりたい欲”、”フジツボとして生きたい欲”、”シャコになって爪で全てを切り刻みたい欲”、これらを満たしてくれるゲーム、それが今回プレイした「NEO AQUARIUM 甲殻王」です。
ちょうどイセエビになりたいと思っていたところなので助かる。
なんかこの前は鹿になったような気もしますが。

NEO AQUARIUM 甲殻王とは
2011年に同人ゲーとしてWindows PC版が発売。Windows2000やXPでプレイ可能です。
そして2015年にはSteamでも配信が開始されたので、最新のPCでも遊べるように。
今回はもちろんSteam版を購入し、定価808円→セールで179円でした。
ゲームシステム
射撃、格闘、必殺技等を駆使して戦う、3Dの三人称視点対戦ゲームです。
要するにアーマードコアです。これが今度の実験体かね?

アーマードコアと異なるのは自動ロックオンという点。
加えて甲殻類ならではの特徴がゲームシステムに落とし込まれています。
- 前脚(ハサミやツメ)と後脚にそれぞれ部位ダメージがあり、破壊されると性能ダウン
- 前脚と後脚は自ら切り離す事が可能で、切り離すとビットとして補助してくれる
- 脱皮する事で欠損部位が修復され、パワーアップもする
- フィールドに存在する小型生物を支配して火力に加える事が可能
ゲームモードはスト2と同じくCPU戦を勝ち進むストーリーモードがメインで、オンライン対戦とかも出来るっぽいです。人いないと思いますけど。
また、アクアリウムモードでは海草や小型生物を自由に配置する事も可能。これは対戦時のフィールドをカスタマイズするという意味もあります。
ストーリー
近未来…
亜空間転送技術と生物神秘学の急速な発達は、全く新たな次元連結水槽『NEO AQUARIUM』を生み出した。
それは、一定体積の海中空間を切り取り、お茶の間に物質転送・空中固定する画期的な装置だ。手軽に海の中を鑑賞できるこの装置は、瞬く間にアクアリウムブームに火を付けた。
今や、地球上のあらゆる海中環境が「ネオ・アクアリウム」となったのだ。しかし、空間転移に伴う環境の激変と亜空間断層は、海に住む生物たちにとって、地球創世以来の激しい刺激であった。
そして、亜空間デバイスに対する適応は、生物の秘められた戦闘能力を引き出した…その力は従来の生物の常識を遥かに凌駕していた。今や海洋生物はレーザーや荷電粒子を自在に操り、特殊なバクテリアを利用し、生体爆薬を生成、激しい争いを始めるに至った。
特に甲殻類は最も早く戦いに覚醒し、その強固な矛と鎧で、アクアリウムに武を布いた。一方、娯楽に貪欲な人々は、複数のアクアリウムを強制連結させることで、生物同士を戦わせる競技を発想した。
どの生体が勝ち残るかを賭けるのだ。
これが、アクアリウムバトルの始まりであった。
人類の科学技術に対する飽くなき探求心、そしてそれすらも娯楽として利用してしまう強欲さを描いた作品と言えます。
太古、甲殻種は地球を支配していたという。ならば甲殻王とは彼らの悲願であり、人類の彼岸。
カニは言っている。ここで死ぬ定めだと。
使用可能キャラ紹介
イセエビ

クセの無い攻撃性能と高機動力を併せ持つ扱いやすい主人公キャラ。
ブースト噴かして浮上する時に脚がバタバタしてかわいい。
- LV1スキル … ビームスパイク
- LV2スキル … インターナル・フォース・スパーク
- LV3スキル … マルチアイレーザー
広範囲を薙ぎ払う中距離近接攻撃を行うビームスパイクが手軽かつ強力。
ズワイガニ

ハサミが胴体の前に大きく張り出しているため耐久力に優れる。
射撃・格闘共に弱くはなく、足ファンネルの性能も上々。さすズワイガニ。
- LV1スキル … ビームシザーズ
- LV2スキル … レッグ・ディレクション・レーザー
- LV3スキル … ツヴァイクラスター
レッグ・ディレクション・レーザーは広範囲にビームを撒き散らし、更に技後にビットが増えるため強い。気がする。
アサヒガニ

自機の周囲に判定の出る格闘が便利、かもしれない。
ただし足が速いとは言えないので接近するのに苦労する。
- LV1スキル … サン オン ザ ホライズン
- LV2スキル … にょっきりアイ
- LV3スキル … ライジング・アサヒ
スキルは強いて言えば地中に潜って一方的に攻撃可能なサン オン ザ ホライズンが便利か。
イシダタミヤドカリ

移動速度が遅いが通常射撃が強そう。(強そうに見えるだけで実際に強いかどうかは不明)
- LV1スキル … パーフェクトディフェンス
- LV2スキル … ベルヌーイオーガニズム
- LV3スキル … やどかりタイフーン
ベルヌーイオーガニズムが比較的広範囲攻撃で当てやすく、更に攻撃後に味方小型生物をいくつか配置してくれる。
フジツボ

ジャンプで繁殖しながら移動するというTPSにあるまじき超特殊な移動方法を行う固着生物。ふじつぼって甲殻類なのね。
繁殖しまくってからの通常射撃は強力の一言で、機動力の貧弱さを補って余りある。
- LV1スキル … ロングビーム曼脚
- LV2スキル … フジサンレーザー
- LV3スキル … フジツボヴォルケイノ
前方に幼生を配置して本体は後ろに下がり、引き付けてロングビーム曼脚で迎撃するのが効果的か。
ここが凄いぞ 甲殻王
- 頭のおかしい(誉め言葉)世界観と必殺技
- 耳に残るステキBGM
ここが残念 甲殻王
- 難易度がかなり高い
- 対戦ゲームとしての爽快感が無い
- カメラワークが死んでいる (自動ロックオンだからいいけど)
難易度がかなり高い
難易度は3段階。
なんとかイージーで全キャラクリアは出来ましたが、5時間やってもノーマルはクリア出来ず。
ボスのタラバガニがトラウマになりそう。た~ら~ば~が~に~
私がアクションゲーム苦手なのを差し置いてもちょっと難易度が高すぎると思います。というか上手くなるまでの道筋が見えない。
対戦ゲームとしての爽快感が無い
スピード感が無いです。と言ってもスピード感が無いのが本作の持ち味かもしれませんが。
ヒットエフェクトやSEも非常に地味。
スキル自体はド派手で見栄えがしますが、当たっているかどうか分かりづらく「よっしゃ当てたったぜ!」感が薄いです。
また駆け引きの要素も少なく、自動ロックオンなので基本的に逃げながら撃ち続けるだけというゲームになっているのも残念。
動画
オープニングから適当なところまで。初プレイなのでド下手くそです。
フジツボ戦のBGMが好き。Oh! FUJI-TSUBO!!(デスボイス)
甲殻王の簡易攻略
基本操作
- X … 射撃 / 長押しでホーミング弾
- Y … 格闘 / 長押しでスキル
- B … 掴む / 長押しで脱皮
- A … 浮上
- R+X … 後脚を分離して自動攻撃
- R+Y … 前脚を分離して自動攻撃
- R長押し … フィールドの小型生物を支配下に置く
POWゲージについて
POWゲージが伸びるほど攻撃力が高くなり、更に高LVスキルが使用可能になります。
POWゲージは自動回復しますが、初期状態ではMAX値がLV2スキル分までです。なのでどんなに溜めてもLV2スキルまでしか使用出来ません。
部位破壊やフィールドの小型生物を倒した時に発生するバクテリア(赤と白の小さいやつ)を取ると仮のMAX値が増加し、その状態で脱皮を行うと実際にMAX値が伸びます。
掴むについて
敵に接近して使う(敵に十字マークが出る)とダメージを与えられ、小型生物を掴むと盾として利用できます。
画面左上のCARRYゲージ分しか掴めないので注意。
小型生物の支配について
フィールド上に存在している小型生物は、赤い菱形が敵勢力、青い菱形が味方勢力を示しています。
赤い菱形に近付いてRボタン長押しをすると味方にする事が出来て、自動で敵を攻撃してくれるようになります。
部位分離について
画面左下の自機絵を見ると分離攻撃が発動したかどうか簡単に確認可能です。
ほとんどのキャラで後脚を分離するとホーミング弾を一緒に撃ってくれるようになります。
しかもかなり長い間存在しているので、適当に切り離して置いていきましょう。
基本戦略
- パワーダウンする直前まで適当に部位分離
- 逃げながらホーミング弾
- 小型生物を味方に付ける
- ある程度戦ったら脱皮してパワーアップ
- また部位分離
総評
レーザーやミサイルを発射する甲殻類が主人公のゲームという発想は素晴らしいの一言で、買って遊んで後悔はしていません。
が、3D TPSのアクションゲームとして面白いかと言ったら一発ネタの域を出ていないクオリティと言わざるを得ません。
アセンブルもミッションも無い、決められた機体(しかも自機も敵機も四脚オンリー)でアリーナモードだけを遊ぶ初代アーマードコアと言ったところ。
一番獲得率の高い実績(トロフィー)が、「イセエビでストーリーモードをクリアする」というもので、なんと獲得率が5.2パーセントです。ほとんどの人が難易度イージーでも1周すらクリアしていない事になります。とんでもない出オチゲー。
やり込めばそれぞれのキャラの特徴を掴んで高度な駆け引きが出来たりするのかもしれませんが、そこまでしゃぶり尽くす事は出来ませんでした。
総評は「フジツボを操作できる世界で唯一のゲーム。甲殻類が好きなら暇潰しにどうぞ」です。
Steamの遊び方についてはこちらを。
