ひと狩りいこうぜ
ゴッドイーターというゲーム、名前だけは聞いた事あるようなないようなという感じだったのですが、ゴッドイーターリザレクション(GOD EATER RESURRECTION : 以下GER)がPSのセールで1,628円とお安くなっていたので衝動買い。
どんなゲームなのかすら知りませんがゴッドがイーターでリザレクションですからね、そらもう心の厨二がくすぐられます。
ゴッドとかドラゴンとかファイナルとかソードとかタイトルに入っていたらつい詳細を見てしまいます。ファイナルソード…うっ頭が…
去年たまたまプレイして随分楽しませてもらったCODE VEINと同じスタッフが作っているゲームだそうです。確かに雰囲気が似ておるわ。
というわけでこの2週間ちょい、ずっとプレイしてようやくトロコンまでこぎつけたのでレビューです。
メインストーリーのエンディングを迎えるまでで128時間、そこから残りのミッションクリア&トロコンまで総計180時間オーバーですよ。1,600円で180時間もガッツリ遊んでしまった。
もちろん初見の手探りプレイ&放置時間も含まれていますが、それにしたってこんなにボリュームあるゲームいつ振りだろう…
ざっと自分の過去レビュー記事を見返してみましたけど、もしかしたらPS4でいうとミンサガの次にプレイ時間多いかも。
ハード問わずだったらFFTとギレンの野望がぶっちぎりでプレイ時間長いでしょうけど。
デスストランディングも長かったですがさすがに180時間はやっていないと思います。
ゴッドイーター(GE)シリーズとは
メーカーはバンダイナムコ。
PSPでGE1とGE2、そしてPS4/Switch/SteamでGE3が発売されています。
PSPのモンハンが大流行りしていた時代に作られたシリーズで、システムも心配になるくらいモンハンソックリです。
初代GE1の売り上げは60万本ちょいでPSP歴代売り上げ11位、そして何よりもPSPで発売された新規タイトルとしての売り上げは堂々の1位。(当然売り上げ上位はモンハンシリーズが独占)
はぇー、そんなに売れているのに名前知りませんでしたねぇ…
アニメ化もされているそうですよ。確かにアニメ映えしそう。
後に初代GE1はGEバーストとして、GE2はGE2レイジバーストとしてそれぞれバージョンアップ版が発売されています。
そんな初代GE1のバージョンアップ版のGEバーストの更にリメイクが本作GERです。
まさに私のようなシリーズ未経験者が手を出すのにうってつけというわけですね。
ゲームシステム
ストーリーがしっかり展開されるファンタジー色強めなモンハン、ダメージが数値として表示されてジャンプアクションがあるモンハン。
モンハンをやった事が無いという人向けに説明すると、まぁ普通の3人称視点カメラの3Dアクションゲームです。
左スティックでキャラを動かして右スティックでカメラを動かして、剣で斬ったり銃で撃ったり盾でガードしたりステップで回避したりという親の顔より見たゲームシステム。
今流行りのオープンワールドではなくミッション形式でお話が進んでいき、ミッションには討伐対象モンスターが出現。
討伐したモンスターから素材を剝ぎ取って装備を強化していきます。
モンハンとの違い
最近のモンハンは分かりませんが、MHP3までやり込んだ記憶を引っ張り出してみました。
- 近接武器/遠距離武器/装甲をそれぞれ好きに装備可能
- 特殊攻撃で自身が一定時間パワーアップ
- 近接武器と遠距離武器を戦闘中にいつでも切替可能
- 遠距離攻撃をするために専用のゲージを消費
- ジャンプ可能
- ダメージが数値で表示される
- NPCを最大3人まで同行可能
- 常に千里眼状態
- 乱戦が多い
- 乱戦が多い代わりに装備やオプションで耐性を盛れば被ダメージを大きく軽減可能
- 切れ味、弾かれ、調合、肉焼き、納刀&抜刀、咆哮、振動、最大スタミナ減少は無い
- エリアチェンジが無く一繋ぎのマップ
逆に言うとこれら以外は大体モンハンです。
部位破壊やら各パーツの肉質やら属性やら亜種やら希少種やら。
落とし穴はないですが痺れ罠はありますし閃光玉もあります。
特徴的なのが装備(近/遠/盾)を自由に組み合わせられるところ。
近接武器はショート(短剣)/ロング(長剣)/バスター(大剣)/ハンマー/スピア/サイズ(鎌)の6カテゴリから、遠距離武器はスナイパーアサルト/ブラスト/ショットガンの4カテゴリから、装甲はバックラー/シールド/タワーシールドの3カテゴリから、それぞれ好きなものを選択して装備可能です。
モンハンだと剣=バックラーとか槍=タワーシールドとか決まっていましたし弓は弓しか装備出来なかったので、この辺はとても良い。
近くなら剣、離れたら銃、避けきれない時は盾でガードという戦い方が可能なわけです。うーんスタイリッシュ。
もちろん武器種によって様々な専用アクションも用意されております。
そしてもう一要素、ゴッドイーターをゴッドイーターたらしめる捕喰アクション。
敵にガブッと噛みつく事により一定時間自身がパワーアップします。
捕喰アクションは、溜め捕喰/その場で素早く捕喰/コンボ中に捕喰/ステップ中に捕喰/空中で捕喰の5種類存在しており、5種類それぞれに捕喰に成功した時にどのようなパワーアップをさせるか事前に決める事が出来ます。
プレイスタイルやミッション内容によってこれらの組み合わせに頭を捻るのもこのゲームの醍醐味ですね。
キャラメイク出来るゲームは良いゲーム。
GERのストーリー
人類は突如出現した「アラガミ」により滅亡の淵に立たされた。 生き残った人類は巨大な城壁の内側に生活圏を確保することで、辛うじてその命脈を保っていた。
大体合ってる。
で、アラガミは通常兵器が通用しないのですが、唯一の対抗手段として立体機動装置「神機」と呼ばれる兵器が開発されました。
神機を使いこなせる人間は限られており、神機使いは「ゴッドイーター」と呼ばれます。
アラガミを倒せる存在だからゴッドイーター。なるほど。
主人公は新入りのゴッドイーターとして同僚ゴッドイーターたちと笑いあり涙ありの冒険を繰り広げます。
クリア後に調べて知ったのですが、原作GE1に後日談を追加したのがGEバーストで、GEバーストに更に後日談を追加したのがGERだそうで。
だからエンディング(スタッフロール)を3回流す必要があったんですね。
登場人物紹介
主人公
新入りのゴッドイーター。
性別から顔から髪型から服装から声から全てキャラメイク可能で、選択肢でしか喋らない系主人公。
と思ったらいきなりエンディングで喋ります。ビックリするから。CODE VEINでもそうだったなぁ。
鎌が気に入ったので途中からFF零式のサイスっぽい髪色と服装にしてみました。
何故ゴッドイーターになったのか、何故ゴッドイーターになれたのか、何のためにゴッドイーターになったのか、出自も動機も全く不明な主人公。
と言ってもこの辺の事情は他のキャラも大概語られませんが。
リンドウ
主人公の上司にあたるゴッドイーター。
多分声優さんが私の大好きなFF12バルフレアの人。
飄々とした性格でお酒が好き。私も好き。
サクヤ
主人公の先輩ゴッドイーター。
横乳(外)の人。
何ですかその服、なんか弱みでも握られてるの?
ソーマ
主人公の先輩ゴッドイーターその2。
安心安全のツンデレ。
コウタ
主人公の同期ゴッドイーター。
軽薄おバカキャラかと思いきやアツい面も持っていたり要所で意外な活躍を見せたり、典型的な成長◎の3枚目キャラ。
アリサ
主人公の後輩ゴッドイーター。
下乳の人。
「新型」として鳴り物入りで配属されるも、やらかして自己嫌悪に陥り反省して成長するというベタ過ぎるキャラ。かわいい。
ツバキ
見た目そのままのサディスティックリアリストでもたまにかわいいところ見せる系の教練担当。
横乳(内)の人。
口元のホクロが古典芸能すぎる。
ヨハン支部長
主人公が配属された極東支部の一番偉い人。
多分声優さんが私の大好きなFF12バッシュの人。
毎朝この服に着替えるのはめんどくさそうで嫌。
サカキ博士
典型的な技術オタクの変態。
どう見ても裏切りそうな目をしているし斬魄刀が13km伸びそう。
その他の皆さん
ストーリーは主に上記キャラたちで進んでいきますが他にもゴッドイーターの仲間たちはいて、彼ら彼女らにも任意でミッションに同行してもらう事が可能です。
コミュ障ハスキーボイスリッカ好き。
アラガミの皆さん
お腹よわよわバサル…じゃなくてテスカトリポカさん好き。
ここが凄いぞ GER
- 敵が硬すぎず強すぎずサクサク遊べる
- 素材集めがしんどすぎない
- 味方NPCが結構頼りになる
- ストーリーを強力に補完する充実のデータベース
- オフラインで全要素を楽しみきれる
ゲームバランスとしては全体的にマイルドです。
激レア素材もありませんし、好きな素材と交換可能なチケットという救済措置もあります。
戦闘面ではしっかり敵の属性に合わせて装備を用意すればゴリ押しでもなんとかなります。CODE VEINもそうでしたね。アクションなのですがRPG的な要素もあるという。
アクションゲーム苦手おじさんですがメインストーリークリアまでで倒されたのは初見ピター戦と初見ラスボス戦くらいで、ミッション失敗は一度も無し。
クリア後のチャレンジミッションではさすがにクリア条件が(制限時間的に)厳しいものもあるのでミッション失敗が何度かありましたが。
もちろんアクションゲームは難しければ難しいほど良いという意見もあるかと思います。しかしちゃんと準備をすれば楽になるというゲーム性は個人的には好みです。
またその作り込まれた世界観からややこしい専門用語がバシバシ出てきますが、主人公は新入りという事で都度説明が入ります。FF10方式。
加えてデータベースでいつでも補足情報を得る事も可能です。FF13方式。フェンリルのアラガミがエイジスでパージ。
オフラインぼっちプレイでもトロコン含めて遊び尽くせるのも高評価。
MHP2Gをソロオンリーで1,000時間オーバー遊び倒したたまゆらさんもこれにはニッコリ。
味方の大剣で吹っ飛ばされたり皆で閃光連発したりしたい人生だった。
ここが残念 GER
- 待機と集合以外の指示機能してるんか?
- 同じようなミッションが多い
- ステージの数が少ない
- クリア後に追加ミッションが大量にあるのは良いけど装備は変わり映えしない
- 装備に色々スキル付けられるのはいいけど装備の個性を奪ってない?
- グラフィックはPS4レベルとは言えずしょぼい
集中攻撃とか分断とか攻撃重視とか防御重視とか同行NPCに色々指示は出せるのですが、ほとんど機能していないように思えます。
「その場で待ってろ」と「こっち来い」だけは言う事を聞いてくれるのでそれだけで事足りると言えば事足りますが。
複数討伐対象の乱戦が多いゲームなのでちゃんと分断して欲しいのですけど、「待機」を指示しないと敵を引き連れながらこっちに来てしまいます。困ったちゃん。
ミッション数自体はかなり多くてストーリーだけでも124種類、サブミッションも含めると400前後という大ボリュームですが、ステージの種類も敵の種類もそこまで多くないので似たようなミッションばかりに感じてしまいます。
何回セクメト出てくんねん。接触禁忌種とは。
そんでもってクリア後に大量にミッションが追加されるのですが装備の進化自体はクリア時点でほぼほぼ最終段階に達しており、素材を集める意義がだいぶ薄れてきます。
で、敵もステージも使いまわし。水増し感エグイ。
まぁ追加ミッション周りは残念点というより賛否両論点ですかね。いくら水増し感が強くても無いよりはあった方がいいとは思いますし、やらなくても何も問題ないですし。私はやりますけど。
動画
オープニングから適当なところまでです。
こちらは原作GE1のエンディングまで。
もちろんネタバレどころの話ではないので自己責任でどうぞ。
初見だからってビビりすぎやろ。
こちらはGERで追加されたストーリーのエンディングです。
スーパープレイとかではない、アクション苦手おじさんの普通プレイです。
てかなんでこの人捕喰してないの?
総評
モンハンがリアルな狩猟生活を体験するゲームなら、本作は作り込まれたファンタジーストーリーを追いつつついでにハンティング要素があるゲームという印象。
いや最近のモンハンがリアルな狩猟生活を体験するゲームかどうかは知りませんけど、少なくともP2くらいまでのイメージではそんな感じ。
それにしてもちゃんとストーリーが展開されてちゃんとストーリーに終わりがあるゲームって素晴らしいなと改めて思いました。別に他のゲームがどうのってわけではありませんが。
本当にこういう王道ファンタジーは心が安らぎますね。もう魂に染みついているのでしょう。定期的に摂取したくなる。
不満点が全くないわけではないですけど、手を出して良かったし長時間遊んでも後悔無いと思えるゲームでした。
何が良かったって、ダメージが表示されるのが強くなってる感があって思った以上に良かった。
世の中には色んなゲームがあるなぁ。
続編のGE2もGE3も購入済みです。
楽しみ楽しみ。
モンハン好きだけどゴッドイーターは触った事ないや、という人は試しにどっすかね。安いですし。
続編のGE2レイジバーストのレビュー記事はこちらです。
同じスタッフが開発している最新作、CODE VEINのレビュー記事はこちらです。
ゴッドイーターリザレクションのトロフィーコンプリートガイドはこちらです。
ゴッドイーターリザレクションの初心者向け攻略記事はこちらです。
難関ミッション攻略記事はこちらです。
各アラガミの結合崩壊可能部位まとめはこちらです。