戦国ハクスラアクション死にゲー「仁王」をトロコンしてレビュー

たまゆら

【令和最新版】ブシドーブレード

久し振りにブログを書きます。

この期間何をしていたかって、ずーーーーーっとPS4の「仁王」をやっていました。今更。

中古で無印版が400円だったのですが、ドハマりして結局DLC含むコンプリートエディションも購入。誰か無印版のディスク要ります?

トロコン、全ミッションクリア、図鑑全埋め、クリア後追加ダンジョン最深部(999階)到達、やれる事は全てやって総プレイ時間は600時間を越えました。

プレイ時間 601時間3分

私、徳川家康さんが何をした人なのかも知らないほど歴史に疎いのですが、このゲームで戦国時代にだいぶ詳しくなりました。

豊臣秀頼さんは剣からビームを出せるし、真田幸村さんは空を飛べる。

また一つ賢くなってしまいました。

ゲームって素晴らしいです。

目次

仁王とは

2017年にPS4/PS5/PC(Steam)にてコーエーテクモから発売。三国志とか信長の野望とかアンジェリークとか作っているところですね。

本作は全世界で300万本以上の売り上げを記録。

ジャンルは「ダーク戦国アクションRPG」と銘打っております。

あまり詳しくないのですが、いわゆる「死にゲー」に分類されるそうです。主人公がスペランカー並に虚弱体質で何度も何度も死にながら敵の特徴や配置を覚えてジリジリ攻略していく感じ。

ガチャガチャと攻撃一辺倒のゴリ押しをしたら最序盤のザコ敵にも殺される系ゲーム。

死にゲーってCODE VEINしかやった事ないのですが、確かに似ておるわ。

ちなみに私の場合は死亡(落命)回数1,549回ですって。もっと死んでるかと思った。

で、ここにハクスラ要素がガッツリと加わってきます。ハックアンドスラッシュ。トレハンとも言いますか。

武器や防具にランダムで特殊効果が付与されており、より良い装備を求めて周回するというやつ。

これがまぁ楽しい。性に合っている。

ゲームシステム

クリアするとストーリーが進むメインミッションと、任意で挑戦出来るサブミッションがあり、ミッションはステージを進んでゴールにいるボスを倒すとクリアという形式。要するにマリオワールドと一緒って事です。

アクションは弱攻撃、強攻撃、ダッシュ、ステップ、ガードと基本的なものに加えて、上中下の3種類の構えに応じて出せる攻撃が変わるというのが面白ポイント。令和最新版ブシドーブレードだ。

そして敵を倒してレベルを上げてステータスを伸ばす、スキルを習得する、強い装備を拾う、これらで自己を強化していきます。普通だな。

というわけでシステムとしては何ら複雑なものはなく、取っつきやすいゲームだとは思います。とにかく敵の火力がエグくてすぐ死ぬという点を除けば。やっぱりブシドーブレードじゃないか。

ストーリー

戦国時代の史実をメインに、妖怪や魔法の石といったファンタジー的なアレンジを加えた感じ。

主に石田三成の挙兵~関ヶ原の戦いが描かれます。

DLCを購入すると更に大阪冬の陣~大阪夏の陣までストーリーが展開。

誰もが知る徳川家康の英雄譚。しかしその歴史の裏では暗躍するあやかしとの戦いがあったのです。

さあ、私と共に “真実” を探求する旅へと出かけよう。

登場人物紹介

ウィリアム (三浦按針)

死者の思念を読み取るヴァルキリー的な能力を持つイングランド人で主人公。

実在の人物らしいです。ビックリ。

大事な友達が攫われたため犯人を追って日本にやってきたら戦乱に巻き込まれてしまうというストーリーです。

服部半蔵

日本にやってきたウィリアムが最初に出会う仲間でありメインヒロイン。

ウィリアムの事が好きすぎるしウィリアムも半蔵の事が好きすぎる。相思相愛。

窮地を助け出され感極まってこの表情よ

ケリー

ウィリアムの友人を攫った諸悪の根源。

こっちも実在の人物ですって。だいぶキャラは変わっているようですが。

お勝

ヒロインになり損なった残念くノ一。ヒロインかくあるべしを半蔵から習いましょう。

その他の武将の皆さん

他にもいっぱい出てきますが私でも聞いた事あるような超有名どころだけ。

徳川家康さん
織田信長さん
石田三成さん
伊達政宗さん (DLC)
真田幸村さん (DLC)

あとは新免武蔵とか佐々木小次郎とか宝蔵院胤栄とか柳生石舟斎とか司箭院興仙(宍戸梅軒のモデル)も出てきます。

バガボンド完結はよ。(久し振りに全巻読み直した)

ここが凄いぞ 仁王

  • 気合入りすぎな解説
  • ステージも実在の場所を再現
  • アクションが気持ち良い
  • 様々なプレイスタイルが選択可能
  • 装備厳選トレハンの楽しみ
  • 美麗なグラフィック
  • 死亡時のリトライロードがちょっぱや
  • 武将たちの生き様がカッコイイ

気合入りすぎな解説

人物、装備、道具、妖怪、それぞれにしっかりと解説(辞典機能)が付いていて、これを読んでいるだけでもう最高に楽しいです。

装備なんて1,000種類くらいあるのではないですかね。一日中読んでしまう。

どの敵に何回殺されたのか見られるのも面白い。

VS石田三成がダントツのキルレートでした。負け越しているのこいつだけ。無間獄31階で5時間も負け続けた。

ステージも実在の場所を再現

本能寺や厳島神社といった有名どころがそのまま再現されていて探検できます。観光気分が味わえてお得。

アクションが気持ち良い

アクションゲームとして一番大切な部分が丁寧に作り込まれています。

ザクッと斬った感触が心地良いし、敵の攻撃を華麗に捌くのも気持ちが良い。

攻撃面では上中下のどの構えで攻めるべきか、防御面ではガードすべきか回避すべきかという選択を迫られます。

敵によって状況によってこれらを使い分けていく事で戦闘を有利に運ぶ事が出来て、プレイヤーが経験を積むことで確実に上達していきます。

どんどん上手くなる自分に酔いしれる。しんどかった相手があっさり倒せるようになる快感。烏天狗とか鵺とか烏天狗とか烏天狗とか。

様々なプレイスタイルが選択可能

RPG的な要素も高評価です。

武器は刀・二刀・槍・斧・鎖鎌・大太刀(DLC)・旋棍(DLC)の7種類。各武器モーションや操作方法はモンハンほどクセが強すぎず、他武器への乗り換えは割と気楽に行えます。

防具に重量が設定されており、軽装では俊敏になる代わりにガードが貧弱になり、重装では鈍重になる代わりにガードが堅牢になります。どちらが優れているという事はなく一長一短でバランスが取れています。

加えて装備には大量の特殊効果がランダムで付与されるため、これら武器・防具・特殊効果の取捨選択により様々なプレイスタイルが構築出来ます。

近接火力特化して一刀両断敵を屠るもヨシ、遠距離からクナイ投げまくるマンもヨシ、探索能力や生存能力を優先してミッション攻略を快適にするもヨシ、敵にあわせて装備を変更するもヨシ、自分のこだわりを貫き通すもヨシ。

レベルアップ時には好きなステータスを選択して伸ばす事になりますが、このステータスがいつでもリセット可能というのもプレイスタイルの幅広さにあわせて気が利いています。

ここが残念 仁王

  • 画面が暗すぎる & 落下即死するステージが多い
  • 避けられない複数敵との乱戦が多い
  • 細かいシステムやUI関連の作り込みがイマイチ
  • 主人公の行動原理がよく分からない
  • 万人向けの難易度とは言い難いのでイージーモードがあっても良かったか
  • ダッシュが×ボタンなのでカメラ動かしながらのダッシュが懐かしのモンハン持ち
  • リアル日替わりで遊べたり遊べなかったりする逢魔時ミッション、なんで日替わりなの

画面が暗すぎる & 落下即死するステージが多い

画面の明るさ調整オプションで「左の絵と右の絵の明るさが同じになるようにバーを調整してください」的なやつあるじゃないですか。あれ、どのゲームでもそのまま決定していたのですけど初めて動かしました。しかも目いっぱい右端まで。

戦国時代の夜なのだから暗いのは当たり前だろってそりゃそうかもしれませんが、ゲームとしてはやりすぎな暗さです。

しかも簡単に足を踏み外して水死や墜死するようなステージが多い。暗くて穴が見えん。

狭い足場で敵の攻撃をガードしたらそのまま押し出されて落下死とかね。そもそも狭い足場で戦うなという話なのでしょうけど、毎回毎回釣り出して広い場所まで誘導して戦うのは面倒すぎるようなステージも。

ただでさえ敵が強いのだからステージがそこまで意地悪しなくても良いのではないかと思いました。

避けられない複数敵との乱戦が多い

2,3発なでられたら死ぬようなゲームで強制乱戦はマジでしんどいです。

火力をモリモリ上げてとにかく敵の数を速攻で減らすのが最適解ですが、その火力を上げる方法に気付けるかどうかが問題。

そもそも序盤~中盤は火力を上げる手段が乏しくテクニック的にもゲームにまだ慣れていない時期ですので、投げ出してしまうプレイヤーもいたのではないでしょうか。

一応メインミッションでは強制乱戦はほとんど存在せず任意挑戦のサブミッションで発生しやすいという形で配慮はされていますが、それでも未クリアのサブミッションが溜まっていったら良い気しないという人もいるかと思います。

細かいシステムやUI関連の作り込みがイマイチ

装備セットは名前が付けられない、ミッション中は呼び出せない、各装備セット毎の性能比較も出来ない。

所持武器の表示について、所持品確認時と鍛冶屋メニューでは武器カテゴリ毎に表示されるのに、装備変更時と売却時には武器カテゴリで分かれず全て一覧で表示されるとかいうむしろ作るのが面倒そうな変なUI。

装備の特殊効果でのソートやフィルターが無いので特にアクセサリー類の整理がしんどすぎる。

敵のドロップが○ボタンを押さないと拾えないのがダルい。一体敵倒して3個とか4個とかドロップするのに○ボタン連打で拾わなければならない。○ボタンが潰れたわ。

ハクスラを長く楽しむのであればアイテムの収集・整理の快適さは非常に重要です。ここは作り込みが甘く残念と言わざるを得ません。

主人公の行動原理がよく分からない

というかほとんど喋らないので何を考えているのか分かりません。

カッコイイからいいのですけど。

シアーシャとの思い出が語られないので、何で命を懸けてまで助けに行きたいのかがピンときません。

カッコイイからいいのですけど。

動画

オープニング~適当なところまで。

こちらはラストバトル~エンディングと、真の黒幕との対決。

この時まだプレイ時間が100時間ちょいのペーペーだったので動きが酷いですね。(なお今は上手いとは言っていない)

総評

歴史なんてこれっぽっちも興味無かったのに、こんなにハマるとは。

関ヶ原の戦いやら各武将やらのWikiを読み漁ってしまいましたよ。大谷吉継が小早川秀秋を祟ったから小早川秀秋が若くして変死した説とか面白い。

ある意味人生を変えたゲームと言っても過言ではないですね。

グロ要素は思ったほどではないので、その辺が苦手な方もご安心ください。ただ血の演出はあるので血自体がダメな人はダメですけど。

あと蜘蛛。人間くらいの大きさの蜘蛛がザコ敵としてワサワサ出てくるので生理的に受け付けない人は厳しいでしょう。

これらがクリア出来るのであれば是非遊んでみてほしい傑作。

アクションゲームとしての爽快感、RPGとしての戦略性やビルド性、いずれも高いレベルでまとまった作品と言えます。

総評は「戦国時代が好き、妖怪が好き、難しいゲームが好き、ハクスラが好き、ブシドーブレードが好き、どれか一つでも当てはまれば超オススメ」です。

さて、仁王2も購入済みですのでやるぞー。

本作のトロフィーコンプリートガイドはこちらです。

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