ペルソナ5がリズムゲーになった「ペルソナ5ダンシングスターナイト」をトロコンしてレビュー

たまゆら

スタイリッシュの極致

超人気RPG ペルソナ5の関連作品はいくつか出ていますが、こちらはリズムゲーです。

その名も「ペルソナ5ダンシング・スターナイト(以下P5D)」。

PS Storeのセールで半額になっており1,210円でした。

それにしても、3Dアクション(P5S)にシミュレーション(P5T)に音ゲー(P5D)ですか。色々考えますなぁ。

あとペルソナ5がやっていないジャンルとしてはシューティングとレースと落ち物パズルくらい?どれも作ろうと思えば作れそう。

音ゲーではありますが一応ストーリーというか各キャラに対してコミュイベントがあり、それを全て見るまでで9時間、トロコンまではプラス4時間の計13時間でした。

目次

P5Dとは

2018年にPS4/vitaから発売。

発売当時の定価は8,228円(PS4版)ととんでもなく強気だったのですが、2020年に価格改定を行って定価が2,420円まで下がりました。

ペルソナ3もペルソナ4も音ゲーのスピンオフ作品が出ています。

ペルソナシリーズの定番の流れらしい。

そういえば最近ではFFの音ゲーなんかも出ていますね。

BGMはRPGの魂ですから、意外とRPGと音ゲーって相性が良いとは思います。

昔はBM98にハマっていましたねぇ。ロマサガ3のラストバトルのBMS好き。

ゲームシステム

音ゲーをプレイして解放されていくコミュ(会話イベント)を読み進めていく、それだけのゲームです。

コミュ対象は本編無印の怪盗団メンバーとベルベットルームの双子。

コミュは様々な条件を満たすと解放されていきます。

例えば竜司であれば累計MAX COMBO数800達成でコミュ1が読める、累計MAX COMBO数2,400達成でコミュ2が読める的な。

コミュでは会話を読むだけではなく各キャラが住んでいるお部屋訪問をする事になり、部屋を歩き回って見学する事も可能。

あとはキャラが踊っている姿をじっくり楽しめる「鑑賞モード」、実際に踊る際に参考になる「振り付けレッスンモード」があります。

音ゲーで遊ぶ、コミュを読む、お部屋訪問、鑑賞モード、振り付けレッスンモード、これが本作P5Dの全てです。

ゲームモードはこれだけ

音ゲー部分について

使用するボタンは↑←↓△○×の6つと、スクラッチ担当のスティックはじき or LRボタン(コンフィグでどちらかに変更可能)です。

画面中央から上下左右に向かってアイコンが流れるのですが、例えば左上に流れるアイコンは↑キー、右下に流れるアイコンは×キーというように、直感的に分かりやすくなっています。

あとは長押しや同時押しがあるくらいで、音ゲーとしては至ってシンプル。

ストーリー

ストーリーはあってないようなものです。

時期も不明。真と春は卒業していないしジョーカーもまだルブラン屋根裏で寝ている時期だという事だけ。

自分の部屋で寝ていた怪盗団各位がベルベットルームの双子に呼び出された夢の世界という設定です。

ペルソナ3のベルベットルーム担当、ペルソナ4のベルベットルーム担当、そしてペルソナ5のベルベットルーム担当である双子が、それぞれの主人公一行を呼び出してどれだけステージを盛り上げられるか競っているそう。

登場人物紹介

主人公 (ジョーカー)

竜司 (スカル)

モルガナ (モナ)

杏 (パンサー)

祐介 (フォックス)

真 (クイーン)

春 (ノワール)

双葉 (ナビ)

双子 (カロリーヌ&ジュスティーヌ)

ここが凄いぞ P5D

  • 双子がかわいい
  • ペルソナ5感バッチリの演出
  • 安心安全・無難な怪盗団と双子の絡み
  • 音ゲーに不慣れでも全コミュ閲覧可能
  • アニメーションする立ち絵 & 全セリフフルボイス
  • 双子かわいい

ペルソナ5感バッチリの演出

各キャラの個性が存分に表現された振り付けが素敵です。

ジョーカーはスタイリッシュ、スカルはロック&ヒップホップ、パンサーはセクシー、モナはモナ、フォックスはアーティスティックな変態、クイーンは世紀末、ノワールはバレエ、ナビはナビ。それぞれしっかりと個性が発揮されたダンスを披露してくれます。

音ゲーのプレイがうまくいくと曲の途中から仲間が乱入してきて一緒に踊ってくれるのも見応えがあります。

プレイ中に他のキャラがやんややんやと応援したりヤジを飛ばしたり掛け合いをしてくれるのも楽しげ。

また、本編で登場したスポットやパレスを背景に踊るのも粋ですね。

ペルソナこそ出てきませんが、ペルソナ5の世界観がしっかりと表現されています。

ルブランでも踊る
ニイジマパレスでも踊る(シドウパレスかも)
メメントスでも踊る
ラストバトルのステージでも踊る
渋谷でも踊る肩パッドパイセン
曲によってはPV調だったり
曲によってはLIVEの実写映像だったり(ジョーカーこわい…)

安心安全・無難な怪盗団と双子の絡み

コミュでは怪盗団同士の絡みももちろん良いのですが、怪盗団と双子の絡みも豊富。新鮮で面白いです。

トゲ女は笑う

部屋に遊びに行けるのもいいですね。真の部屋の四文字熟語カレンダー好き。

ところで本編2周目で双子と戦っているので正史なら面識あるはずなのですけどね。

怪盗団同士だと男子トークが意外に多かったように思います。

美人高校生棋士は渡せない、と

音ゲーに不慣れでも全コミュ閲覧可能

各コミュを解放するためには様々な条件がありますが、「難しい曲をクリアしろ」という条件はありませんので、プレイしていればそのうち解放されます。

冒頭にも書きましたが、私の場合は9時間で全開放できました。

「○○種類以上の曲をクリアしろ」という条件のコミュがあるのでそちらは一番簡単な曲ばかりやっていても開かないのですが、ミス時にゲージが減りにくくなるとかオートスクラッチとかそういったサポート機能のON/OFFが切替可能なので、よっっっっっっっぽど音ゲーが苦手でなければ大丈夫だと思います。

ここが残念 P5D

  • 音ゲーとして見ると微妙ではある
  • 衣装やアクセサリーの種類は多いがフザけたものが多い
  • マスターボリュームが小さい

音ゲーとして見ると微妙か

まず曲数が少ないです。実際にキャラが踊ってくれるのは18曲?その中でも同じ曲のアレンジとかで数曲被っています。

そんでもってペルソナ5の音ゲーなのでこれは仕方ないですが基本的にオサレ曲ばかりです。ゲームBGMとしては優秀ですが音ゲーの曲としてはどうしてもマンネリ感が。

そもそも私コントローラーで音ゲーって初めてやったのですけど、どうしても親指がメインになるじゃないですか。これじゃあ譜面のバリエーション作るの厳しいですわ。なので似たような譜面が多くなってしまうのも仕方ないとは言え残念ポイント。

一曲一曲が長いのも気になりました。本編のエンディングスタッフロール分をまるまるプレイするやつとか、5分以上あるんじゃないですかね。

あとはテレビ画面と相性が悪い画面構成なのもイマイチ。中央から画面の両端に向かってアイコンが流れていくので、左右同時に流れた時にイマドキのワイドテレビだと視界に収まりきらないです。わざとピントをぼかしてどこも直視していないような状態でプレイしていました。

動画

オープニングから適当なところまで。

エンディングと双子の踊るLife Will Change.

総評

音ゲーとしてめちゃくちゃ面白いかと言うと微妙ですしストーリーらしいストーリーもないですけど、怪盗団の日常的な会話と双子との絡みとスタイリッシュなダンスが見られるファンディスクとしては値段相応の価値があると言えます。

これが定価8,000円だったらせつなさみだれうちですが、今は定価2,420円ですからね。

確かにボリュームは少ないですが、ペルソナ5タクティカとは違って「怪盗団と双子と音ゲー」というコンセプトがはっきりしているので、本編ペルソナ5が好きという人は遊んでみて損はしないと思います。

総評は「音ゲーが苦手でも楽しみきれる、ペルソナ5の優良ファンディスク」です。

本編ペルソナ5のレビュー記事はこちらです。

本編のアクションスピンオフ、P5Sのレビュー記事はこちらです。

本編のシミュレーションスピンオフ、P5Tのレビュー記事はこちらです。

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