お○ん○ん
はじめてのごっどいーたー、1(リザレクション)、2(レイジバースト)に続き、3もクリアしました。
これにて2024年現在PS4で発売されているゴッドイーターシリーズを全て楽しんだ事になります。
最初にシリーズに触れたのが2024年の1月半ばでしたか。そこから約1か月半で制覇。
楽しかったね——夢のような時間だった——
ゴッドイーター3についてはメインストーリークリアまで35時間、そこからFREEミッション制覇やらトロコンやらで80時間くらいでした。
所要時間はゴッドイーター2レイジバーストの1/4くらい。
ゴッドイーターで遊ぶのも通算500時間弱という事でゲームシステム自体に慣れて来たという事もありますが、単純にゴッドイーター3はボリュームも少ないですね。
オフラインで遊ぶゲームならこれくらいで充分だと思いますけど。
しっかしまぁーーーー評判悪いらしいっすよ、ゴッドイーター3。
中古で500円でしたし。500円じゃあ今時フィレオフィッシュセットも食えんぜ。
私は結構楽しめましたけどね。
発売当初はほんと酷かったらしいですけど、現在ではアップデートにアップデートを重ねてかなり良くなっているそうなのでそんなこんなもあるかもしれません。
過去作のレビュー記事はこちらです。
ゴッドイーター(GE)シリーズとは
メーカーはバンダイナムコです。
むかしむかーしPSPでGE1とGE2が発売。
PSPのモンハンが大流行りしていた時代に作られたシリーズで、システムも心配になるくらいモンハンソックリです。
モンハンとの違いは、ファンタジー色の強いストーリー、好きなNPCとチームを組める、2段ジャンプやら空中ステップといったファンタスティックなアクション、こんなところですかね。
後にGE1はGEバースト→GEリザレクション(以下GER)としてリメイク。GE2はGE2レイジバースト(以下GE2RB)としてリメイク。どちらもvitaとPS4で発売されました。
そして満を持して「シリーズ最新作の」「vitaでのリリースを止めてPS4に最適化されたグラフィックの」GE3が2018年に発売。
GERとGE2RBは発売時期が近い事もありグラフィックやUIはほぼ一緒ですが、GE3は過去作とは一線を画すゴージャス&ラグジュアリーな仕上がりになっております。
過去作との違い
GERやGE2RBには無かった追加要素、GERやGE2RBにはあったけど削除された要素、それぞれ結構あります。
過去作と比較して追加された要素
- 新武器種追加(バイティングエッジ/ヘヴィムーン/レイガン)
- 新アラガミ大量追加
- ダイブ
- バーストアーツ
- アクセルトリガー
- エンゲージ
- 防衛ミッション
- 特定条件でダメージが増減する特殊ミッション
ダイブは盾を前に構えながらものすっごい勢いで前方にダッシュする新アクション。移動にも回避にも攻撃にも使える凄いやつだよ。
バーストアーツはGE2RBにあったブラッドアーツとほぼ一緒。攻撃方法を選んで強化します。同時に3つまでセット出来るようになりました。
アクセルトリガーは特定の条件を満たすとキャラがパワーアップ。例えば20秒間ダメージを受けなければ10秒間攻撃力アップとか2回ガードしたら15秒間防御力アップとか。好きなものを1つだけセット可能。
エンゲージは一定時間毎に発動して特殊能力を味方キャラと共有。アクセルトリガーと同様に攻撃力アップだったりHP自動回復だったりスタミナ回復だったりといったものがあり、好きな効果を1つセットしておきます。更にエンゲージ能力に加えてバースト状態やアクセルトリガーも共有されます。
バーストアーツ/アクセルトリガー/エンゲージにそれぞれ何をセットするかでキャラの個性を出していくわけですね。
新規アラガミはかなり気合が入っており、小型・中型・大型それぞれに大量追加。
数えてはいませんがGER⇔GE2RBとは比べ物にならないほど見た事の無いアラガミが増えまくっています。
ビームサーベルを振り回したり分身したりワープしたりするアラガミも。
更にはこちらを捕喰してバースト状態になるアラガミまで登場。
過去作から削除された要素
- 一部のアラガミ
- ブラスト(銃)
- プレデタースタイル
- ブラッドレイジ
- 一部スキルの削除 & 大幅な弱体化
- カスタムバレットの大幅な弱体化
GERにあったプレデタースタイル(カスタマイズ捕喰攻撃)は削除。ただしクイック捕喰や空中捕喰は可能です。普通のモーションだけですけど。
GE2RBにあったブラッドレイジ(スーパーサイヤ人化)も削除。まぁあれはね…強すぎますし設定的にブラッドしか使えないものでしょうし。
過去作のアラガミはヤクシャ系、ウロヴォロス系、アルダノーヴァ系、ヴィーナス、デミウルゴス、ラーヴァナあたりが削除。それから色違い系もほとんど削除です。色違いで残っているのはピターとカリギュラくらい。やわやわスサノオくん好きなのにいなくて残念。
大きな変更点としてはスキルの削除&弱体化です。遺された神器のスキルインストールシステム自体はありますがスキルの効果がハナクソみたいにしょぼくなっています。全力攻撃(スタミナ消費して攻撃力アップ)で1LVにつき0.6%アップとかなんの冗談だよ。アスリート(スタミナ消費軽減)も1LVにつき1%とか。ガード速度やら近接攻撃HP回復やらは存在すらしないし。
カスタムバレットは私は過去作も含めて使った事が無いので詳細不明ですが、こちらもめちゃくちゃ使いにくくなっているらしいです。
GE3のストーリー
GE2から数十年後の欧州でのお話。
アラガミの脅威は去っていないどころか、触れたら死ぬ「灰域」という異常気象まで発生しててんやわんやの世界。
そんな世知辛い世の中ですが灰域で活動可能な新人類も現れてきて、それが主人公たちです。
果たして主人公たちは夢見る明日を手にする事が出来るのか!?そして灰域の発生原因とは!?という、いつも通りのやつです。
登場人物紹介
主人公
灰域適応力を持つゴッドイーター。
幼少の頃からゴッドイーターとして活動しているので本編開始時には結構ベテランの風格。
過去シリーズと同様、性別から顔から髪型から服装から声から全てキャラメイク可能で、戦闘中と重要な場面でしか喋らない系主人公。
ユウゴ
主人公の幼馴染であり相棒ポジのゴッドイーター。
口癖は「だよな?」
喋らない主人公の代わりに自分の意見をベラベラと喋って話を無理矢理進めて、最後に主人公に向かって「(お前もそう思ってるん)だよな?」からの主人公がコクッと頷く展開が10,000回繰り返されます。
だよなじゃないんだよ、だよなじゃ。
あんた私のなんなのさ。
今になって始まった事ではないですけど、これだけグラフィックが進化してフルボイスにもなって主人公一人だけが終始無言というのは結構違和感あるというか恐怖すら感じます。
ジーク
主人公&ユウゴと同期のゴッドイーター。
コウタやロミオと近しいポジションで「俺バカだからよく分かんねえけどよぉ」系キャラ。
多分作中で29回くらい言ってる。
クレア
最初こそ部外者ヅラをしていましたけど速攻でデレる爆乳ゴッドイーター。
アリサやシエルなんて目じゃないスピードで堕ちます。情緒が不安定。でもかわいいから許しちゃう。
ルル
別組織でキラーマシーン的な教育を施されたゴッドイーター。
組織に捨てられたところを主人公組織が拾い上げて仲間になり、光の速さでデレます。
こんなんばっかりか。
料理が得意ですが、お○ん○んは食べません。
キース
ジークの弟で技術開発担当、いわゆるリッカポジ。
リッカやペイラーの事もリスペクトしていてマジで良い子。
戦闘にも連れていけます。
イルダ
主人公たちがお世話になる組織のオーナー。
上半身がCERO:Z。
リビングでゲームをしているといたたまれない気持ちになるのでまともな服を着てほしい。
リカルド
イルダ配下のゴッドイーター。
事あるごとに「俺はオジサンだから」的な事を言いますけど御年27歳。
27歳て。
そりゃまぁ主人公たちと比べたら年上でしょうけど私からしたら(落涙)
フィム
GE1のシオと同じヒト型アラガミ。
シオよりも更に物語や日常会話に絡んできます。
私はロリコンじゃないですけどほんとかわいい。私はロリコンじゃないですけど。
前作から続投の皆さん
ネタバレ含みます
GE2から数十年経過しているという事で過去キャラは登場しません。
今作の舞台は極東ではないですし、設定上ゴッドイーターって若い人しかなれませんからね。
ただし特別な偏喰因子を生まれながら投与されている「始まりのゴッドイーター」は別です。
そうだね、みんな大好きソーマだね。
とある事情によりアインと名を変えています。
こういう話、好き。
ジュリウスがソーマにカレーの作り方を熱弁していたとしたらエモい。
チャージスピアの構造云々はエリックの妹のエリナの影響ですね、ほんとソーマさんってば優しいんだからぁ。
あとソーマのキャラエピソードのラストでNo Way Back流れながらのピター戦がアツすぎる。
新規アラガミの皆さん
ハバキリカッコイイから好き。
バルムンクぴょんぴょんしてかわいいから好き。
アヌビス捕喰攻撃避けにくいから嫌い。
ここが凄いぞ GE3
- 目に見えて派手になった戦闘
- 退廃的かつ終末的な雰囲気がよく出ているフィールド
- ストーリーは動きが大きく分かりやすい
- 装備強化のルートが確認可能
- 結合崩壊部位をデータベースで確認可能
- アラガミの弱点をミッション説明で確認可能
- NPCが更に強力に
- アラガミのHPは過去作より更に減ってサクサク進む
- 反面、クリア後の追加ミッションやDLCミッションはやりごたえがある難易度
- クリア後に性別も含めてキャラリメイク可能
ビジュアル面の進化
PS4の最新ゲームと比べてしまうとまだまだショボいですが、それでも過去作と比較したら随分とキレイになっています。
フィールドの描き込み量も凄いですし、陽の光や雨に濡れる地面のテカり方もステキ。
シユウの羽がヌラヌラ光っているのは感動しました。エッロ。
全体的に敵も味方も攻撃エフェクトが派手になっており、ファンタジーな狩りゲーとしては良い調整だと思います。派手過ぎて画面が見にくい場合もありますがゴリ押しでなんとかなる難易度なのでええか。
難易度調整も良かった
メインストーリー道中の難易度は過去作と比較して更に簡単になっている印象。ほとんどのステージが3分前後で終わります。
同時に何体も相手にするような理不尽な大乱戦もほぼありません。
逆にクリア後の追加ミッションは過去作よりも難しくなっています。
過去作だと装備とスキルを整えてしまえば致命傷は貰わない調整でしたが(難易度+99除く)、今作はどうやってもエグいダメージを食らうようになるのでふんばりが必須級。
そんな一撃で8割くらいもっていくような超強力なアラガミでもHP自体はそこまで多くなく、やっぱり5分くらいで終わるという調整も性に合っていました。
新アラガミの捕喰→バースト化も戦闘にメリハリが生まれて良かったと思います。ランク認定ミッションだかのずっとバーストしてるドローミはウザすぎましたけども。
ストーリーは賛否両論ありそうだけど、個人的には○
「灰域だーヤバい―逃げろー」と言いつつストーリー的に犠牲になるキャラが出るわけでもなく、ゲーム的に大変なシチュエーションもなく、いまいち灰域の恐ろしさがピンと来ません。
あとなんだよバランの船を一人で占拠って。
とまぁ相変わらずの雑なご都合主義展開は見られますが、物語自体は過去作よりも分かりやすくダイナミックに動きアツい展開も多いです。
「あっと驚く伏線」やら「黒幕の絵図」やら「衝撃の事実」みたいなのが全然無いのですよね。ライヴ感だけで話が進んでいきます。頭カラッポにして楽しめますが深みが無いとは言えます。私は好きですけど。
クリア後の各キャラエピソードや日常会話が充実しているのも良かった。
でも2の聖域はどこかで生かして欲しかったですねぇ。レトロオラクル細胞はしっかり拾ったのにね。
ここが残念 GE3
- ロードが長い
- 登場キャラ数が少ない
- 拠点内移動、デフォルトダッシュにせーよ
- バーストアーツが強すぎて戦い方が一辺倒になりがち
- 弾が6種類しか持てないので各属性の貫通と破砕(8種類)を同時に持てない
- そもそも銃が弱いのでグウゾウとボルグの盾くらいにしか使わない
- 感応領域(キャラエピソード)が色々怠い
- +補正を別装備に継承出来るようにしてほしかった
- なにかの間違いじゃないかってくらいカリギュラの頭が脆い
バーストアーツ強すぎ問題
GE2RBと同じくバーストアーツ(ブラッドアーツ)が強すぎるためそればかり使う戦い方になりがちです。
とにかく捕喰してバーストして特定のバーストアーツぶんぶん丸。
銃が弱いのでバーストアーツ優遇が更に加速しています。
体感ですがアラガミ肉質の硬い部位と柔らかい部位の差が少なくなっているようにも思います。
細かい事は気にせず、敵の攻撃を避けて強力なバーストアーツを適当に当てればいいだけ、という感じ。
バーストアーツってこれ要るのかなぁ…。
もしくは選択式ではなくてバーストしてたら全部使える、でも良かったのでは。もちろん全体的に威力は下げて。
テンポが悪い部分も
戦闘はサクサクですが戦闘以外のテンポは悪げです。
ロードは長いし拠点内移動は遅いし。
拠点は広いのにキャラ数が少ないため、各部屋を回っても誰もいなくてガッカリという事もザラにあります。
キャラエピソードは数が多い上にボイスが飛ばせない&無駄にザコと戦わされるというのも怠げ。
キャラエピソードの内容自体は良いだけに、もうちょっとどうにかならんかったのかと。なんで毎回クモと戦わされるのか理解不能。
動画
オープニングから適当なところまで。
こちらはラストバトル~エンディング。
もちろんネタバレどころの話ではないので自己責任でどうぞ。
総評
個人的に一番良かったのが、装備のスキルが弱すぎるため様々な武器を使う気になった事ですね。
過去作はスキルインストールで便利な装備を一個作ったらもう他は使う気になれなかったので。
チケットでも特定の素材しか交換出来ないようになっているので、シリーズ作品で唯一レア素材を求めて周回しましたよ。ヌァザの酒がなかなか出なくてね…
イマドキ周回なんてめんどくさいだけじゃんと思われる方もいるとは思いますが、モンハンで逆鱗を求めて狩り続けた日々を思い出して私は楽しかったです。
まぁ最終的には無属性の武器を+60まで強化してそれ一本になってしまったのですが、それはそれ。
中古で500円、PS StoreやSteamでもしょっちゅうセール対象になっている、シリーズ最新作にしてシリーズ最安値のGE3ですが、発売当初の問題点はアップデートでほぼ解消しているので今ならお値段以上の作品になっています。定価8,200円で初期バージョンを買ったシリーズファンはガッカリしたとは思いますけど。
バージョンアップやDLCが後から配信出来るって難しい話ですよねぇ…完全版を出したりするのもそうですけど、ユーザの意見をフィードバックしてより良いものを提供出来るとも言えますし、発売日に購入したシリーズファンほど損をしてしまうとも言えますし。
そりゃ最初から完璧なものを出すのが一番ですけどもなかなか難しいのでしょうね。それにしても初期バージョンにあったらしい入力遅延問題は許されませんが。
過去作との繋がりは比較的薄いので、シリーズ初プレイがGE3というのもアリかと。
総評としては「難易度的にもクリアまでのプレイ時間的にも値段的にも色んな意味で気軽に遊べるアクションゲーム。ただし狩りゲーとしては雑」です。
3作ぶっ続けでプレイしましたが私はGERが一番面白かったかな。プレデタースタイルは正義。
GERのレビュー記事はこちらです。
GE2RBのレビュー記事はこちらです。
同じスタッフが開発していて300万本も売れているCODE VEINのレビュー記事はこちらです。
GE3のトロフィーコンプリートガイドはこちらです。